研究者詳細 - 堤　康一郎

MISC - 堤　康一郎

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【膵・胆道癌の発生・進展メカニズムを探る】胆道癌の薬剤耐性メカニズム

堤康一郎, 小幡泰介, 織田崇志, 松三明宏, 宮本和也, 寺澤裕之, 藤井佑樹, 内田大輔, 松本和幸, 堀口繁, 大塚基之

胆と膵 45 ( 8 ) 857 - 862 2024年8月

記述言語：日本語出版者・発行元：医学図書出版(株)

胆道癌の多くは根治切除が難しく,主に抗癌剤や分子標的薬を用いた薬物療法が行われるが,5年生存率は20%程度であり予後不良な疾患である。この一因として,癌細胞が抗腫瘍効果を有する薬剤から逃れて生存を維持しようとする機構,つまり癌の薬剤耐性保有やその獲得があげられる。これまでに胆道癌における七つの薬剤耐性メカニズム(mechanisms of chemoresistance:MOC)が報告されており,これらの複数が相互にまたは独立して関与していることが明らかとなっている。さまざまな遺伝子異常が基盤となって生じる薬剤耐性メカニズムの理解を深めることは,胆道癌に対する新規の治療戦略や治療法開発につながり,個々の患者における予後改善に寄与することが期待される。(著者抄録)

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【膵・胆道癌の発生・進展メカニズムを探る】膵癌の薬剤耐性メカニズム

寺澤裕之, 堤康一郎, 原田圭, 服部直, 菊池達也, 小幡泰介, 佐藤亮介, 織田崇志, 松三明宏, 宮本和也, 藤井佑樹, 赤穂宗一郎, 内田大輔, 松本和幸, 堀口繁, 大塚基之

胆と膵 45 ( 8 ) 801 - 806 2024年8月

記述言語：日本語出版者・発行元：医学図書出版(株)

膵癌は予後不良な難治癌であるが,その一因として薬剤耐性があげられる。薬剤耐性のメカニズムとして,標的治療が難しいKRAS変異の存在やエピジェネティック機構などの遺伝子変異や薬物代謝の変化,転移・浸潤を促進するEMT,膵癌に特徴的な間質成分の多い腫瘍微小環境,さらにnon-coding RNAによる遺伝子発現の調整などがあり,それらが複合的に影響していると考えられている。この複雑な薬剤耐性メカニズムのさらなる解明がその克服において重要である。(著者抄録)

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【今推しの肝胆膵研究手法と疾患モデル】新規モデルによる肝胆膵研究胆嚢オルガノイドを用いた新規治療の開発

織田崇志, 堤康一郎, 大塚基之

肝胆膵 89 ( 2 ) 249 - 254 2024年8月

【胆・膵領域癌におけるゲノム医療の現状】胆道癌ゲノム医療の現状中四国地区のがんゲノム医療中核拠点病院における胆道癌ゲノム医療の現状について

堀口繁, 加藤博也, 小幡泰介, 織田崇志, 上田英次郎, 姫井人美, 松三明宏, 森本光作, 小川泰司, 寺澤裕之, 藤井佑樹, 山崎辰洋, 松本和幸, 堤康一郎, 岡田裕之

胆と膵 43 ( 6 ) 537 - 544 2022年6月

記述言語：日本語出版者・発行元：医学図書出版(株)

2019年6月から本邦で導入されたがんゲノム医療は、今や一般診療における選択肢の一つとなっている。とくに胆道癌においては従来の殺細胞性抗癌剤の選択肢が極めて乏しいこともあり期待は高い。MSI-H、TMB-HへのペムブロリズマブやFGFR2融合遺伝子へのペミガチニブなど、保険診療内の治療選択肢が増え、また患者申出療養で使用できる薬剤も増えていることから治療へのアクセスは改善しているものと考えられる。一方で、治験施設は都心部をはじめとした一部施設へ集中しており、進行胆道癌症例が中四国地区から参加するのは、COVID-19蔓延下でもあることからとくにハードルが高い。またIDH1/2阻害剤など海外で有用性が示された薬剤の本邦への導入の遅れ、さらに患者申出療養での薬剤提供がいつまで続くかといった問題も山積している。出口戦略の更なる改善とともに、actionable変異を臨床的に予測して効率的にがん遺伝子パネル検査対象を抽出する研究の推進も望まれる。(著者抄録)

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【胆道疾患研究最前線】胆嚢癌におけるマイクロRNA、エクソソームのかかわりと新規診断、治療への応用

堤康一郎, 上田英次郎, 加藤博也, 小幡泰介, 織田崇志, 松本和幸, 堀口繁, 岡田裕之

消化器・肝臓内科 11 ( 1 ) 51 - 58 2022年1月

【胆道狭窄の診断と治療】各論(治療) 悪性胆道狭窄に対するドレナージ戦略肝門部(切除・非切除)

加藤博也, 松本和幸, 堀口繁, 堤康一郎, 岡田裕之

肝胆膵 83 ( 5 ) 813 - 818 2021年11月

下痢を契機に発見され大量の漿液性分泌物を伴った肝内胆管由来の嚢胞内充実性腫瘍の1例

織田崇志, 松本和幸, 加藤博也, 吉田龍一, 西田賢司, 藤井佑樹, 山崎辰洋, 友田健, 堀口繁, 堤康一郎, 岡田裕之

胆道 35 ( 4 ) 651 - 659 2021年10月

記述言語：日本語出版者・発行元：(一社)日本胆道学会

症例は45歳,男性.下痢(7～8回/日)による脱水で当院受診となった.造影CT検査で肝左葉に直径約20cmのだるま状の嚢胞性腫瘤を認め,内部に淡く造影される乳頭状の充実部を伴っていた.内視鏡では乳頭開口部から漿液性の液体が大量に流出しており,胆管造影では腫瘤とB2との交通を認めた.明らかな粘液の存在は認めなかったが,胆管内乳頭状腫瘍(IPNB)を疑い,肝拡大左葉切除術を施行した.病理所見は嚢状に拡張した胆管内に,立方状から低円柱状の異型上皮が主として腺管状に増殖する腫瘍であった.免疫染色はMUC1陰性,MUC2陰性,MUC5AC一部陽性,MUC6陽性であり,増殖形態と免疫染色からIPNBや胆管内管状乳頭状腫瘍とも合致せず,肝内胆管由来の嚢胞内充実性腫瘍と診断した.術後に下痢症状は改善した.腫瘍が大量に漿液性の分泌物を産生し,胆管を通じて,乳頭から排出された事が下痢の原因であったと考える.(著者抄録)

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その他リンク： https://search.jamas.or.jp/default/link?pub_year=2021&ichushi_jid=J02149&link_issn=&doc_id=20211115300008&doc_link_id=%2Fdw1tando%2F2021%2F003504%2F008%2F0651-0659%26dl%3D0&url=https%3A%2F%2Fwww.medicalonline.jp%2Fjamas.php%3FGoodsID%3D%2Fdw1tando%2F2021%2F003504%2F008%2F0651-0659%26dl%3D0&type=MedicalOnline&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00004_2.gif

【膵疾患に対する内視鏡診療のすべて】膵疾患に対する内視鏡治療内視鏡的膵管ステント留置術の適応と実際

加藤博也, 松本和幸, 堀口繁, 堤康一郎, 岡田裕之

消化器内視鏡 33 ( 9 ) 1437 - 1444 2021年9月

記述言語：日本語出版者・発行元：(株)東京医学社

内視鏡的膵管ステント留置術(EPS)の適応となるのはおもに慢性膵炎による狭窄や膵石であるが、急性膵炎や膵癌、膵外傷など、その他の疾患に伴う膵管狭窄に対してもEPSは適応となる。また、膵炎に伴う仮性嚢胞や術後の膵液瘻にもEPSはしばしば適応となる。胆管ステントと同様、膵管ステントも近年では多くの種類が流通しており、形状、太さ、長さもさまざまで状況に応じた取捨選択が必要となる。また、EPSを行う際には、まず内視鏡的経鼻膵管ドレナージを行ってからEPSに移行する方法がある。さらに、EPSは良性の狭窄に対して行うことが多い点が、悪性疾患で適応となることが多い胆道狭窄とは異なる。そのため、ステント交換・抜去のタイミングなどドレナージのあとのマネジメントも重要である。(著者抄録)

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【膵疾患に対する内視鏡診療のすべて】膵疾患に対する内視鏡治療内視鏡的膵管ステント留置術の適応と実際

加藤博也, 松本和幸, 堀口繁, 堤康一郎, 岡田裕之

消化器内視鏡 33 ( 9 ) 1437 - 1444 2021年9月

記述言語：日本語出版者・発行元：(株)東京医学社

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その他リンク： https://search.jamas.or.jp/default/link?pub_year=2021&ichushi_jid=J02312&link_issn=&doc_id=20211008090012&doc_link_id=%2Faq9syokd%2F2021%2F003309%2F013%2F1437-1444%26dl%3D0&url=https%3A%2F%2Fwww.medicalonline.jp%2Fjamas.php%3FGoodsID%3D%2Faq9syokd%2F2021%2F003309%2F013%2F1437-1444%26dl%3D0&type=MedicalOnline&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00004_2.gif

膵嚢胞性疾患の診断と治療の最前線 EUS画像に基づいたIPMN組織亜型予測診断

藤井佑樹, 松本和幸, 上田英次郎, 寺澤祐之, 小川泰司, 山崎辰洋, 堀口繁, 堤康一郎, 加藤博也, 八木孝仁, 花田敬士

膵臓 36 ( 3 ) A262 - A262 2021年8月

IPMNの発癌機序の解明と診断・治療への応用 IPMN切除組織のプロテオーム解析による悪性化マーカー探索、検証と臨床応用の可能性

堤康一郎, 加藤博也, 上田英次郎, 姫井人美, 寺澤裕之, 小川泰司, 藤井佑樹, 山崎辰洋, 松本和幸, 堀口繁, 岡田裕之

膵臓 36 ( 3 ) A188 - A188 2021年8月

膵癌ゲノム膵液中エクソソーム(EV)解析のための最適な膵液採取法、EV回収法の検討

上田英次郎, 堤康一郎, 姫井人美, 寺澤裕之, 小川泰司, 藤井佑樹, 山崎辰洋, 松本和幸, 堀口繁, 加藤博也, 岡田裕之

膵臓 36 ( 3 ) A286 - A286 2021年8月

【胆道ドレナージを極める】経乳頭的アプローチ悪性肝門部領域胆管狭窄に対する経乳頭的胆管ドレナージ

加藤博也, 友田健, 松本和幸, 堀口繁, 堤康一郎, 岡田裕之

消化器内視鏡 33 ( 3 ) 504 - 512 2021年3月

胆嚢癌診療における血清中エクソソーム内miRNAの有用性

上田英次郎, 堤康一郎, 姫井人美, 小川泰司, 寺澤裕之, 藤井佑樹, 山崎辰洋, 松本和幸, 友田健, 堀口繁, 加藤博也, 岡田裕之, 藤井雅邦

日本消化器病学会雑誌 118 ( 臨増総会 ) A344 - A344 2021年3月

【急性膵炎診療up-to-date】治療 ERCP後膵炎は予防可能か予防に有効な内視鏡手技や薬剤など

友田健, 加藤博也, 藤井佑樹, 山崎辰洋, 松本和幸, 堀口繁, 堤康一郎, 岡田裕之

肝胆膵 82 ( 1 ) 91 - 96 2021年1月

【消化器疾患とステント治療】良性膵管狭窄に対する内視鏡的ステント治療

松本和幸, 加藤博也, 内田大輔, 堤康一郎, 堀口繁, 松三明宏, 宮本和也, 藤井祐樹, 山崎辰洋, 皿谷洋祐, 友田健, 岡田裕之

消化器・肝臓内科 8 ( 1 ) 50 - 56 2020年7月

【肝膵内視鏡治療におけるトラブルシューティング】EUS下治療における偶発症予防とトラブルシューティング WONに対する内視鏡的ネクロセクトミーこんなときどうする?

加藤博也, 内田大輔, 友田健, 松本和幸, 堀口繁, 堤康一郎, 岡田裕之

消化器内視鏡 32 ( 3 ) 431 - 436 2020年3月

化学療法中に生じた右頸部痛を契機に頸部エコーにて内頸静脈への中心静脈カテーテル迷入と診断された1例査読

橘高早紀, 堤康一郎, 遠藤久之, 兵頭剛, 植木亨, 坂口孝作

癌と化学療法 47 ( 1 ) 91 - 93 2020年1月

記述言語：日本語出版者・発行元：(株)癌と化学療法社

化学療法中に生じた激しい頸部痛を主訴に救急外来を受診し、頸部エコーにて血栓を合併した内頸静脈への中心静脈(CV)カテーテル迷入と診断された1例を経験した。症例は57歳、男性。直腸癌術後の肝・肺・リンパ節転移、腹膜播種に対して、右鎖骨下静脈経由でのCVポート留置後、modified FOLFOX6[levofolinic acid、5-fluorouracil(5-FU)、oxaliplatin(L-OHP)]とpanitumumabの併用療法を導入した。6コース目を開始した深夜に激しい右頸部痛が出現したため、救急外来へ搬送された。頸部エコーにて右内頸静脈内に線状高エコーとその周囲の血栓を認め、胸部X線にて内頸静脈へのCVカテーテル迷入と診断した。頸部痛はL-OHPおよび5-FUによる静脈炎に伴う症状と考えられ、カテーテル抜去後2日目には消失した。また、血栓に対しては直接経口抗凝固薬にて加療を行った。CVポート留置後の合併症として内頸静脈へのカテーテル迷入があり、化学療法後の頸部痛を生じた際には考慮すべきである。また、本症例は造影剤アレルギー歴があり、頸部エコーはカテーテルの迷入に加え血栓の存在診断にも有用であった。(著者抄録)

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ソマトスタチンアナログ投与による全身状態安定化により、診断と治療が可能であった膵神経内分泌腫瘍、Vasoactive Intestinal Polypeptide(VIP)産生腫瘍の1例査読

河原聡一郎, 植木亨, 堤康一郎, 織田崇志, 小林沙代, 藤澤智雄, 名和徹, 貞森裕, 大野京太郎, 重西邦浩

日本消化器病学会雑誌 117 ( 1 ) 84 - 91 2020年1月

記述言語：日本語出版者・発行元：(一財)日本消化器病学会

症例は68歳女性。補液にて改善しない水様性下痢と腎不全にて当院転院。ICU管理にて腎機能改善後、造影CTを施行し、膵体部と肝に多血性の腫瘤を認めた。臨床症状と合わせてVIP産生腫瘍と考え、ソマトスタチンアナログを開始。すると下痢は著明に改善し全身状態も安定した。そこでEUS-FNAにて神経内分泌腫瘍と診断後、膵原発巣と肝転移巣の外科的切除を施行した。術後の病理にてVIP産生腫瘍と診断された。(著者抄録)

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ソマトスタチンアナログ投与による全身状態安定化により、診断と治療が可能であった膵神経内分泌腫瘍、Vasoactive Intestinal Polypeptide(VIP)産生腫瘍の1例

河原聡一郎, 植木亨, 堤康一郎, 織田崇志, 小林沙代, 藤澤智雄, 名和徹, 貞森裕, 大野京太郎, 重西邦浩

日本消化器病学会雑誌 117 ( 1 ) 84 - 91 2020年1月

記述言語：日本語出版者・発行元：(一財)日本消化器病学会

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その他リンク： https://search.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&pub_year=2020&ichushi_jid=J01118&link_issn=&doc_id=20200128570009&doc_link_id=130007784877&url=https%3A%2F%2Fci.nii.ac.jp%2Fnaid%2F130007784877&type=CiNii&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00003_1.gif

【結石除去を極める】胆石術後再建腸管症例における結石除去(BE-ERCP) Roux-en-Y再建症例(乳頭あり症例)

加藤博也, 堤康一郎, 内田大輔, 友田健, 松本和幸, 堀口繁, 岡田裕之

消化器内視鏡 31 ( 11 ) 1648 - 1653 2019年11月

記述言語：日本語出版者・発行元：(株)東京医学社

乳頭を有するRoux-en-Y再建に対するバルーン内視鏡を用いた総胆管結石治療は、スコープの挿入・胆管挿管・乳頭処置・結石除去、それぞれのステップにおいて手技上のコツがある。挿入においては、Y脚を確実に認識し、縫合線を越えて挿入すること、ループを完全に解除せずに挿入することが重要である。挿管の際にもまずはループを残した状態で試みて、スコープのトルクとアングルで挿管に適した位置に乳頭をポジショニングしなければならない。乳頭処置においてEST(内視鏡的乳頭括約筋切開術)を行う際は、通常の解剖と異なり口側隆起の認識が困難であるため出血・穿孔に対しより注意が必要であり、状況に応じてEPBD(内視鏡的乳頭バルーン拡張術)・EPLBD(内視鏡的乳頭ラージバルーン拡張術)を積極的に併用することが重要である。結石除去をスコープの引き抜きのみで行うのは消化管穿孔のリスクがあるため、スコープのアングルも併用しながら行う。(著者抄録)

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【胆膵内視鏡トラブルシューティング-こうやって切り抜けろ-】EUS-HGSにおける手技の工夫ダブルガイドワイヤー法について

内田大輔, 加藤博也, 松三明宏, 宮本和也, 山崎辰洋, 藤井佑樹, 皿谷洋祐, 友田健, 松本和幸, 堀口繁, 堤康一郎, 岡田裕之

胆と膵 40 ( 6 ) 529 - 533 2019年6月

記述言語：日本語出版者・発行元：医学図書出版(株)

超音波内視鏡下肝内胆管ドレナージ術(EUS-HGS)は、経乳頭的アプローチが困難な症例において、経皮的胆管ドレナージ術や外科的胆道再建術に替わる有用な胆道ドレナージ法であるが、手技的な困難性も相まって、胆汁性腹膜炎、出血、穿孔、ステント逸脱などの重篤な偶発症も報告されている。EUS-HGSの手技は穿刺、拡張、ステント留置と、多くのstepを要する手技であるが、これらの処置をより安全に行ううえで、安定したスコープ保持およびデバイスデリバリーのための処置軸の保持が重要である。当施設では、EUS-HGSをより安全に施行するために、ダブルガイドワイヤー法を用いている。ダブルガイドワイヤー法は、同軸に2本のガイドワイヤーを留置し処置軸を安定させることで、より安全にデバイスデリバリーを行う方法である。本稿では、ダブルガイドワイヤー法によるEUS-HGSの実際について画像を提示しながら解説する。(著者抄録)

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切除不能進行膵がん患者に対するゲムシタビン/nab-パクリタキセル併用療法(GN療法)に起因する好中球減少のリスク因子解析査読

槇田崇志, 力丸理菜, 神崎浩孝, 堀口繁, 加藤博也, 堤康一郎, 田中雄太, 森下陽介, 西原茂樹, 村川公央, 北村佳久, 岡田裕之, 千堂年昭

医療薬学 44 ( 3 ) 107 - 116 2018年3月

記述言語：日本語出版者・発行元：(一社)日本医療薬学会

治癒切除不能膵がんと診断され、化学療法としてゲムシタビン/nab-パクリタキセル併用療法(GN療法)を施行した52例(男性61.5%、平均65.7±9.4歳)を対象とした。一次治療群26例、二次治療群26例であった。PSは0および1が全体で86.5%、一次治療群で84.6%、二次治療群で88.5%であった。GN療法1コース施行前後の好中球数平均値は、一次治療群と二次治療群での有意差は認めなかった。一次治療群と二次治療群を比較して、貧血のみ重篤な副作用の発現頻度に有意差を認めた。全例を対象として、重篤な好中球減少の発現リスクとなる因子の解析を行い、性別、年齢、PS、がん発症部位、手術歴、転移の有無との関連は認めなかった。血液検査値から、WBC、HT、ANCは低値を、AST、ALTは高値をリスク因子とした。単変量解析の結果では、WBCまたはANCとPLTが低値で、AST、ALTが高値であることによって、重篤な好中球減少症の発現リスクが上昇することが示された。多重ロジスティック回帰分析を行い、重篤な好中球減少症の発現と関連性の強い因子として、WBC、ANC、ALTが抽出された。

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切除不能進行膵がん患者に対するゲムシタビン/nab-パクリタキセル併用療法(GN療法)に起因する好中球減少のリスク因子解析

槇田崇志, 力丸理菜, 神崎浩孝, 堀口繁, 加藤博也, 堤康一郎, 田中雄太, 森下陽介, 西原茂樹, 村川公央, 北村佳久, 岡田裕之, 千堂年昭

医療薬学 44 ( 3 ) 107 - 116 2018年3月

記述言語：日本語出版者・発行元：(一社)日本医療薬学会

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網羅的プロテオーム解析を用いた膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)の悪性化マーカーの探索

堤康一郎

日本膵臓病研究財団研究報告書 24回 75 - 78 2017年12月

記述言語：日本語出版者・発行元：(公財)日本膵臓病研究財団

悪性IPMNマーカーの同定を目的として、当院にて切除されたIPMN症例のホルマリン固定パラフィン包埋組織を用いて、レーザーマイクロダイセクションにて、「良性(L)」と「悪性(H)」別に回収後、ショットガン・プロテオーム解析を行った。各サンプルより、おおよそ10,000を超えるタンパク質が同定された。同一症例・同一部位より得られた3回分のスペクトルデータをひとまとめとして、タンパク質解析ソフトウェア(Proteome discoverer 2.0)を用いて、MASCOT(データベースはSwiss Plot)によるタンパク質同定を行ったところ、部位Hからは合計4148個、部位Lからは合計3821個のタンパク質が同定され、両部位から共通して同定されたタンパク質は2765種類であった。また、H部位特異的タンパク質は1383種類、L特異的タンパク質は1056種であった。現在、症例数を増やして解析継続中であり、引き続き、高精度な良悪性鑑別診断法の確立への基盤開発を行っていく。(著者抄録)

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"消化管吻合部の縫合線"を利用した、術後再建腸管症例に対するERCPのスコープ挿入手技査読

堤康一郎, 加藤博也, 堀口繁, 松本和幸, 友田健, 内田大輔, 秋元悠, 室信一郎, 水川翔, 岡田裕之

Gastroenterological Endoscopy 59 ( 8 ) 1644 - 1652 2017年8月

記述言語：日本語出版者・発行元：(一社)日本消化器内視鏡学会

術後再建腸管を有する胆膵疾患に対するERCPは、バルーン内視鏡の開発により可能となった。しかし手技の標準化はなされておらず、複雑な分岐を伴う再建術式(膵頭十二指腸切除後Child変法、胃切除後Billroth-II法、胃切除後および胃温存Roux-en-Y法)に対し、試行錯誤しながら、目的部位への到達を目指して挿入を試みているのが現状である。われわれは、空腸空腸吻合部での挿入方向の判別方法として"吻合部の縫合線"を利用し、高い目的部位到達率を得ている(95.6%[347/363])。正確な挿入陰向の判別によって、術者のストレス軽減に加え、挿入時間の短縮や安全で確実な手技遂行の達成が期待される。(著者抄録)

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その他リンク： https://search.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&pub_year=2017&ichushi_jid=J00192&link_issn=&doc_id=20170912190007&doc_link_id=10.11280%2Fgee.59.1644&url=https%3A%2F%2Fdoi.org%2F10.11280%2Fgee.59.1644&type=J-STAGE&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00007_2.gif

手技の解説悪性肝門部胆管狭窄症例における金属ステント閉塞への対処査読

加藤博也, 友田健, 松本和幸, 堀口繁, 堤康一郎, 岡田裕之

Gastroenterological Endoscopy 59 ( 7 ) 1524 - 1531 2017年7月

記述言語：日本語出版者・発行元：(一社)日本消化器内視鏡学会

悪性肝門部胆管狭窄に対して複数本の金属ステントを留置した後のステント閉塞に対する処置は難易度が高い。処置を成功させるためには、ガイドワイヤー、カテーテル、ステントなど、各処置具の特性を理解して適切に選択することが重要であり、処置を行う際には、それらの処置具を扱ううえでのポイントを理解しておかなければならない。stent-in-stent法で留置した複数の金属ステントが閉塞した場合の処置では、金属ステントのメッシュの隙間にカテーテルやプラスチックステントを通過させることが最大の難関であることを知ったうえで、それぞれの処置具を慎重に操作する必要がある。プラスチックステントを留置する際はそれらを留置する順序も重要であり、基本的には金属ステントを留置した順番で留置する。本手技の成功には術者のみならず、介助者のテクニックも重要であり、日頃からスコープを握るだけではなく、ガイドワイヤーの扱いに慣れておかなければならない。(著者抄録)

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その他リンク： https://search.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&pub_year=2017&ichushi_jid=J00192&link_issn=&doc_id=20170727260008&doc_link_id=10.11280%2Fgee.59.1524&url=https%3A%2F%2Fdoi.org%2F10.11280%2Fgee.59.1524&type=J-STAGE&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00007_2.gif

Gender Differences in Clinicopathological Features of 20 Cases With Solid Pseudopapillary Neoplasms of the Pancreas

Yutaka Akimoto, Hironari Kato, Ryo Harada, Daisuke Uchida, Hiroyuki Seki, Takeshi Tomoda, Kazuyuki Matsumoto, Naoki Yamamoto, Shigeru Horiguchi, Koichiro Tsutsumi, Shin-ichiro Muro, Toru Ueki, Shinsuke Oda, Soichiro Fushimi, Takahito Yagi, Hiroyuki Okada

PANCREAS 46 ( 6 ) 831 - 831 2017年7月

【ERCPのエキスパートを目指して】肝門部マルチステンティングの実際とコツ

加藤博也, 室信一郎, 秋元悠, 内田大輔, 友田健, 松本和幸, 堀口繁, 堤康一郎, 河本博文, 岡田裕之

消化器内視鏡 29 ( 5 ) 879 - 884 2017年5月

記述言語：日本語出版者・発行元：(株)東京医学社

悪性肝門部胆管狭窄に対するマルチステンティングを成功させるにはデバイスの知識が不可欠であり、特にガイドワイヤーの知識と適切な使い分けは重要である。(1)目的とする胆管を探るためのガイドワイヤー、(2)カテーテルや金属ステント(MS)を目的とする胆管へ運ぶためのガイドワイヤー、(3)2本目、3本目のMSを留置する際の目印となるガイドワイヤー、の3つが必要である。MSを留置する際は、その順序が重要であり、左葉あるいは右後区域の胆管への留置をまず先に行い、最後に右前区域の胆管に留置するのが基本である。細かなテクニックとして、バルーンによる前拡張を行うことや、狭窄突破困難な場合のSoehendra Stent Retriever(SSR)の使用法を理解しておかなければならない。介助者のテクニック、特にガイドワイヤーテクニックは成否を分ける要素となるので、日頃からスコープ操作のみならず、介助者としても技術を磨いておく必要がある。(著者抄録)

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【胆膵内視鏡自由自在〜基本手技を学び応用力をつける集中講座〜】内視鏡システムと内視鏡操作に関する基本知識術後再建腸管に対するバルーン内視鏡挿入操作の基本と挿入のコツ

堤康一郎, 加藤博也, 水川翔, 室信一郎, 秋元悠, 内田大輔, 友田健, 松本和幸, 山本直樹, 堀口繁, 岡田裕之

胆と膵 37 ( 臨増特大 ) 1137 - 1143 2016年11月

記述言語：日本語出版者・発行元：医学図書出版(株)

術後再建腸管を有する胆膵疾患症例に対する内視鏡的アプローチは、バルーン内視鏡の開発、導入により、高い成功率で可能となってきた。また、2016年4月、ERCP関連処置におけるバルーン内視鏡加算が保険収載され、本手技のさらなる普及が期待される。しかし、その第一関門である目的部位(主乳頭や胆管空腸吻合部)への到達は、いまだ難渋することも少なくない。本稿では、術後再建腸管症例に対するバルーン内視鏡の挿入手技を安全、確実、かつ効率よく行うための基本操作とコツについて解説する。手術記録とスケッチの確認は必須で、とくに、"消化管吻合部の縫合線"は挿入ルートを決める際のメルクマールとして非常に有用である。また、アタッチメントの装着、CO2送気、適切な前処置や麻酔の施行が、挿入性向上や安全な手技遂行のために重要である。本手技の標準化に向けて、まずは術式、再建法の理解と、それに基づく挿入手技の確立が必要である。(著者抄録)

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Effectiveness and safety of peroral direct cholangioscopy using an ultraslim endoscope for the treatment of hepatolithiasis in patients with hepaticojejunostomy

Kazuyuki Matsumoto, Koichiro Tsutsumi, Hironari Kato, Naoki Yamamoto, Shigeru Horiguchi, Yutaka Akimoto, Daisuke Uchida, Takeshi Tomoda, Hiroyuki Okada

JOURNAL OF GASTROENTEROLOGY AND HEPATOLOGY 31 221 - 222 2016年11月

Diagnostic and therapeutic endoscopic retrograde cholangiography using a short-type double-balloon endoscope in patients with altered gastrointestinal anatomy: A multicenter prospective study in Japan

Masaaki Shimatani, Hirofumi Kogure, Koichiro Tsutsumi, Tomonori Yano, Kazuichi Okazaki, Hironori Yamamoto, Hideki Ishikawa, Kentaro Sugano

JOURNAL OF GASTROENTEROLOGY AND HEPATOLOGY 31 223 - 223 2016年11月

【Interventional EUSのすべて】胆道病変におけるEUS-FNAの実際

加藤博也, 松本和幸, 水川翔, 秋元悠, 内田大輔, 友田健, 山本直樹, 堀口繁, 堤康一郎, 岡田裕之

消化器内視鏡 28 ( 10 ) 1607 - 1612 2016年10月

記述言語：日本語出版者・発行元：(株)東京医学社

胆道病変に対してEUS-FNAを施行する際、常に念頭におく必要があるのは、胆汁漏出の危険性である。胆管のEUS-FNAにおいて、胆管の長軸方向に穿刺する場合には、胆管内にステントを留置して漏出の予防に努める。また、短軸方向に穿刺する場合は穿刺角度をスコープ位置や上下アングルで工夫し、胆管をかすめるように穿刺する。胆嚢のEUS-FNAにおいても、胆嚢壁を穿刺する場合には胆管と同様、内腔が針に当たらない角度、距離を調整して穿刺する。また、胆嚢腫瘍が体部あるいは底部に存在し、肝への浸潤が疑われる場合には、浸潤部を狙って穿刺するのも一つの方法である。また、良・悪性の診断のみであれば、近傍のリンパ節を穿刺して診断する場合もある。手技的に難易度の高い症例もあり、胆汁漏出という重篤な偶発症も起こりうるため、適応を十分考慮して行うことと、場合によっては肝実質やリンパ節の穿刺で代替するという発想が必要である。(著者抄録)

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胆嚢神経内分泌癌(NEC)の1例

堀口繁, 加藤博也, 内田大輔, 秋元悠, 関博之, 友田健, 松本和幸, 山本直樹, 堤康一郎, 植木亨, 岡田裕之

胆道 30 ( 2 ) 290 - 297 2016年5月

記述言語：日本語出版者・発行元：日本胆道学会

胆嚢神経内分泌癌(Neuroendocrine carcinoma:NEC)は稀な疾患であり、既報の多くは症例報告にとどまっている。今回我々は超音波内視鏡下穿刺吸引法でNECと診断し切除標本にて腺癌成分を含まないことを証明しえた純粋な胆嚢NECを経験したので報告する。画像所見上、MRIの拡散強調画像にて病変部の拡散能の著明な低下がみられ、このことはNECの細胞密度の高さを反映しているものと考えられた。薬物治療は、現在までにプラチナ系薬剤を中心とした化学療法の有用性が報告されており本報告でもVP-16、CDDPを用いた化学療法(EP療法)を施行した。当院では本症例の他に、腺癌成分を併存する可能性のある胆嚢NECに対してEP療法を施行した2例を経験しており併せて考察を行う。本疾患は希少疾患のため未だ診断方法、治療についてコンセンサスを得られておらず、今後症例の集積を行うことが必要と考えられた。(著者抄録)

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Treatment of Bile Duct Stones in Patients With Prior Hepaticojejunostomy: A Percutaneous Approach Using Cholangioscopy vs. an Endoscopic Approach Using Short Double-Balloon Enteroscopy

Koichiro Tsutsumi, Hironari Kato, Shuntaro Yabe, Syo Mizukawa, Hiroyuki Seki, Yutaka Akimoto, Daisuke Uchida, Kazuyuki Matsumoto, Takeshi Tomoda, Naoki Yamamoto, Shigeru Horiguchi, Hiroyuki Okada

GASTROINTESTINAL ENDOSCOPY 83 ( 5 ) AB619 - AB619 2016年5月

膵Solid Pseudopapillary Neoplasm 20例の臨床病理学的特徴性別による比較査読

秋元悠, 加藤博也, 原田亮, 内田大輔, 關博之, 友田健, 松本和幸, 山本直樹, 堀口繁, 堤康一郎, 室信一郎, 植木亨, 小田晋輔, 伏見聡一郎, 八木孝仁, 岡田裕之

膵臓 31 ( 2 ) 135 - 144 2016年4月

記述言語：日本語出版者・発行元：日本膵臓学会

当院および当院関連施設における膵Solid pseudopapillary neoplasm(以下、SPN)20例の臨床病理学的特徴につき、男女別に比較検討を行った。男性は4例(20%)、女性は16例(80%)であった。男性の年齢中央値は39歳と女性(年齢中央値29歳)より年齢が高い傾向にあり、男性が全例無症状であったのに対して女性では約半数で腹痛を認めた。画像所見は、男性で嚢胞を伴う症例が1例(25%)、石灰化を認める症例が1例(25%)であったのに対して、女性では嚢胞を伴う症例が13例(81%)、石灰化を認める症例が8例(50%)であった。FNAの正診率は男性で50%であったのに対して女性では92%であった。男性1例女性1例で血管浸潤を認めたが、リンパ節転移や遠隔転移は男女ともに認めなかった。全例で術後無再発生存しており男女間で臨床経過に差を認めなかった。(著者抄録)

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New Insight of Liquid Biopsy With Bile Juice in Patients With Gallbladder Cancer

Hideaki Kinugasa, Kazuyuki Matsumoto, Soichiro Ako, Koichiro Tsutsumi, Hironari Kato, Kazuhiro Nouso, Hiroyuki Okada

GASTROENTEROLOGY 150 ( 4 ) S515 - S515 2016年4月

【膵疾患の分子病態】網羅的糖鎖解析によるIPMNの悪性度診断能の検討査読

秋元悠, 能祖一裕, 加藤博也, 宮原孝治, 水川翔, 矢部俊太郎, 内田大輔, 關博之, 友田健, 松本和幸, 山本直樹, 堀口繁, 堤康一郎, 岡田裕之

膵臓 31 ( 1 ) 25 - 31 2016年2月

記述言語：日本語出版者・発行元：日本膵臓学会

糖鎖は、主として細胞表面に存在し細胞接着や情報伝達に関与している。癌に関しては、浸潤、転移の際に構造が変貌することが知られている。我々は、過去に膵癌、肝癌においてフコシル化多分枝糖鎖の高発現が診断や予後予測に有用であることを報告した。膵管内乳頭粘液腫瘍(IPMN)は、ガイドラインの絶対的手術適応にて切除しても、癌でない症例が約3〜4割含まれている。膵切除のリスクを考えると術前診断能は十分とは言えず、新たなバイオマーカーの開発が求められている。我々はIPMNの悪性度診断における網羅的糖鎖解析の有用性を検討し、invasive IPMNでフコシル化多分枝糖鎖の発現が有意に高いことを報告した。興味深いことに、最も診断能が高かったm/z3195糖鎖は、過去に我々が膵管癌の診断や予後との関連を示した糖鎖と同一であった。フコシル化多分枝糖鎖の高発現は、IPMNの悪性度診断に有用である可能性が示唆された。(著者抄録)

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Clinical outcome of endoscopic double stenting for the treatment of malignant biliary and duodenal obstruction due to pancreatic cancer

Kazuyuki Matsumoto, Hironari Kato, Koichiro Tsutsumi, Sho Mizukawa, Shuntaro Yabe, Yutaka Akimoto, Daisuke Uchida, Hiroyuki Seki, Takeshi Tomoda, Naoki Yamamoto, Shigeru Horiguchi, Hiroyuki Okada

JOURNAL OF GASTROENTEROLOGY AND HEPATOLOGY 30 225 - 225 2015年12月

エトポシドとシスプラチンの併用療法(EP療法)が著効し組織学的CRが得られた肝原発小細胞癌の1切除例査読

秋元悠, 堤康一郎, 加藤博也, 幡英典, 榮浩行, 内田大輔, 友田健, 松本和幸, 野間康宏, 山本直樹, 堀口繁, 原田亮, 岡田裕之, 柳井広之, 八木孝仁, 山本和秀

日本消化器病学会雑誌 112 ( 11 ) 2024 - 2034 2015年11月

記述言語：日本語出版者・発行元：(一財)日本消化器病学会

52歳女性。主訴は右上腹部痛。巨大な肝腫瘤と多発性肝腫瘤、胆嚢壁肥厚を認め、EUS-FNAにて小細胞癌と診断。エトポシド、シスプラチン併用療法が著効したため、根治目的に肝中央二区域・胆管切除術、胆嚢摘出術施行。病理では泡沫細胞の集簇を認め、viableな腫瘍細胞は認めなかった。画像、病理所見より、肝原発小細胞癌と最終診断した。化学療法著効後に根治切除でき、組織学的CRが得られた貴重な1例である。(著者抄録)

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FOLFIRINOX with modified regimen therapy for advanced pancreatic cancer in Okayama university hospital

Shigeru Horiguchi, Hironari Kato, Yutaka Akimoto, Daisuke Uchida, Takeshi Tomoda, Kazuyuki Matsumoto, Naoki Yamamoto, Koichiro Tsutsumi, Junichiro Nasu, Kazuhide Yamamoto

ANNALS OF ONCOLOGY 26 119 - 120 2015年11月

原発性小腸癌34例の治療成績査読

秋元悠, 那須淳一郎, 岩室雅也, 神崎洋光, 堤康一郎, 喜多雅英, 川野誠司, 原田馨太, 加藤博也, 平岡佐規子, 河原祥朗, 八木孝仁, 大塚文男, 岡田裕之

日本病院総合診療医学会雑誌 9 ( 1 ) 23 - 29 2015年10月

記述言語：日本語出版者・発行元：(一社)日本病院総合診療医学会

当院の原発性小腸癌患者34例の治療成績を解析した。原発部位は十二指腸29例、空腸3例、回腸1例、空腸または回腸1例、臨床病期はStage I 11例、Stage II 5例、Stage III 6例、Stage IV 12例。治療内容は、Stage Iでは内視鏡的切除5例と手術6例、Stage II/Stage IIIでは全例手術、Stage IVでは化学療法のみが3例、化学療法+原発巣切除が3例、原発巣切除+転移巣切除が4例、緩和治療が2例で、5年生存率はStage I/IIが80%、Stage IIIが33%、Stage IVが39%であった。(著者抄録)

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【ERCPマスターへのロードマップ】トラブルシューティング編膵管プラスチックステント迷入に対する内視鏡的回収法

松本和幸, 加藤博也, 堤康一郎, 水川翔, 矢部俊太郎, 内田大輔, 秋元悠, 關博之, 友田健, 山本直樹, 堀口繁, 岡田裕之

胆と膵 36 ( 臨増特大 ) 1081 - 1086 2015年10月

記述言語：日本語出版者・発行元：医学図書出版(株)

内視鏡的膵管ステンティング(EPS)は、さまざまな膵疾患の治療に対し広く行われている。その一方で、EPSに伴う偶発症の一つに、まれであるがステント迷入がある。ステントの回収には内視鏡的回収法が最も低侵襲であり、まず試みられるべき手技であるが、膵管は径が細く、屈曲や狭窄も存在する場合があり回収に難渋することが多い。さらに、専用の回収デバイスが少ないため、さまざまなアイデアやテクニックを用いて回収を試みているのが現状である。われわれはステント迷入を迷入したステントの位置と膵管の状態により四つのTypeに分類した。すなわち、Type Aはステントが狭窄のない主膵管内に迷入しているもの、Type Bはステントが主膵管狭窄部を跨いで迷入しているもの、Type Cはステント近位側が主膵管狭窄部より奥に迷入しているもの、Type Dはステント近位側が分枝膵管内に迷入しているものである。それぞれのType別にステントの内視鏡的回収法について紹介する。(著者抄録)

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化学療法にて組織学的CRが得られた切除不能肝内胆管原発小細胞癌の1例

信岡大輔, 八木孝仁, 木村裕司, 高木弘誠, 須井健太, 杭瀬崇, 渡辺信之, 吉田龍一, 楳田祐三, 篠浦先, 堤康一郎, 加藤博也, 柳井広之, 藤原俊義

日本臨床外科学会雑誌 76 ( 増刊 ) 1117 - 1117 2015年10月

【EUS下胆道ドレナージ〜EUS-BDの安全な導入へ向けて〜】EUS-BDにおける使用デバイスの選択超音波内視鏡、穿刺針、ガイドワイヤー、ダイレーター

加藤博也, 水川翔, 矢部俊太郎, 秋元悠, 内田大輔, 關博之, 友田健, 松本和幸, 山本直樹, 堀口繁, 堤康一郎, 岡田裕之

胆と膵 36 ( 8 ) 751 - 756 2015年8月

記述言語：日本語出版者・発行元：医学図書出版(株)

EUS-BDはステント留置にいたるまでに、穿刺、ガイドワイヤーによるseeking、穿刺ルートの拡張、というステップを踏まなければならない。それぞれのステップにおけるデバイスに専用のものはなく、さまざまなデバイスを取捨選択して使用しているのが現状である。穿刺には19GのFNA針を用いるがスコープに負荷がかからない針を選択する必要がある。ガイドワイヤーはseeking性能とleading性能をともに有する0.025インチのガイドワイヤーが望ましいが、状況に応じてそれぞれの性能に秀でたガイドワイヤーに変更しなければならないこともあり、さまざまなガイドワイヤーの特徴を知っておかなければならない。穿刺ルートの拡張には通電による拡張と、非通電による拡張があるが、それぞれの利点、欠点を理解し、適切なデバイスを選択しなければならない。今後、EUS-BDをより普及させるためには専用のデバイスの開発が急務である。(著者抄録)

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Efficacy and Safety of Endoscopic Treatment of Hepatolithiasis Using a Short Double-Balloon Enteroscope in Patients With Prior Hepaticojejunostomy

Koichiro Tsutsumi, Hironari Kato, Daisuke Uchida, Yutaka Akimoto, Kazuyuki Matsumoto, Takeshi Tomoda, Yasuhiro Noma, Naoki Yamamoto, Sigeru Horiguchi, Hiroyuki Okada, Kazuhide Yamamoto

GASTROINTESTINAL ENDOSCOPY 81 ( 5 ) AB361 - AB361 2015年5月

Detection of K-RAS Gene Mutation by Liquid Biopsy in Patients With Pancreatic Cancer

Hideaki Kinugasa, Kazuhiro Nouso, Koji Miyahara, Yuki Morimoto, Chihiro Dohi, Koichiro Tsutsumi, Hironari Kato, Hiroyuki Okada, Kazuhide Yamamoto

GASTROENTEROLOGY 148 ( 4 ) S145 - S146 2015年4月

Effective peroral direct cholangioscopy with an ultraslim endoscope for treatment of hepatolithiasis in patients with altered gastrointestinal anatomy

Kazuyuki Matsumoto, Koichiro Tsutsumi, Hironari Kato, Yutaka Akimoto, Takeshi Tomoda, Naoki Yamamoto, Hiroyuki Noma, Shigeru Horiguchi, Hiroyuki Okada, Kazuhide Yamamoto

JOURNAL OF GASTROENTEROLOGY AND HEPATOLOGY 29 295 - 295 2014年11月

【内視鏡的胆管結石治療の新展開〜基本手技から最新情報まで〜】小腸バルーン内視鏡を用いた胆管結石治療

堤康一郎, 加藤博也, 室信一郎, 野間康宏, 山本直樹, 堀口繁, 原田亮, 岡田裕之, 八木孝仁, 山本和秀

胆と膵 35 ( 6 ) 557 - 563 2014年6月

記述言語：日本語出版者・発行元：医学図書出版(株)

小腸バルーン内視鏡は、これまで困難とされてきたRoux-en Y再建術などの術後再建腸管を有する胆膵疾患への内視鏡的アプローチを大きく進歩させた。とくに胆管結石症例では、経皮的または外科的アプローチによる截石術を行った場合、長期入院を余儀なくされることも少なくなかったが、小腸バルーン内視鏡の導入により、低侵襲かつ安全な内視鏡的截石術が多くの術後再建腸管症例において可能となった。現状では、一期的な截石や内視鏡的截石にこだわり過ぎず、個々の症例で安全かつ効率的な截石を目指した治療ストラテジーを立てることが重要である。今後、専用機器の開発を含めた本治療手技のさらなる進歩、標準化が期待される。(著者抄録)

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自己免疫性膵炎と悪性腫瘍についての検討

堀口繁, 加藤博也, 室信一郎, 野間康宏, 山本直樹, 原田亮, 堤康一郎, 友田健, 植木亨, 白羽英則, 八木孝仁, 山本和秀

膵臓 29 ( 3 ) 644 - 644 2014年6月

PNET診療ガイドラインをめぐって膵神経内分泌腫瘍(PNET)のGrade診断及び悪性度診断における造影CTの有用性の検討

堀口繁, 加藤博也, 室信一郎, 野間康宏, 山本直樹, 原田亮, 堤康一郎, 田中健大, 伏見総一郎, 藤井雅邦, 植木亨, 白羽英則, 八木孝仁, 山本和秀

膵臓 29 ( 3 ) 457 - 457 2014年6月

膵神経内分泌腫瘍のGrade診断における造影CTの有用性と病理学的背景の検討

堀口繁, 加藤博也, 室信一郎, 野間康宏, 山本直樹, 原田亮, 堤康一郎, 白羽英則, 田中健大, 八木孝仁, 岡田裕之, 山本和秀

日本消化器病学会雑誌 111 ( 臨増総会 ) A290 - A290 2014年3月

【ドレナージ大全】胆道ドレナージ術良性胆道狭窄術後胆管狭窄に対する内視鏡的ドレナージ術の実際とコツ

加藤博也, 室信一郎, 野間康弘, 山本直樹, 原田亮, 堀口繁, 堤康一郎, 岡田裕之, 八木孝仁, 山本和秀

胆と膵 34 ( 臨増特大 ) 885 - 892 2013年10月

記述言語：日本語出版者・発行元：医学図書出版(株)

術後胆管狭窄は胆汁鬱滞による胆管炎や肝機能障害を引き起こし、患者の予後に関わるものである。近年、術後胆管狭窄に対する治療として内視鏡的ドレナージが選択される機会が増えつつあるが、悪性胆道狭窄のドレナージとは異なる手技上の難しさがある。肝右葉のみが残っている際の幽門輪の通過、狭窄突破の際のガイドワイヤーの選択、狭窄部の拡張の際のバルーン径の選択などそれぞれの段階での手技上のコツを理解することが重要である。また、新しいdeviceとしてinside stentの使用頻度が増加しつつある。Inside stentはESTを行うことなく複数本留置することが可能であり、術後胆管狭窄には有用なdeviceである。術式の違いがどのような狭窄の違いになり、さらにはそれがどのような手技上の違いになるかを理解し、適切なdeviceを選択することが本手技成功のために重要である。(著者抄録)

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造影EUSで観察した膵lymphoepithelial cystの2例

松本和幸, 加藤博也, 友田健, 榊原一郎, 野間康宏, 山本直樹, 園山隆之, 堤康一郎, 貞森裕, 岡田裕之, 八木孝仁, 山本和秀

日本消化器病学会雑誌 110 ( 10 ) 1823 - 1830 2013年10月

記述言語：日本語出版者・発行元：(一財)日本消化器病学会

60歳代の2例のLECを経験した。2例とも膵から外側に突出する多房性嚢胞性腫瘤像を呈していた。EUSにより、嚢胞内に高エコー構造物あるいは充実様を呈する所見を認めたが、ソナゾイド造影では高エコー構造物および充実様部には造影効果を認めず、隔壁のみが造影された。造影EUSは、病変内部の貯留物の判定に有用であり、LEC診断の一助になる可能性が示唆された。(著者抄録)

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REIC/Dkk-3遺伝子導入による膵癌治療の検討

内田大輔, 白羽英則, 加藤博也, 永原照也, 岩室雅也, 片岡淳郎, 堀口繁, 堤康一郎, 那須保友, 公文裕巳, 山本和秀

膵臓 28 ( 3 ) 371 - 371 2013年6月

超音波内視鏡下胆嚢ドレナージ術が有効であった金属ステント留置後の急性胆嚢炎の2例査読

園山隆之, 河本博文, 加藤博也, 野間康宏, 堤康一郎, 藤井雅邦

胆道 26 ( 1 ) 114 - 121 2012年3月

記述言語：日本語出版者・発行元：日本胆道学会

今回我々は超音波内視鏡下胆嚢ドレナージ(endoscopic ultrasonography-guided gallbladder drainage:EUS-GBD)を施行した2例を経験したので報告する。症例1は60歳、男性。胆嚢管癌で胆管マルティステンティング施行後に化学療法中、過去に3度の急性胆嚢炎を発症していた。再発性胆嚢炎に対してEUS-GBDを施行した。症例2は63歳、女性。肝門部胆管癌で胆管マルティステンティング施行し、化学療法継続3年後に急性胆嚢炎を発症した。癌の進行による肝右葉の萎縮および左葉腫大の為、胆嚢は背側に偏位して経皮経肝胆嚢ドレナージは困難と判断、EUS-GBDを施行した。両症例とも治療奏功し、胆嚢炎の再発も認めなかった。EUS-GBDは胆管メタリックステント挿入後などの、従来のアプローチでは治療困難な胆嚢炎に対する選択肢になり得るが、適応・方法については議論の余地があり、標準的治療として確立される為には、今後多施設での検討や専用処置具の開発が望まれる。(著者抄録)

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ERCP後重症急性膵炎による下部胆管狭窄に対して、一時的なEndosonography-guided biliary drainageを施行した1例

衣笠秀明, 河本博文, 野間康宏, 園山隆之, 堤康一郎, 藤井雅邦, 栗原直子, 加藤博也, 岡田裕之, 山本和秀

Gastroenterological Endoscopy 54 ( 2 ) 281 - 287 2012年2月

記述言語：日本語出版者・発行元：(一社)日本消化器内視鏡学会

症例は37歳の男性。前医で重症急性膵炎を加療された後、感染性膵周囲膿瘍の治療目的で当院へ搬送された。感染性膵周囲膿瘍に対して経皮的ドレナージ、経胃的ドレナージにより約2年の経過で改善が得られたものの、経過中(膵炎発症426日目)、重症急性膵炎の影響による胆道狭窄で黄疸が生じた。しかし、末梢胆管拡張は乏しく炎症による十二指腸狭窄も併発し、経皮経肝胆道ドレナージ術(PTBD)も内視鏡的経乳頭胆道ドレナージ術(EBD)も困難なため、超音波内視鏡下胆道ドレナージ(ESBD)を施行した。膵炎発症874日目、炎症消失に伴い、ステント抜去が可能となった。今後ESBDのさらなる適応拡大の可能性が示唆された。(著者抄録)

DOI： 10.11280/gee.54.281

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その他リンク： http://search.jamas.or.jp/link/ui/2012148843

移植後胆道狭窄に対する治療の長期成績当院における生体肝移植後の胆管狭窄に対する内視鏡治療査読

加藤博也, 野間康宏, 園山隆之, 堤康一郎, 藤井正邦, 岡田裕之, 山本和秀, 八木孝仁

移植 46 ( 6 ) 641 - 642 2011年12月

A newly designed plastic stent for multiple occluded metallic stents deployed in malignant hilar biliary strictures

H. Kato, H. Kawamoto, K. Yamamoto, Y. Noma, T. Sonoyama, K. Tsutsumi, M. Fujii, N. Kurihara, H. Okada

Endoscopy 43 ( 2 ) E225 - E226 2011年

ガイドライン内科シリーズ急性胆管炎・胆嚢炎の診療ガイドラインについて

堤康一郎, 河本博文, 山本和秀

岡山医学会雑誌 122 ( 3 ) 243 - 247 2010年12月

Endoscopic Multiple Deployment of Metallic Stent Is Effective for the Chemotherapy to the Patients With Unresectable Hilar Biliary Strictures Due to Biliary Tract Carcinoma

Hironari Kato, Hirofumi Kawamoto, Ichiro Sakakibara, Naoki Yamamoto, Sigeru Horiguchi, Koichiro Tsutsumi, Masakuni Fujii, Ken Hirao, Naoko Kurihra, Hiroyuki Okada, Kazuhide Yamamoto

GASTROINTESTINAL ENDOSCOPY 71 ( 5 ) AB303 - AB303 2010年4月

Occlusion of Multiple Metallic Stents Deployed in Malignant Hilar Biliary Strictures Is Well Managed Using Multiple Plastic Stents

Masakuni Fujii, Hirofumi Kawamoto, Naoki Yamamoto, Ichiro Sakakibara, Sigeru Horiguchi, Koichiro Tsutsumi, Hironari Kato, Ken Hirao, Naoko Kurihara, Hiroyuki Okada, Kazuhide Yamamoto

GASTROINTESTINAL ENDOSCOPY 71 ( 5 ) AB308 - AB308 2010年4月

【胆膵内視鏡のトラブルシューティング】EUS 胆道ドレナージステント留置が困難

堤康一郎, 河本博文, 山本和秀

消化器内視鏡 21 ( 12 ) 1902 - 1904 2009年12月

肝門部悪性胆道狭窄を伴った切除不能胆管癌の化学療法メタリックステントによるマルチステンティングの有用性査読

河本博文, 石田悦嗣, 藤井雅邦, 小川恒由, 堤康一郎, 原田亮, 加藤博也, 平尾謙, 栗原直子, 水野修, 山本和秀

胆道 22 ( 5 ) 624 - 631 2008年12月

記述言語：日本語出版者・発行元：日本胆道学会

過去7年間に、肝門部悪性胆道狭窄を伴った切除不能胆管癌症例46例(男性30例、女性16例:平均年齢69歳)を対象に、化学療法、メタリックステント(MS)によるマルチステンティングの有用性について遡及的に検討した。対象は化学療法(ゲムシタビン又はS-1の単剤投与)を行った31例(男性21例、女性10例:平均年齢65歳:化学療法群)と行わなかった15例(男性9例、女性6例:平均年齢78歳:BSC群)に分け、生存期間、MS開存期間、閉塞原因、再内瘻化、合併症について比較検討した。その結果、化学療法群は生存期間が有意に延長し、MS開存期間が延長する傾向を認めた。閉塞は全体の41%に認めたが永久外瘻となった例はなかった。合併症は化学療法群で4例、BSC群で1例認め、化学療法で多い傾向であった。以上より、MSによるマルチステンティング後の化学療法は、肝門部悪性胆道狭窄を伴った切除不能胆管癌症例の生存期間延長に対して安全で有用であると考えられた。

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Early dose reduction of gemcitabine based on adverse events is not associated with the survival of the patients with pancreatic cancer

Ken Hirao, Hirofumi Kawamoto, Ryo Harada, Koichiro Tsutsumi, Masakuni Fujii, Hironari Kato, Naoko Kurihara, Osamu Mizuno, Etsuji Ishida, Tsuneyoshi Ogawa, Hirotoshi Fukatsu, Jun Kato, Hiroyuki Okada, Kazuhide Yamamoto

GASTROENTEROLOGY 134 ( 4 ) A302 - A302 2008年4月

当院での総胆管結石治療の現状について

酒井章裕, 平尾謙, 菊池理, 神野亜希子, 田邊渉, 寺島禎彦, 前田有紀, 土井顕, 畑貴子, 山本直樹, 青山育雄, 新井修, 清輔良江, 堤康一郎, 片山幸子, 三好正嗣, 毛利裕一, 松枝和宏, 山本博

倉敷中央病院年報 70 35 - 40 2008年3月

記述言語：日本語出版者・発行元：(公財)大原記念倉敷中央医療機構倉敷中央病院

当院での総胆管結石の消化器内科入院患者は、1998年から2006年までの9年間で888例あり、年々増加の一途をたどり2006年は184例あった。そのうち緊急内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)を施行した症例は130例を占め、入院当日に81例(62%)、翌日に39例(30%)、採石率は96%であった。2006年の治療実績を報告する。(著者抄録)

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Soehendra stent retrieverが有用であった慢性膵炎による難治性膵管狭窄症の1例査読

藤井雅邦, 河本博文, 原田亮, 堤康一郎, 栗原直子, 水野修, 石田悦嗣, 小川恒由, 坂口孝作, 山本和秀

膵臓 23 ( 1 ) 83 - 88 2008年2月

記述言語：日本語出版者・発行元：日本膵臓学会

症例は73歳男性。アルコール性慢性膵炎の増悪のため当科入院。入院時、膵石、膵管拡張を認めた。内視鏡的治療のためERPを施行したが、膵頭部に22×12mm大、鋳型の膵石が嵌頓し造影できず、内視鏡的膵管口切開術を施行後、ESWLを計8回施行した。結石破砕後ERPを再施行したが、膵頭部の狭窄部膵管に結石は残存しカニューレは通過できない状況であった。ダイレーターとして7FrのSoehendra stent retriever(SSR)を使用し、カニューレの通過は容易となり、7Frの膵管ステントを留置し終了した。その後経過良好のため退院となった。膵石を伴う膵管狭窄に対する内視鏡治療は難治例も多い。本症例では、SSRが難治性膵管狭窄症に対する治療の一つになりうることが示唆された。(著者抄録)

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急性膵炎を契機に診断された総胆管結石合併choledochoceleの1例査読

堤康一郎, 河本博文, 原田亮, 藤井雅邦, 中西崇, 水野修, 石田悦嗣, 小川恒由, 深津裕寿, 坂口孝作

胆道 21 ( 5 ) 670 - 676 2007年12月

記述言語：日本語出版者・発行元：日本胆道学会

69歳男性。患者は心窩部痛を主訴とし近医を受診、急性膵炎の診断で入院となり、保存的加療により速やかに改善したが、腹部CTおよびMRCPで主膵管拡張を認め、ERCPを試みるも深部挿管不能で、精査加療目的で著者らの施設へ紹介となった。入院時、炎症反応はなく、腫瘍マーカーも正常範囲内であったが、MRCPで総胆管末端に約7mm大の嚢状拡張を認め、Oddi括約筋を介した後には拡張膵管と総胆管が造影され、共通管に発生したCholedochoceleと診断された。また、総胆管下部に結石が確認され、ガイドワイヤーでは深部挿管不能であったため、Needle knifeによる切開にて嚢腫内腔を露出したところ、深部挿管が可能となり、引き続きESTを追加し、バルーン砕石術が行われた。その結果、ERCP時の胆汁中アミラーゼは著明な高値を示し、膵液の胆管内逆流が示唆されたが、術後1ヵ月で低下した。一方、USにて胆嚢の壁肥厚とdebris貯留を認め、膵液の胆管内逆流を生じていたことから、後日、腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行したところ、病理組織学的に悪性所見はみられず、経過は以後、良好であった。

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NASHおよび脂肪肝を背景に26年の経過で肝硬変から肝細胞癌を発症した2例査読

堤康一郎, 中山晴夫, 境吉孝, 小島康弘, 大楽尚弘, 小島敏明, 草野昌男, 池谷伸一, 須貝吉樹, 樋渡信夫

日本消化器病学会雑誌 104 ( 5 ) 690 - 697 2007年5月

記述言語：日本語出版者・発行元：(一財)日本消化器病学会

症例1は68歳女性、症例2は46歳男性。ともにHCCの精査加療目的に当科入院となった。肝硬変の原因は血液検査などからは不明であった。しかしおのおの26年前に肝生検施行歴あり、それらの見直しによりNASH(症例1)および脂肪肝(症例2)からNASH関連肝硬変(いわゆるburned-out NASH)へ進行し、HCCを発症したことが示唆された。原因不明肝硬変にburned-out NASHが含まれていること、また脂肪肝およびNASHの長期経過を知る上でも示唆に富む症例と考えられ報告する。(著者抄録)

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Placement of multiple metallic stents before gemcitabine therapy is safe and effective in the treatment of the patients with hilar biliary stenosis caused by biliary tract carcinoma

Masakuni Fujii, Hirofurni Kawamoto, Ryo Harada, Koichiro Tsutsumi, Naoko Kurihara, Etsuji Ishida, Yuko Okamoto, Tsuneyoshi Ogawa, Hirotoshi Fukatsu, Hiroyuki Okada, Kohsaku Sakaguchi

GASTROINTESTINAL ENDOSCOPY 65 ( 5 ) AB232 - AB232 2007年4月

Triple branched deployment of JOSTENT SelfX to the patients with bismuth type 4 hilar biliary strictures by using endoscopic partial stent-in-stent procedure

Hirofumi Kawamoto, Ryo Harada, Masakuni Fujii, koichiro Tsutsumi, Etsuji Ishida, Tsuneyoshi Ogawa, Yuko Okamoto, Hirotoshi Fukatsu, Kohsaku Sakaguchi

GASTROINTESTINAL ENDOSCOPY 65 ( 5 ) AB223 - AB223 2007年4月

The advantage of the endoscopic treatment to the hilar biliary stenosis

Etsuji Ishida, Hirofumi Kawamoto, Ryo Harada, Koichiro Tsutsumi, Masakuni Fujii, Naoko Kurihara, Tsuneyoshi Ogawa, Yuko Okamoto, Hirotoshi Fukatsu, Hiroyuki Okada, Kohsaku Sakaguchi

GASTROINTESTINAL ENDOSCOPY 65 ( 5 ) AB233 - AB233 2007年4月

The advantage of EUS-FNA in the pathological diagnosis of pancreatic cancer in comparison with ERCP tissue sampling

Tsuneyoshi Ogawa, Hirofumi Kawamoto, Ryo Harada, Koichiro Tsutsumi, Masakuni Fujii, Naoko Kurihara, Etsuji Ishida, Yuko Okamoto, Hirotoshi Fukatsu, Hiroyuki Okada, Kohsaku Sakaguchi

GASTROINTESTINAL ENDOSCOPY 65 ( 5 ) AB305 - AB305 2007年4月

Usefulness of contrast-enhanced ultrasonography in the differential diagnosis of cystic lesions of the pancreas

Naoko Kurihara, Hirofumi Kawamoto, Yuko Okamoto, Rye Harada, Koichiro Tsutsumi, Masakum Fujii, Tsuneyoshr Ogawa, Etsuji Ishida, Hirotoshi Fukatsu, Kohsaku Sakaguchi

GASTROENTEROLOGY 132 ( 4 ) A499 - A500 2007年4月

Covered versus uncovered metallic stents for malignant biliary obstruction induced by unresectable pancreatic cancer: Comparison with regard to the stent occlusions, biliary complications, and re-interventions

Koichiro Tsutsumi, Hirofumi Kawamoto, Ryo Harada, Masakuni Fujii, Naoko Kurihara, Etsuji Ishida, Tsuneyoshi Ogawa, Yuko Okamoto, Hirotoshi Fukatsu, Hiroyuki Okada, Kohsaku Sakaguchi

GASTROINTESTINAL ENDOSCOPY 65 ( 5 ) AB224 - AB224 2007年4月

Intraductal tubular adenoma, pyloric gland-type, of the pancreas

H. Fukatsu, H. Kawamoto, K. Tsutsumi, H. Kato, K. Hirao, N. Kurihara, T. Ogawa, E. Ishida, Y. Okamoto, H. Okada, K. Sakaguchi, H. Yanai

ENDOSCOPY 39 E88 - E89 2007年2月

膵嚢胞と主膵管拡張を認めた興味深い1例

堤康一郎, 河本博文, 加藤博也, 平尾謙, 栗原直子, 石田悦嗣, 小川恒由, 岡本裕子, 深津裕寿, 白鳥康史

岡山済生会総合病院雑誌 38 112 - 112 2006年12月

膀胱浸潤したS状結腸癌の1例

堤康一郎

磐城共立病院医報 25 ( 1 ) 99 - 103 2004年12月

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