研究者詳細 - 堤　康一郎

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【結石除去を極める】胆石術後再建腸管症例における結石除去(BE-ERCP) Roux-en-Y再建症例(乳頭あり症例)

加藤博也, 堤康一郎, 内田大輔, 友田健, 松本和幸, 堀口繁, 岡田裕之

消化器内視鏡 31 ( 11 ) 1648 - 1653 2019年11月

記述言語：日本語出版者・発行元：(株)東京医学社

乳頭を有するRoux-en-Y再建に対するバルーン内視鏡を用いた総胆管結石治療は、スコープの挿入・胆管挿管・乳頭処置・結石除去、それぞれのステップにおいて手技上のコツがある。挿入においては、Y脚を確実に認識し、縫合線を越えて挿入すること、ループを完全に解除せずに挿入することが重要である。挿管の際にもまずはループを残した状態で試みて、スコープのトルクとアングルで挿管に適した位置に乳頭をポジショニングしなければならない。乳頭処置においてEST(内視鏡的乳頭括約筋切開術)を行う際は、通常の解剖と異なり口側隆起の認識が困難であるため出血・穿孔に対しより注意が必要であり、状況に応じてEPBD(内視鏡的乳頭バルーン拡張術)・EPLBD(内視鏡的乳頭ラージバルーン拡張術)を積極的に併用することが重要である。結石除去をスコープの引き抜きのみで行うのは消化管穿孔のリスクがあるため、スコープのアングルも併用しながら行う。(著者抄録)

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【胆膵内視鏡トラブルシューティング-こうやって切り抜けろ-】EUS-HGSにおける手技の工夫ダブルガイドワイヤー法について

内田大輔, 加藤博也, 松三明宏, 宮本和也, 山崎辰洋, 藤井佑樹, 皿谷洋祐, 友田健, 松本和幸, 堀口繁, 堤康一郎, 岡田裕之

胆と膵 40 ( 6 ) 529 - 533 2019年6月

記述言語：日本語出版者・発行元：医学図書出版(株)

超音波内視鏡下肝内胆管ドレナージ術(EUS-HGS)は、経乳頭的アプローチが困難な症例において、経皮的胆管ドレナージ術や外科的胆道再建術に替わる有用な胆道ドレナージ法であるが、手技的な困難性も相まって、胆汁性腹膜炎、出血、穿孔、ステント逸脱などの重篤な偶発症も報告されている。EUS-HGSの手技は穿刺、拡張、ステント留置と、多くのstepを要する手技であるが、これらの処置をより安全に行ううえで、安定したスコープ保持およびデバイスデリバリーのための処置軸の保持が重要である。当施設では、EUS-HGSをより安全に施行するために、ダブルガイドワイヤー法を用いている。ダブルガイドワイヤー法は、同軸に2本のガイドワイヤーを留置し処置軸を安定させることで、より安全にデバイスデリバリーを行う方法である。本稿では、ダブルガイドワイヤー法によるEUS-HGSの実際について画像を提示しながら解説する。(著者抄録)

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切除不能進行膵がん患者に対するゲムシタビン/nab-パクリタキセル併用療法(GN療法)に起因する好中球減少のリスク因子解析査読

槇田崇志, 力丸理菜, 神崎浩孝, 堀口繁, 加藤博也, 堤康一郎, 田中雄太, 森下陽介, 西原茂樹, 村川公央, 北村佳久, 岡田裕之, 千堂年昭

医療薬学 44 ( 3 ) 107 - 116 2018年3月

記述言語：日本語出版者・発行元：(一社)日本医療薬学会

治癒切除不能膵がんと診断され、化学療法としてゲムシタビン/nab-パクリタキセル併用療法(GN療法)を施行した52例(男性61.5%、平均65.7±9.4歳)を対象とした。一次治療群26例、二次治療群26例であった。PSは0および1が全体で86.5%、一次治療群で84.6%、二次治療群で88.5%であった。GN療法1コース施行前後の好中球数平均値は、一次治療群と二次治療群での有意差は認めなかった。一次治療群と二次治療群を比較して、貧血のみ重篤な副作用の発現頻度に有意差を認めた。全例を対象として、重篤な好中球減少の発現リスクとなる因子の解析を行い、性別、年齢、PS、がん発症部位、手術歴、転移の有無との関連は認めなかった。血液検査値から、WBC、HT、ANCは低値を、AST、ALTは高値をリスク因子とした。単変量解析の結果では、WBCまたはANCとPLTが低値で、AST、ALTが高値であることによって、重篤な好中球減少症の発現リスクが上昇することが示された。多重ロジスティック回帰分析を行い、重篤な好中球減少症の発現と関連性の強い因子として、WBC、ANC、ALTが抽出された。

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切除不能進行膵がん患者に対するゲムシタビン/nab-パクリタキセル併用療法(GN療法)に起因する好中球減少のリスク因子解析

槇田崇志, 力丸理菜, 神崎浩孝, 堀口繁, 加藤博也, 堤康一郎, 田中雄太, 森下陽介, 西原茂樹, 村川公央, 北村佳久, 岡田裕之, 千堂年昭

医療薬学 44 ( 3 ) 107 - 116 2018年3月

記述言語：日本語出版者・発行元：(一社)日本医療薬学会

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網羅的プロテオーム解析を用いた膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)の悪性化マーカーの探索

堤康一郎

日本膵臓病研究財団研究報告書 24回 75 - 78 2017年12月

記述言語：日本語出版者・発行元：(公財)日本膵臓病研究財団

悪性IPMNマーカーの同定を目的として、当院にて切除されたIPMN症例のホルマリン固定パラフィン包埋組織を用いて、レーザーマイクロダイセクションにて、「良性(L)」と「悪性(H)」別に回収後、ショットガン・プロテオーム解析を行った。各サンプルより、おおよそ10,000を超えるタンパク質が同定された。同一症例・同一部位より得られた3回分のスペクトルデータをひとまとめとして、タンパク質解析ソフトウェア(Proteome discoverer 2.0)を用いて、MASCOT(データベースはSwiss Plot)によるタンパク質同定を行ったところ、部位Hからは合計4148個、部位Lからは合計3821個のタンパク質が同定され、両部位から共通して同定されたタンパク質は2765種類であった。また、H部位特異的タンパク質は1383種類、L特異的タンパク質は1056種であった。現在、症例数を増やして解析継続中であり、引き続き、高精度な良悪性鑑別診断法の確立への基盤開発を行っていく。(著者抄録)

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"消化管吻合部の縫合線"を利用した、術後再建腸管症例に対するERCPのスコープ挿入手技査読

堤康一郎, 加藤博也, 堀口繁, 松本和幸, 友田健, 内田大輔, 秋元悠, 室信一郎, 水川翔, 岡田裕之

Gastroenterological Endoscopy 59 ( 8 ) 1644 - 1652 2017年8月

記述言語：日本語出版者・発行元：(一社)日本消化器内視鏡学会

術後再建腸管を有する胆膵疾患に対するERCPは、バルーン内視鏡の開発により可能となった。しかし手技の標準化はなされておらず、複雑な分岐を伴う再建術式(膵頭十二指腸切除後Child変法、胃切除後Billroth-II法、胃切除後および胃温存Roux-en-Y法)に対し、試行錯誤しながら、目的部位への到達を目指して挿入を試みているのが現状である。われわれは、空腸空腸吻合部での挿入方向の判別方法として"吻合部の縫合線"を利用し、高い目的部位到達率を得ている(95.6%[347/363])。正確な挿入陰向の判別によって、術者のストレス軽減に加え、挿入時間の短縮や安全で確実な手技遂行の達成が期待される。(著者抄録)

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その他リンク： https://search.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&pub_year=2017&ichushi_jid=J00192&link_issn=&doc_id=20170912190007&doc_link_id=10.11280%2Fgee.59.1644&url=https%3A%2F%2Fdoi.org%2F10.11280%2Fgee.59.1644&type=J-STAGE&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00007_2.gif

手技の解説悪性肝門部胆管狭窄症例における金属ステント閉塞への対処査読

加藤博也, 友田健, 松本和幸, 堀口繁, 堤康一郎, 岡田裕之

Gastroenterological Endoscopy 59 ( 7 ) 1524 - 1531 2017年7月

記述言語：日本語出版者・発行元：(一社)日本消化器内視鏡学会

悪性肝門部胆管狭窄に対して複数本の金属ステントを留置した後のステント閉塞に対する処置は難易度が高い。処置を成功させるためには、ガイドワイヤー、カテーテル、ステントなど、各処置具の特性を理解して適切に選択することが重要であり、処置を行う際には、それらの処置具を扱ううえでのポイントを理解しておかなければならない。stent-in-stent法で留置した複数の金属ステントが閉塞した場合の処置では、金属ステントのメッシュの隙間にカテーテルやプラスチックステントを通過させることが最大の難関であることを知ったうえで、それぞれの処置具を慎重に操作する必要がある。プラスチックステントを留置する際はそれらを留置する順序も重要であり、基本的には金属ステントを留置した順番で留置する。本手技の成功には術者のみならず、介助者のテクニックも重要であり、日頃からスコープを握るだけではなく、ガイドワイヤーの扱いに慣れておかなければならない。(著者抄録)

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その他リンク： https://search.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&pub_year=2017&ichushi_jid=J00192&link_issn=&doc_id=20170727260008&doc_link_id=10.11280%2Fgee.59.1524&url=https%3A%2F%2Fdoi.org%2F10.11280%2Fgee.59.1524&type=J-STAGE&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00007_2.gif

Gender Differences in Clinicopathological Features of 20 Cases With Solid Pseudopapillary Neoplasms of the Pancreas

Yutaka Akimoto, Hironari Kato, Ryo Harada, Daisuke Uchida, Hiroyuki Seki, Takeshi Tomoda, Kazuyuki Matsumoto, Naoki Yamamoto, Shigeru Horiguchi, Koichiro Tsutsumi, Shin-ichiro Muro, Toru Ueki, Shinsuke Oda, Soichiro Fushimi, Takahito Yagi, Hiroyuki Okada

PANCREAS 46 ( 6 ) 831 - 831 2017年7月

【ERCPのエキスパートを目指して】肝門部マルチステンティングの実際とコツ

加藤博也, 室信一郎, 秋元悠, 内田大輔, 友田健, 松本和幸, 堀口繁, 堤康一郎, 河本博文, 岡田裕之

消化器内視鏡 29 ( 5 ) 879 - 884 2017年5月

記述言語：日本語出版者・発行元：(株)東京医学社

悪性肝門部胆管狭窄に対するマルチステンティングを成功させるにはデバイスの知識が不可欠であり、特にガイドワイヤーの知識と適切な使い分けは重要である。(1)目的とする胆管を探るためのガイドワイヤー、(2)カテーテルや金属ステント(MS)を目的とする胆管へ運ぶためのガイドワイヤー、(3)2本目、3本目のMSを留置する際の目印となるガイドワイヤー、の3つが必要である。MSを留置する際は、その順序が重要であり、左葉あるいは右後区域の胆管への留置をまず先に行い、最後に右前区域の胆管に留置するのが基本である。細かなテクニックとして、バルーンによる前拡張を行うことや、狭窄突破困難な場合のSoehendra Stent Retriever(SSR)の使用法を理解しておかなければならない。介助者のテクニック、特にガイドワイヤーテクニックは成否を分ける要素となるので、日頃からスコープ操作のみならず、介助者としても技術を磨いておく必要がある。(著者抄録)

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【胆膵内視鏡自由自在〜基本手技を学び応用力をつける集中講座〜】内視鏡システムと内視鏡操作に関する基本知識術後再建腸管に対するバルーン内視鏡挿入操作の基本と挿入のコツ

堤康一郎, 加藤博也, 水川翔, 室信一郎, 秋元悠, 内田大輔, 友田健, 松本和幸, 山本直樹, 堀口繁, 岡田裕之

胆と膵 37 ( 臨増特大 ) 1137 - 1143 2016年11月

記述言語：日本語出版者・発行元：医学図書出版(株)

術後再建腸管を有する胆膵疾患症例に対する内視鏡的アプローチは、バルーン内視鏡の開発、導入により、高い成功率で可能となってきた。また、2016年4月、ERCP関連処置におけるバルーン内視鏡加算が保険収載され、本手技のさらなる普及が期待される。しかし、その第一関門である目的部位(主乳頭や胆管空腸吻合部)への到達は、いまだ難渋することも少なくない。本稿では、術後再建腸管症例に対するバルーン内視鏡の挿入手技を安全、確実、かつ効率よく行うための基本操作とコツについて解説する。手術記録とスケッチの確認は必須で、とくに、"消化管吻合部の縫合線"は挿入ルートを決める際のメルクマールとして非常に有用である。また、アタッチメントの装着、CO2送気、適切な前処置や麻酔の施行が、挿入性向上や安全な手技遂行のために重要である。本手技の標準化に向けて、まずは術式、再建法の理解と、それに基づく挿入手技の確立が必要である。(著者抄録)

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Effectiveness and safety of peroral direct cholangioscopy using an ultraslim endoscope for the treatment of hepatolithiasis in patients with hepaticojejunostomy

Kazuyuki Matsumoto, Koichiro Tsutsumi, Hironari Kato, Naoki Yamamoto, Shigeru Horiguchi, Yutaka Akimoto, Daisuke Uchida, Takeshi Tomoda, Hiroyuki Okada

JOURNAL OF GASTROENTEROLOGY AND HEPATOLOGY 31 221 - 222 2016年11月

Diagnostic and therapeutic endoscopic retrograde cholangiography using a short-type double-balloon endoscope in patients with altered gastrointestinal anatomy: A multicenter prospective study in Japan

Masaaki Shimatani, Hirofumi Kogure, Koichiro Tsutsumi, Tomonori Yano, Kazuichi Okazaki, Hironori Yamamoto, Hideki Ishikawa, Kentaro Sugano

JOURNAL OF GASTROENTEROLOGY AND HEPATOLOGY 31 223 - 223 2016年11月

【Interventional EUSのすべて】胆道病変におけるEUS-FNAの実際

加藤博也, 松本和幸, 水川翔, 秋元悠, 内田大輔, 友田健, 山本直樹, 堀口繁, 堤康一郎, 岡田裕之

消化器内視鏡 28 ( 10 ) 1607 - 1612 2016年10月

記述言語：日本語出版者・発行元：(株)東京医学社

胆道病変に対してEUS-FNAを施行する際、常に念頭におく必要があるのは、胆汁漏出の危険性である。胆管のEUS-FNAにおいて、胆管の長軸方向に穿刺する場合には、胆管内にステントを留置して漏出の予防に努める。また、短軸方向に穿刺する場合は穿刺角度をスコープ位置や上下アングルで工夫し、胆管をかすめるように穿刺する。胆嚢のEUS-FNAにおいても、胆嚢壁を穿刺する場合には胆管と同様、内腔が針に当たらない角度、距離を調整して穿刺する。また、胆嚢腫瘍が体部あるいは底部に存在し、肝への浸潤が疑われる場合には、浸潤部を狙って穿刺するのも一つの方法である。また、良・悪性の診断のみであれば、近傍のリンパ節を穿刺して診断する場合もある。手技的に難易度の高い症例もあり、胆汁漏出という重篤な偶発症も起こりうるため、適応を十分考慮して行うことと、場合によっては肝実質やリンパ節の穿刺で代替するという発想が必要である。(著者抄録)

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胆嚢神経内分泌癌(NEC)の1例

堀口繁, 加藤博也, 内田大輔, 秋元悠, 関博之, 友田健, 松本和幸, 山本直樹, 堤康一郎, 植木亨, 岡田裕之

胆道 30 ( 2 ) 290 - 297 2016年5月

記述言語：日本語出版者・発行元：日本胆道学会

胆嚢神経内分泌癌(Neuroendocrine carcinoma:NEC)は稀な疾患であり、既報の多くは症例報告にとどまっている。今回我々は超音波内視鏡下穿刺吸引法でNECと診断し切除標本にて腺癌成分を含まないことを証明しえた純粋な胆嚢NECを経験したので報告する。画像所見上、MRIの拡散強調画像にて病変部の拡散能の著明な低下がみられ、このことはNECの細胞密度の高さを反映しているものと考えられた。薬物治療は、現在までにプラチナ系薬剤を中心とした化学療法の有用性が報告されており本報告でもVP-16、CDDPを用いた化学療法(EP療法)を施行した。当院では本症例の他に、腺癌成分を併存する可能性のある胆嚢NECに対してEP療法を施行した2例を経験しており併せて考察を行う。本疾患は希少疾患のため未だ診断方法、治療についてコンセンサスを得られておらず、今後症例の集積を行うことが必要と考えられた。(著者抄録)

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Treatment of Bile Duct Stones in Patients With Prior Hepaticojejunostomy: A Percutaneous Approach Using Cholangioscopy vs. an Endoscopic Approach Using Short Double-Balloon Enteroscopy

Koichiro Tsutsumi, Hironari Kato, Shuntaro Yabe, Syo Mizukawa, Hiroyuki Seki, Yutaka Akimoto, Daisuke Uchida, Kazuyuki Matsumoto, Takeshi Tomoda, Naoki Yamamoto, Shigeru Horiguchi, Hiroyuki Okada

GASTROINTESTINAL ENDOSCOPY 83 ( 5 ) AB619 - AB619 2016年5月

膵Solid Pseudopapillary Neoplasm 20例の臨床病理学的特徴性別による比較査読

秋元悠, 加藤博也, 原田亮, 内田大輔, 關博之, 友田健, 松本和幸, 山本直樹, 堀口繁, 堤康一郎, 室信一郎, 植木亨, 小田晋輔, 伏見聡一郎, 八木孝仁, 岡田裕之

膵臓 31 ( 2 ) 135 - 144 2016年4月

記述言語：日本語出版者・発行元：日本膵臓学会

当院および当院関連施設における膵Solid pseudopapillary neoplasm(以下、SPN)20例の臨床病理学的特徴につき、男女別に比較検討を行った。男性は4例(20%)、女性は16例(80%)であった。男性の年齢中央値は39歳と女性(年齢中央値29歳)より年齢が高い傾向にあり、男性が全例無症状であったのに対して女性では約半数で腹痛を認めた。画像所見は、男性で嚢胞を伴う症例が1例(25%)、石灰化を認める症例が1例(25%)であったのに対して、女性では嚢胞を伴う症例が13例(81%)、石灰化を認める症例が8例(50%)であった。FNAの正診率は男性で50%であったのに対して女性では92%であった。男性1例女性1例で血管浸潤を認めたが、リンパ節転移や遠隔転移は男女ともに認めなかった。全例で術後無再発生存しており男女間で臨床経過に差を認めなかった。(著者抄録)

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New Insight of Liquid Biopsy With Bile Juice in Patients With Gallbladder Cancer

Hideaki Kinugasa, Kazuyuki Matsumoto, Soichiro Ako, Koichiro Tsutsumi, Hironari Kato, Kazuhiro Nouso, Hiroyuki Okada

GASTROENTEROLOGY 150 ( 4 ) S515 - S515 2016年4月

【膵疾患の分子病態】網羅的糖鎖解析によるIPMNの悪性度診断能の検討査読

秋元悠, 能祖一裕, 加藤博也, 宮原孝治, 水川翔, 矢部俊太郎, 内田大輔, 關博之, 友田健, 松本和幸, 山本直樹, 堀口繁, 堤康一郎, 岡田裕之

膵臓 31 ( 1 ) 25 - 31 2016年2月

記述言語：日本語出版者・発行元：日本膵臓学会

糖鎖は、主として細胞表面に存在し細胞接着や情報伝達に関与している。癌に関しては、浸潤、転移の際に構造が変貌することが知られている。我々は、過去に膵癌、肝癌においてフコシル化多分枝糖鎖の高発現が診断や予後予測に有用であることを報告した。膵管内乳頭粘液腫瘍(IPMN)は、ガイドラインの絶対的手術適応にて切除しても、癌でない症例が約3〜4割含まれている。膵切除のリスクを考えると術前診断能は十分とは言えず、新たなバイオマーカーの開発が求められている。我々はIPMNの悪性度診断における網羅的糖鎖解析の有用性を検討し、invasive IPMNでフコシル化多分枝糖鎖の発現が有意に高いことを報告した。興味深いことに、最も診断能が高かったm/z3195糖鎖は、過去に我々が膵管癌の診断や予後との関連を示した糖鎖と同一であった。フコシル化多分枝糖鎖の高発現は、IPMNの悪性度診断に有用である可能性が示唆された。(著者抄録)

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Clinical outcome of endoscopic double stenting for the treatment of malignant biliary and duodenal obstruction due to pancreatic cancer

Kazuyuki Matsumoto, Hironari Kato, Koichiro Tsutsumi, Sho Mizukawa, Shuntaro Yabe, Yutaka Akimoto, Daisuke Uchida, Hiroyuki Seki, Takeshi Tomoda, Naoki Yamamoto, Shigeru Horiguchi, Hiroyuki Okada

JOURNAL OF GASTROENTEROLOGY AND HEPATOLOGY 30 225 - 225 2015年12月

エトポシドとシスプラチンの併用療法(EP療法)が著効し組織学的CRが得られた肝原発小細胞癌の1切除例査読

秋元悠, 堤康一郎, 加藤博也, 幡英典, 榮浩行, 内田大輔, 友田健, 松本和幸, 野間康宏, 山本直樹, 堀口繁, 原田亮, 岡田裕之, 柳井広之, 八木孝仁, 山本和秀

日本消化器病学会雑誌 112 ( 11 ) 2024 - 2034 2015年11月

記述言語：日本語出版者・発行元：(一財)日本消化器病学会

52歳女性。主訴は右上腹部痛。巨大な肝腫瘤と多発性肝腫瘤、胆嚢壁肥厚を認め、EUS-FNAにて小細胞癌と診断。エトポシド、シスプラチン併用療法が著効したため、根治目的に肝中央二区域・胆管切除術、胆嚢摘出術施行。病理では泡沫細胞の集簇を認め、viableな腫瘍細胞は認めなかった。画像、病理所見より、肝原発小細胞癌と最終診断した。化学療法著効後に根治切除でき、組織学的CRが得られた貴重な1例である。(著者抄録)

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