研究者詳細 - 金澤　伴幸

総肺静脈還流異常症と大血管転位症はともに新生児期に根治的手術が必要となりうる先天性心疾患である.新生児の心臓は構造的,機能的に未熟であるため術後心不全に陥りやすい.加えて総肺静脈還流異常症,大血管転位症の患者は疾患特有の血行動態により左心不全や肺高血圧のリスクが高く注意が必要である.両疾患の新生児期の根治的手術を成功に導くためには,前負荷,後負荷,心筋収縮力,心拍数を適切に調節し限られた心機能を無理なく発揮できる環境を作ることが重要である.(著者抄録)

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小児循環器集中治療の未来小児循環器・心臓血管外科・麻酔集中治療とのコラボレーション小児循環器集中治療の未来麻酔集中治療医から見たこれからの集中治療体制のあり方

岩崎達雄, 清水一好, 末盛智彦, 金澤伴幸, 木村聡, 塩路直弘, 黒江泰利, 森松博史

日本小児循環器学会雑誌 33 ( Suppl.1 ) s1 - 124 2017年7月

Milrinone Infusion Improves One-Year Survival After Norwood Sano Procedure

Tomoyuki Kanazawa, Hiroshi Morimatsu, Tatsuo Iwasaki, Kazuyoshi Shimizu, Kentaro Sugimoto

ANESTHESIA AND ANALGESIA 124 155 - 156 2017年5月

【小児集中治療の新しい話題】循環管理成人期に達した先天性心疾患の周術期管理

黒江泰利, 杉本健太郎, 金澤伴幸, 森松博史, 岩崎達雄

ICUとCCU 41 ( 4 ) 235 - 242 2017年4月

記述言語：日本語出版者・発行元：医学図書出版(株)

先天性心疾患患者は全出生のうち約1%であるが、近年手術成績は向上し、約90%の先天性心疾患患者が成人できるようになっている。これに伴い成人先天性心疾患患者が手術を受ける機会が増加しており、肺動脈弁置換、Atrial Septal Defect修復、導管を用いた手術などが多いとされている。とくにファロー四徴症術後の肺動脈弁逆流や右室流出路狭窄に対する手術、フォンタン手術は今後も増加してくることが予想され、その問題点と管理方法については良く理解しておく必要がある。これらの成人先天性心疾患患者ではバランスをとる管理が要求され、その管理は容易ではないが、今後誰でも遭遇しえる疾患として捉えておく必要があると考える。成人先天性心疾患患者は特殊な管理を要求される病態ではあるが、理解をすれば決して難しいものではない。今後はいつでも遭遇する疾患としての認識が大切である。(著者抄録)

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循環管理 : 成人期に達した先天性心疾患の周術期管理—Perioperative Management of Adult Congenital Heart Disease—特集小児集中治療の新しい話題

黒江泰利, 杉本健太郎, 金澤伴幸, 森松博史, 岩崎達雄

ICUとCCU = Japanese journal of intensive care medicine : 集中治療医学 41 ( 4 ) 235 - 242 2017年4月

【突然死をきたす不整脈(致死的不整脈)と治療】カテコラミン誘発多形性心室頻拍

塩路直弘, 金澤伴幸, 森松博史

臨床麻酔 41 ( 3 ) 457 - 463 2017年3月

記述言語：日本語出版者・発行元：真興交易(株)医書出版部

カテコラミン誘発多形性心室頻拍(Catecholaminergic polymorphic ventricular tachycardia:CPVT)は遺伝性不整脈疾患で突然死の原因となる。器質的心疾患がないこと、安静時心電図に異常がないこと、運動や情動による交感神経刺激で誘発される2方向性あるいは多形性の心室頻拍を特徴とする。β遮断薬が治療の中心になるが、治療中でも発作を起こす症例がある。本疾患は特異的な病態から急性期治療、周術期管理に特別の注意が必要で、病態生理を理解することが治療法の理解につながる。本稿ではCPVTの疾患の病態生理、分類、診断、慢性期治療について記述し、急性期治療、周術期管理について考察する。(著者抄録)

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【急性期呼吸管理の基礎と実践】NAVA;Neurally Adjusted Ventilatory Assist 基礎と実践

塩路直弘, 岡原修司, 金澤伴幸, 清水一好, 森松博史

ICUとCCU 41 ( 1 ) 21 - 27 2017年1月

記述言語：日本語出版者・発行元：医学図書出版(株)

NAVAは自発呼吸を温存した新しい呼吸器モードで、使用の際には専用カテーテルで計測された横隔膜活動電位(Edi)が必要である。Ediは一般的に健常者における安静時呼吸では数μVを示すとされている。呼吸負荷がかかった場合にはEdi値は上昇するため、患者から得られた呼吸努力をEdiとして捉え、加えてNAVA levelを設定することで、NAVAの供給圧が決定する。NAVAの利点は、患者-人工呼吸器の同調性に優れ、人工呼吸の過剰サポートが回避できる点で、Ediの利点は、波形から患者-人工呼吸器の非同調を評価でき、値により呼吸努力の程度を把握できる点である。これらは成人、小児においていくつかの論文で報告されている。しかし、NAVA levelの設定方法、ウィーニングの方法、Edi値の解釈など定まっていない点も多く、今後の課題となる。また、患者予後に与える影響を示した報告はないため、今後の研究が待たれる。(著者抄録)

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NAVA : Neurally Adjusted Ventilatory Assist : 基礎と実践—特集急性期呼吸管理の基礎と実践

塩路直弘, 岡原修司, 金澤伴幸, 清水一好, 森松博史

ICUとCCU = Japanese journal of intensive care medicine : 集中治療医学 41 ( 1 ) 21 - 27 2017年1月

総肺静脈還流異常症，大血管転位症の麻酔管理

末盛智彦, 岩崎達雄, 清水一好, 金澤伴幸, 杉本健太郎, 森松博史

日本臨床麻酔学会誌 37 ( 4 ) 491 - 497 2017年

記述言語：日本語出版者・発行元：日本臨床麻酔学会

総肺静脈還流異常症と大血管転位症はともに新生児期に根治的手術が必要となりうる先天性心疾患である．新生児の心臓は構造的，機能的に未熟であるため術後心不全に陥りやすい．加えて総肺静脈還流異常症，大血管転位症の患者は疾患特有の血行動態により左心不全や肺高血圧のリスクが高く注意が必要である．両疾患の新生児期の根治的手術を成功に導くためには，前負荷，後負荷，心筋収縮力，心拍数を適切に調節し限られた心機能を無理なく発揮できる環境を作ることが重要である．

DOI： 10.2199/jjsca.37.491

CiNii Article

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脊髄腫瘍摘出術後に頭蓋内出血,気脳症を発症した1症例—Intracranial Hemorrhage and Pneumocephalus after Spinal Cord Tumor Resection : A Case Report

合田慶介, 小畑ダニエル, 金澤伴幸, 三好亜希子, 佐々木俊弘, 末盛智彦, 清水一好, 森松博史

麻酔 = The Japanese journal of anesthesiology : 日本麻酔科学会準機関誌 65 ( 12 ) 1271 - 1275 2016年12月

INTRAOPERATIVE FLUID THERAPY IN VIDEO-ASSISTED THORACOSCOPIC ESOPHAGECTOMY: A RETROSPECTIVE STUDY

Yukiko Hikasa, Satoshi Suzuki, Tomoyuki Kanazawa, Masao Hayashi, Takashi Matsusaki, Kazuyoshi Shimizu, Hiroshi Morimatsu

CRITICAL CARE MEDICINE 44 ( 12 ) 2016年12月

THE STATE OF INTERVENTION BY BRAIN NATRIURETIC PEPTIDE VALUES IN PEDIATRIC CARDIAC SURGERY PATIENTS

Yasutoshi Kuroe, Tomoyuki Kanazawa, Naohiro Shioji, Kentaro Sugimoto, Tomohiko Suemori, Kazuyoshi Shimizu, Tatsuo Iwasaki, Hiroshi Morimatsu

CRITICAL CARE MEDICINE 44 ( 12 ) 2016年12月

増刊号消化器･一般外科医のための-救急･集中治療のすべて Ⅰ章周術期の集中治療循環管理集中治療室における心血管作動薬と抗不整脈薬の使用法

金澤伴幸, 杉本健太郎, 森松博史

臨床外科 71 ( 11 ) 55 - 59 2016年10月

【消化器・一般外科医のための-救急・集中治療のすべて】(I章)周術期の集中治療循環管理集中治療室における心血管作動薬と抗不整脈薬の使用法

金澤伴幸, 杉本健太郎, 森松博史

臨床外科 71 ( 11 ) 55 - 59 2016年10月

記述言語：日本語出版者・発行元：(株)医学書院

＜POINT＞集中治療室で用いる心血管作動薬はカテコールアミンと非カテコールアミンに分かれる.心血管作動薬にはそれぞれの特性があり,それを理解して使用する必要がある.集中治療室で用いる抗不整脈薬はβブロッカーとアミオダロンが多くなってきている.抗不整脈薬の作用機序・副作用を理解して使用する必要がある.(著者抄録)

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浸潤性胸腺腫摘出術後の抜管時に冠動脈攣縮から心停止に至った一例

吹田晃享, 松岡義和, 金澤伴幸, 清水一好, 森松博史

日本臨床麻酔学会誌 36 ( 6 ) S354 - S354 2016年10月

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