研究者詳細 - 冨樫　庸介

MISC - 冨樫　庸介

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【シングルセルゲノミクス組織の機能、病態が1細胞レベルで見えてきた!】(第2章)シングルセル解析によるバイオロジー免疫・がんシングルセルレベルでのT細胞受容体・B細胞受容体解析

冨樫庸介

実験医学 37 ( 20 ) 3414 - 3419 2019年12月

記述言語：日本語出版者・発行元：(株)羊土社

不均一な集団である免疫細胞の解析は、1細胞レベルでCD4やCD8といったlineageマーカーや既知のPD-1などに対するモノクローナル抗体を利用してフローサイトメトリーといった機器でなされてきた。しかしながら、抗体や色素に依存してしまうため、既知の分子でかつ抗体が存在するものに限られ、解析できるマーカー数にも限界がある。T細胞やB細胞は多様な抗原を認識するために遺伝子再構成や体細胞超突然変異という機構でその受容体の多様性を獲得している。一方で、その多様性がゆえにT細胞受容体(T cell receptor:TCR)やB細胞受容体(B cell receptor:BCR)の解析を正確に行うことは難しく、従来は存在する限られたモノクローナル抗体を利用してフローサイトメトリーで解析する方法や、塊(バルク)の検体をシークエンスして受容体のレパートリー(レパトア)から頻度や多様性で論じる方法しかなかった。これらの方法では多様な受容体のα/β鎖や重/軽鎖を正確にペアで解析することや、どういったTCRやBCRをもつ細胞がどのような表現型を呈しているのか?といったことを正確に解析することは難しかった。ところが、最近の技術革新によってシングルセルシークエンスが可能となり、遺伝子発現だけでなくTCRやBCRも1細胞ずつ解析できるようになった。網羅的な遺伝子発現と一緒に解析することによってクローンごとの表現型も詳細に明らかにできるようになっている。将来的にはさまざまな疾患での病態解明や個別化療法・バイオマーカー開発といった「個別化免疫医療」につながる可能性がある。(著者抄録)

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免疫療法の新規バイオマーカー進行NSCLCにおける可溶性免疫チェックポイント因子の役割(Novel biomarkers for immunotherapies The role of soluble immune-checkpoint factors in advanced NSCLC)

Hayashi Hidetoshi, 茶本健司, 冨樫庸介, 中川和彦, 本庶佑

肺癌 59 ( 6 ) 558 - 558 2019年11月

EGFR-TKIによる腫瘍微小環境の免疫状態の変化

多根健太, 宇田川響, 桐田圭輔, 杉山栄里, 三好智裕, 青景圭樹, 後藤功一, 坪井正博, 冨樫庸介, 西川博嘉

肺癌 59 ( 6 ) 691 - 691 2019年11月

A novel regulatory T Cell-Targeted Immunotherapy by targeting their crucial signal by HSP90 inhibitors

Ayaka Tsuge, Yosuke Togashi, Kohei Shitara, Hiroyoshi Nishikawa

JOURNAL FOR IMMUNOTHERAPY OF CANCER 7 2019年11月

腫瘍に発現するPD-L2の免疫抑制機能について(Immune suppression by PD-L2 against spontaneous and treatment-related antitumor immunity)

種子島時祥, 冨樫庸介, 東公一, 江藤正俊, 西川博嘉

日本癌学会総会記事 78回 P - 2082 2019年9月

一細胞解析によるがん多様性の解明シングルセル解析による腫瘍免疫研究(Tumor heterogeneity at single-cell resolution Single cell analysis for cancer immunology)

冨樫庸介

日本癌学会総会記事 78回 S6 - 2 2019年9月

【がん免疫療法の個別化を支える新・腫瘍免疫学】第I部腫瘍免疫応答の基本とその制御メカニズム (第1章)腫瘍免疫応答の正負の調節機構シングルセル解析技術の腫瘍免疫研究への応用 T細胞の解析を中心に

冨樫庸介, 西川博嘉

実験医学 37 ( 15 ) 2461 - 2467 2019年9月

記述言語：日本語出版者・発行元：(株)羊土社

がん免疫療法の有効性が多くのがん種で証明されたが、治療効果が限定的であることから抗腫瘍免疫応答の本質に迫るための免疫細胞の解析が注目されている。免疫細胞は不均一な集団であり、塊(バルク)での解析では限界がありシングルセルレベルでの解析が必要である。タンパク質レベルの解析では従来から利用されてきた抗体に蛍光色素をラベルして解析するフローサイトメトリーを代表に、さらにマーカーを増やすために金属をラベルした抗体を用いるマスサイトメトリーも使用され、40分子程度までシングルセルレベルでの解析が可能になっている。また網羅的な遺伝子発現をシングルセルレベルで解析できるようにもなり(シングルセルRNAシークエンス)、最大で10,000遺伝子程度まで解析可能になっている。また、抗体やMHCマルチマーにオリゴヌクレオチドをラベルしてシークエンスする技術や、T細胞・B細胞受容体配列、オープンクロマチン領域も解析することがシングルセルレベルで可能となっている。さらには位置情報も含めた解析技術も登場してきて、次々と新たな知見が明らかになっている。(著者抄録)

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腫瘍に発現するPD-L2の免疫抑制機能について

種子島時祥, 冨樫庸介, 江藤正俊, 西川博嘉

腎癌研究会会報 ( 49 ) 37 - 37 2019年7月

『がん免疫療法実用化の時代』〜あなたが抱く基礎・臨床の課題を皆で考える2019〜抗がん剤と免疫療法の併用療法の機序をどう思いますか?

冨樫庸介

日本がん免疫学会総会プログラム・抄録集 23回 53 - 53 2019年7月

抗PD-1抗体が著効した進行期メラノーマにおけるTILの機能解析

猪爪隆史, 冨樫庸介, 有安亮, 谷口智憲, 河上裕, 西川博嘉

日本がん免疫学会総会プログラム・抄録集 23回 121 - 121 2019年7月

Early safety from an open label Phase I study to evaluate the safety and efficacy of a telomerase-specific oncolytic adenovirus (OBP-301) with pembrolizumab in patients with advanced solid tumors. (EPOC1505)

Takashi Kojima, Toshiyoshi Fujiwara, Yasuhiro Shirakawa, Keisuke Hori, Hiromi Ono, Masako Nakamoto, Nami Hirano, Masashi Wakabayashi, Shogo Nomura, Yosuke Togashi, Hiroyoshi Nishikawa, Akihiro Sato, Atushi Ohtsu, Toshihiko Doi

CANCER RESEARCH 79 ( 13 ) 2019年7月

Regorafenib plus nivolumab in patients with advanced gastric (GC) or colorectal cancer (CRC): An open label, dose-finding, and dose-expansion phase 1b trial (REGONIVO, EPOC1603).

Shota Fukuoka, Hiroki Hara, Naoki Takahashi, Takashi Kojima, Akihito Kawazoe, Masako Asayama, Takako Yoshii, Daisuke Kotani, Hitomi Tamura, Yuichi Mikamoto, Ayako Sugama, Masashi Wakabayashi, Shogo Nomura, Akihiro Sato, Yosuke Togashi, Hiroyoshi Nishikawa, Kohei Shitara

JOURNAL OF CLINICAL ONCOLOGY 37 ( 15 ) 2019年5月

Voltage: Investigator-initiated clinical trial of nivolumab monotherapy and subsequent radical surgery following preoperative chemoradiotherapy in patients with microsatellite stable locally advanced rectal cancer.

Takayuki Yoshino, Hideaki Bando, Yuichiro Tsukada, Koji Inamori, Satoshi Yuki, Yoshito Komatsu, Shigenori Homma, Mamoru Uemura, Takeshi Kato, Daisuke Kotani, Shota Fukuoka, Takeshi Sasaki, Yuji Nishizawa, Naoki Nakamura, Masashi Wakabayashi, Motohiro Kojima, Yosuke Togashi, Akihiro Sato, Hiroyoshi Nishikawa, Masaaki Ito

JOURNAL OF CLINICAL ONCOLOGY 37 ( 15 ) 2019年5月

TENERGY: Multicenter phase II study of atezolizumab monotherapy following definitive chemoradiotherapy with 5-FU plus cisplatin in patients with locally advanced esophageal squamous cell carcinoma.

Hideaki Bando, Daisuke Kotani, Takahiro Tsushima, Hiroki Hara, Shigenori Kadowaki, Ken Kato, Keisho Chin, Kensei Yamaguchi, Shun-ichiro Kageyama, Hidehiro Hojo, Masashi Wakabayashi, Miki Fukutani, Yosuke Togashi, Nozomu Fuse, Hiroyoshi Nishikawa, Takashi Kojima

JOURNAL OF CLINICAL ONCOLOGY 37 ( 15 ) 2019年5月

Translational Research for Predictive Biomarkers in Cancer Immunotherapy

Yosuke Togashi

CANCER SCIENCE 109 1225 - 1225 2018年12月

悪性胸膜中皮腫における腫瘍内浸潤リンパ球の検討

塩田哲広, 橋本健太郎, 野原淳, 石床学, 渡邉壽規, 山本喜啓, 新宅雅幸, 杉山栄里, 冨樫庸介, 西川博嘉

肺癌 58 ( 6 ) 555 - 555 2018年10月

新規治療薬時代の術後補助療法の考え方早期がんに対するがん免疫療法手術療法と組み合わせる試み

冨樫庸介

肺癌 58 ( 6 ) 443 - 443 2018年10月

肺がん治療の進歩がん免疫治療のバイオマーカー研究(Advances in treatments for lung cancer Translational Research for Predictive Biomarkers in Cancer Immunotherapy)

冨樫庸介

日本癌学会総会記事 77回 1984 - 1984 2018年9月

脱メチル化阻害薬はMDSにおける腫瘍免疫を増強する(HMAs enhance anti-tumor effects via regulation of tumor immunity in patients with MDS)

湯田淳一朗, 板橋耕太, 冨樫庸介, 山内寛彦, 南陽介, 西川博嘉

臨床血液 59 ( 9 ) 1588 - 1588 2018年9月

免疫プロファイリングによる、濾胞性リンパ腫の予後予測(Immune profiling analysis for prediction of outcome in patients with folliclular lymphoma)

山内寛彦, 湯田淳一朗, 藤岡優樹, 長崎譲慈, 山崎美貴, 冨樫庸介, 南陽介, 西川博嘉

臨床血液 59 ( 9 ) 1503 - 1503 2018年9月

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