共同研究・競争的資金等の研究 - 宮石 智
-
死胎児の週齢推定に関する研究~胎盤及び臍帯病理所見から法医診断へ
研究課題/領域番号:22K19648 2022年06月 - 2025年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽) 挑戦的研究(萌芽)
谷口 香, 三浦 雅布, 宮石 智, 山崎 雪恵
配分額:5200000円 ( 直接経費:4000000円 、 間接経費:1200000円 )
-
法医学におけるイムノアッセイの再興と継承 -新しい法医物体検査法の開発を通して
研究課題/領域番号:21H03213 2021年04月 - 2025年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
宮石 智, 谷口 香, 三浦 雅布, 高田 智世
配分額:6500000円 ( 直接経費:5000000円 、 間接経費:1500000円 )
Myosin light chain (MLC)の検出による骨格筋の同定法では、当初はマイクロプレートを用いたダブルサンドイッチ法によるin-house developed ELISAとする計画であったが、ヒト心室筋MLC1を検出する臨床検査用市販試薬(キット)の応用に切り替えた。本年度の検討では、骨格筋はその部位に拘わらず十分量のMLC1を含有していることが認められた。なおこの試薬ではヒト骨格筋MLC1との交差が明らかにされており、肉眼で骨格筋を疑いうると考えられる大きさ(重量で0.01g程度)の組織片からのMLC1の定量的検出は理論計算上は可能である。また法医学実務への市販試薬の応用は、機関や人員の制限がなくなるのが利点である。
Tear specific protein (tear prealbumin, lipocalin 1, LCN1)に着目した涙液の鑑別法では、上述のような臨床検査試薬はなく、当初計画通りマイクロプレートを用いたダブルサンドイッチELISAを採用しつつ、検査法の汎用性の観点から、ラテックス凝集法で実用に耐える検出限界を得られるかも検討対象とした。市販の標準抗原と抗体から、検査法として確立できそうな反応性のある組み合わせを検討した。また、涙液は鼻涙管経由で鼻孔から体外に排出され得ることから、鼻汁との鑑別は特に重要になる可能性に配慮し、鼻汁特異的蛋白Odorant-binding proteinに着目した鼻汁鑑別法も同時に確立する方針として、市販の標準抗原と抗体との反応性を検討した。 -
研究課題/領域番号:26460893 2014年04月 - 2017年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
守屋 文夫, 宮石 智, 吉留 敬
配分額:1690000円 ( 直接経費:1300000円 、 間接経費:390000円 )
法医解剖例の薬物分析結果から、(1)未変化体として尿中に排泄される割合が高いメタンフェタミンとエフェドリンなどの塩基性薬物は胃内よりも尿中へ多く排泄される一方、その割合が低い塩基性薬物は尿中よりも胃内への排泄量が多いこと、および(2)代謝物のように血中濃度が徐々に上昇するものでも、塩基性の性質を維持していれば胃内に移行しやすいことが明らかとなった。
一方、フレカイニドを塩基性薬物のモデルとして家兎に静脈内投与したところ、当該薬物が血液中から胃内に速やかに移行することが確認された。また、メタンフェタミンの胃内排泄動態解析のための動物実験モデルを、ラットを用いて構築した。 -
乳幼児突然死への新しいアプローチ -未知なる死因・誘因の検索
研究課題/領域番号:25670343 2013年04月 - 2016年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究 挑戦的萌芽研究
宮石 智, 北尾 孝司, 高田 智世, 三浦 雅布, 谷口 香, 山﨑 雪恵
配分額:3640000円 ( 直接経費:2800000円 、 間接経費:840000円 )
従前は着目されていなかった乳幼児突然死の誘因ないし死因について検討した。誘因としてのストレスの評価は唾液中クロモグラニンA濃度の検討などが必要と考えられたが、死因としてのCronobacter sakazaki感染は同菌の培養陽性で、また劇症Ⅰ型糖尿病は血中1,5-AGの異常低値で診断可能と考えられた。また、心臓横断面における左右心腔の面積比ならびに左心室における左心腔の割合の検討で、左心系の機能不全が突然死の原因または誘因になっている可能性が指摘された。
-
医療・介護・福祉の融合―現場発ヘルスサービスリサーチによる地域包括ケアの実現
研究課題/領域番号:24249031 2012年04月 - 2015年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A) 基盤研究(A)
田宮 菜奈子, 野口 晴子, 松井 邦彦, 宮石 智, 山崎 健太郎, 山本 秀樹, 斉藤 環, 阿部 智一, 武田 文, 高橋 秀人, 柏木 聖代, 泉田 信行, 松本 吉央, 柴山 大賀, 山海 知子, 阿部 吉樹, 麻生 英樹, 菊池 潤, 森山 葉子, 山岡 祐衣, 伊藤 智子, 小林 洋子, 佐藤 幹也, 石崎 達郎, 涌井 智子, 陳 礼美, 門間 貴史, 杉山 雄大
配分額:45630000円 ( 直接経費:35100000円 、 間接経費:10530000円 )
本研究は、医療・介護・福祉に関わる現場と大学を両輪としたPDCAサイクルを実現することを目的として、医療福祉現場と協同でつくば市医療福祉事例検討会を進行し、問題点の集約分析や、つくば市ニーズ調査の分析を市にフィードバックすることで、現場との協同を図ってきた。また、これからのミクロレベルで成果の一般化展開も含めて、全国介護給付費データや国民生活基礎調査のビッグデータを含む種々のデータ分析により学術的研究を行い、医療と介護の連携はどうしたら進むのか、要介護者・障害児者およびその介護者にどのような支援が必要か、介護保険サービス利用の実態等を明らかにすることで、地域包括ケア推進方策を検討した。
-
法医学情報の公衆衛生学的分析による精神障害者福祉の在り方に関する研究
2012年04月 - 2013年03月
岡山医学振興会 研究助成
担当区分:研究分担者
-
福祉・介護サービスの質向上のためのアウトカム評価拠点 -実態評価から改善へのPDCAサイクルの実現
2009年04月 - 2012年03月
厚生労働省 厚生労働科学研究費補助金 政策科学総合研究事業(政策科学推進研究事業)
担当区分:研究分担者
-
穏やかな人生の最終章のためにー公衆衛生学・法医学・法学等学際的アウトカム研究拠点
研究課題/領域番号:21390202 2009年 - 2011年
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
田宮 菜奈子, 本澤 巳代子, 中谷 陽二, 本田 克也, 高橋 秀人, 宮石 智, 山崎 健太郎, 山本 秀樹, 柏木 聖代, 松澤 明美, 宮田 澄子, 伊藤 智子, 谷口 起代, 加納 智子, 森田 展彰, 脇野 幸太郎
配分額:18070000円 ( 直接経費:13900000円 、 間接経費:4170000円 )
穏やかな人生の最期のために、公衆衛生学-ヘルスサービスリサーチと、法医学、法学的な視点との学際研究により、わが国の「避けるべき死」の実態を実証的に探った。その結果、地域における認知症や精神疾患の理解にもとづく支援体制、また、地域の安全環境整備(農機具の安全性など)、地域医療福祉ネットワークの重要性、そして、"死"という究極のアウトカムを法医学・公衆衛生学双方から学際的に分析する有用性が示された。
-
全自殺事例報告に基づく自殺予防対策の提示と比較対照研究の実施
研究課題/領域番号:21590695 2009年 - 2011年
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
浜田 淳, 津田 敏秀, 瀬藤 貴志, 宮石 智
配分額:3380000円 ( 直接経費:2600000円 、 間接経費:780000円 )
岡山県の全自殺例の分析を行い、練炭自殺が30~ 40代の男性を中心にある時期に集中して発生することを明らかにした。厚労省の人口動態統計のデータセットを構築して分析を行い、不況などの社会経済状況からみてハイリスク集団を同定し、この集団に対して適切な時期に予防的な介入を実施し、自殺を減少させることができないかを検討した。秋田県、岩手県、足立区など自殺予防の先進地域の取り組みを分析し、「ヘルスプロモーション・アプローチ」という総合的な取り組みを都市部を中心に浸透させることの重要性を明らかにした。
-
サイトカイン・ケモカインを指標とする包括的分子法医診断学の確立
研究課題/領域番号:20249040 2008年 - 2012年
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A) 基盤研究(A)
近藤 稔和, 木村 章彦, 石田 裕子, 宮石 智, 池松 和哉
配分額:50700000円 ( 直接経費:39000000円 、 間接経費:11700000円 )
分子法医診断学確立のために全身性生活反応としてのサイトカイン・ケモカインに着目し,種々の死因におけるサイトカイン・ケモカインの動態を検索した.しばしば法医実務の場で経験する敗血症,溺死,薬物中毒(アセトアミノフェン,ヒ素,シスプラチン, クロルプロマジン),深部静脈血栓,急性膵炎,外傷性ショック及び虚血再灌骨格筋傷害の各モデルにおいて,Key player となるサイトカイン・ケモカインを同定し,分子法医診断学のための指標を見出した.
-
法医剖検事例の公衆衛生学的時系列分析に基づく高齢者孤独死撲滅のための 実証的予防政策立案
2007年04月 - 2009年03月
厚生労働科学研究費補助金 政策科学総合研究事業(政策科学推進研究事業)
担当区分:研究分担者
-
医療の信用を高める医師の育成 2005年4月 - 2006年3月
2006年04月 - 2007年03月
岡山医学振興会 教育助成
担当区分:研究代表者
-
法医公衆衛生学の構築-根拠に基づく医療福祉政策立案の新しい方法論
研究課題/領域番号:18659180 2006年 - 2008年
日本学術振興会 科学研究費助成事業 萌芽研究 萌芽研究
田宮 菜奈子, 宮石 智, 山本 秀樹, 松澤 明美, 本澤 巳代子
配分額:3300000円 ( 直接経費:3300000円 )
本研究では、法医学関連の情報を公衆衛生学的に分析し、実態に即した解決策を検討する新学問領域「法医公衆衛生学」の構築を試みた。これまでの3年間の経過を通じ、法医学関連情報として「法医剖検事例」の分析および「死体検案例」の分析双方を有機的に結びつけ分析することで、jこれまで実態が不明であった「虐待」「孤独死」「事故」「自殺」などの実態および関連要因を分析できることが明らかになった。「法医剖検事例」においては、事情聴取があるため、社会的背景など、フォームをあらかじめ作成し聴取する依頼をすることにより詳細な背景データが入手できた。しかし、火災は剖検率が高いが、病死は少ないなど、サンプリングバイアスがあり、剖検例の発生割合をそのまま公衆衛生学的な事例の発生割合と解釈することはできない。一方、「死体検案例」は、状況が不明な死のかなりの部分をカバーしていると考えられ、情報には限界があるが、全体の数および内訳分布などを把握するには適していると考えられた。
具体的分析成果としては、まず、「剖検例からみた高齢者死亡の実態と背景要因」として、高齢者の剖検事例を対象として、家族形態によって状況が異なり、家族がいても事故などの異状死体が多いこと、高齢者の火災死亡には、コンロや灯明など特有の要因があり環境整備で予防しうるものがあることなどを、原著論文として発表した(厚生の指標56,1-7,2009)。2年目から開始したフォームによる剖検事例の背景情報の把握も蓄積され、最終年度に高齢者の死亡を分析し学会発表(日本公衆衛生学会2008)を、また、小児虐待の実態把握も行った。
「死体検案例」については、まずは前述の死因別の剖検率を算出し、とくに火災では高いなど死因により異なることを、また死亡から発見までの期間による分類では、死因、発見場所、家族状況によって異なること、一方、自殺は家族同居者に多いことなどが明らかになった。
また本研究班会議を開き、これらの分析結果を地方行政関係者と共有し、このように各種事例の属性別のパターンを明らかにすることで、「発生予防」および「早期発見」に分けた具体的政策も立案しやすいことが明らかになった。 -
法医生物学におけるイムノアッセイの応用
研究課題/領域番号:172066 2005年09月
日本学術振興会 国際学会等派遣事業 国際学会等派遣事業
担当区分:研究代表者
-
医療の信用を高める医師の育成
2005年04月 - 2006年03月
岡山医学振興会 教育助成
担当区分:研究代表者
-
医療関係者の自殺問題に対する意識の日独比較調査
2004年04月 - 2005年03月
ウエスコ学術振興財団 学術研究費助成事業
担当区分:研究代表者
-
筋肉内蛋白ミオグロビンの法医診断への応用に関する研究
研究課題/領域番号:15390214 2003年 - 2006年
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
宮石 智, 石津 日出雄, 山本 雄二, 吉留 敬, 北尾 孝司, 高田 智世, 稲垣 幸代
配分額:10700000円 ( 直接経費:10700000円 )
体液中ミオグロビン濃度の死後変化については、血液を中心に、ウサギによる動物実験で検討した。研究の過程で、定量値が不正確になる血液試料の存在が新たに判明したため、試薬の精製等により対応を図った。その結果、一旦は正確な定量値を得るための測定条件を明らかにできたが、体液中ミオグロビン濃度の死後変化は実験個体によるばらつきが大きかった。また、その後再び定量値が得られない試料に遭遇して研究の進捗に著しい停滞を余儀なくされ、最終的な原因解明と対応方法の策定には至らなかったが、血中ミオグロゼン濃度の死後変化が正しく捉えられれば、死後半日程度以内の場合の死後経過時間推定に有用となるこきは判明した。
ミオグロビン遺伝子DNAの断片化からの死後経過時間推定については、マウスを用いて実験的に検討した。3種類の長さのDNA断片を増幅する条件を確立し、増幅産物量は死後の時間経過に従って減少すること、その程度が増幅断片長や死体の保存温度に依存すること、この原理による死後変化の把握は週単位での死後経過時間推定に対して有用であることが判明した。実験成績のばらつきの問題までは完全には解消できず、具体的な推定方法策定には至らなかったが、人体剖検例への応用は十分期待できるとと考えられた。
横紋筋からのミオグロビンの漏出・拡散については、マウスを用いた実験を中心とした。ミオグロビンは、死後極めて早期から横紋筋細胞外に証明できなくなる一方で、一定時間後に再び横紋筋内に染色された。従って、横紋筋からのミオグロビンの漏出像を定量的に表現すれば、超早期の死後経過時間推定に役立つと考えられた。また、横紋筋からの死後超早期のミオグロビン漏出はホルマリン固定中にも生じていることが判明し、ホルマリン固定の心筋や横紋筋の変化に基づいて死因を診断する従前の知見には、根本的な見直しが必要であることが示された。 -
旅行中死亡者の死体取り扱いに関する研究 ~一般庶民の意識と社会制度の国際比較
2002年04月 - 2003年03月
旅の文化研究所 第8回公募プロジェクト
担当区分:研究代表者
-
死体試料中ミオグロビン濃度に基づく死後経過時間推定法
2002年04月 - 2003年03月
岡山医学振興会 研究助成
担当区分:研究代表者
-
下垂体ホルモンを指標とした死へのプロセスの解明
研究課題/領域番号:9999 2001年04月 - 2002年03月
岡山大学 重点配分(学内競争的資金) 重点配分
担当区分:研究分担者