共同研究・競争的資金等の研究 - 岡村 裕彦
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PKRはインフラマソームを介して歯周病の進行を制御するか?
研究課題/領域番号:25462918 2013年04月 - 2016年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
吉田 賀弥, 岡村 裕彦
配分額:4940000円 ( 直接経費:3800000円 、 間接経費:1140000円 )
本研究では、免疫や代謝、炎症の共通制御因子であるPKRとインフラマソームNLRP3が、骨芽細胞において歯槽骨吸収を制御し歯周病の進行に関与するかを検討した。
歯周病原菌P. gingivalisは、骨芽細胞においてPKRを活性化しインフラマソームNLRP3発現及び活性化を誘導した。P. gingivalisは骨芽細胞や破骨細胞の分化に必須である数種類の遺伝子発現を、PKR依存的に調節していた。以上の結果より、歯周病における骨芽細胞で、PKRがNLRP3や骨関連遺伝子の発現を調節し、骨代謝を制御する可能性が示された。 -
骨芽細胞の分化と破骨細胞形成におけるPKRの機能解明
研究課題/領域番号:25462859 2013年04月 - 2016年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
羽地 達次, 森本 景之, 寺町 順平, 岡村 裕彦
配分額:5070000円 ( 直接経費:3900000円 、 間接経費:1170000円 )
Double-stranded RNA dependent protein kinase (PKR) が骨芽細胞の分化と破骨細胞の形成に必須であるという我々のこれまでの成果を発展させ,骨形成と骨吸収におけるPKRの役割を細胞生物学的に解明し,動物実験で確証した。また,PKRはOsterix, STAT1, IκB, NF-κB等の因子を調節するという観点から骨芽細胞の分化機構を明らかにした。さらに,破骨細胞形成の観点からPKRを標的にした骨破壊制御が可能かどうかを骨粗鬆症マウスやコラーゲン誘導関節炎マウスを用いて動物レベルで検討した。
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PP2A による骨芽-脂肪細胞間の相互作用と分化調節
2013年04月 - 2015年03月
公益財団法人 武田科学振興財団 医学系研究奨励 (基礎)
岡村 裕彦
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自己免疫疾患発症に関わる口腔レンサ球菌の病原因子の解明
研究課題/領域番号:24592833 2012年04月 - 2015年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
弘田 克彦, 三宅 洋一郎, 村上 圭史, 岡村 裕彦
配分額:5070000円 ( 直接経費:3900000円 、 間接経費:1170000円 )
今回得られた実験データは、臨床報告されている多くの症例でみられているデータと合致するものである。IP-10は、形質細胞様樹状細胞の遊走因子であり、pDC,単球/マクロファージ,リンパ球の集積異常が自己免疫反応の始まりとも考られている。我々の結果とあわせて考察すると、原発性胆汁性肝硬変(PBC)にもIP-10,pDCが関与する可能性が非常に高く、ケモカインセット動態変化が、PBCおよび関連自己免疫疾患の免疫寛容破綻機構に関連する可能性を十分検討すべきと考える。
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プロテインフォスファターゼ PP2A による新たな骨芽細胞分化機構の解明
2011年04月 - 2014年03月
日本学術振興会 日本学術振興会科学研究費 基盤研究 (C)
岡村 裕彦
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PKRは骨芽細胞の悪性化に関与するか?
2010年04月 - 2011年03月
財団法人金原一郎記念医学医療振興財団 第25回基礎医学医療研究助成金
岡村 裕彦
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骨芽細胞の分化におけるRNA Helicase A-Osterix相互作用の役割
2008年04月 - 2010年03月
日本学術振興会 日本学術振興会科学研究費 若手研究 (B)
岡村 裕彦
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RNA helicase Aの機能解明 -骨代謝調節を目指して-
2007年04月 - 2008年03月
科学技術振興機構 シーズ発掘試験
岡村 裕彦
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ヒストンH1.2による抗癌剤誘導アポトーシス促進機構
2006年04月 - 2008年03月
日本学術振興会 日本学術振興会科学研究費 若手研究 (B)
岡村 裕彦
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ブレオマイシン誘導アポトーシスにおけるヒストンH1.2とBak
研究課題/領域番号:18791382 2006年 - 2007年
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B)
岡村 裕彦
配分額:3300000円 ( 直接経費:3300000円 )
本研究では,抗癌剤ブレオマイシン(BLM)誘導アポトーシスとヒストンH1.2とミトコンドリア蛋白質であるBakの動向について詳細に検討を行った。その結果,
1. BLMはヒストンH2AXのリン酸化とlamin B1 の分解を誘導した。
2. BLM処理によりミトコンドリア膜障害が生じた。
3. BLM処理細胞ではヒストンH1.2は核外に移行した。
4. ヒストンH1.2はミトコンドリア上で,Bakと同様の局在を示した。
BLMは,DNA傷害の後,ミトコンドリアからのチトクロムC放出,カスパーゼの活性によりアポトーシスを誘導する。この経路が進行するには核内でDNA傷害が生じたことを認識する分子,あるいは傷害を受けた分子そのものがミトコンドリアにその情報を伝えることが必要である。私は核クロマチン構成要素であるリンカーヒストンH1.2とミトコンドリアに局在するBc1-2ファミリー蛋白Bakに着目し解析を行った。H1.2は8種類のヒストンH1サブタイプの中で唯一チトクロムCの放出活性を持つ。Bakは抗癌剤を含む様々な刺激によりミトコンドリアからのチトクロムC放出を促進する。以上の所見は,ヒストンH1.2はDNA損傷後ミトコンドリアに移行し,Bakとの相互作用によりチトクロムCの放出を促進することを示している。今回はBLM処理細胞でヒストンH1.2とBakの時空間的な細胞内局在と他のアポトーシス関連現象について詳細に検討できた。これらの結果をまとめて,論文公表を行った(okamura, et. Al.,J Cell Biochem, 2008103(5):1488-96) -
Function of transcription factor in osteoblast
2004年
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扁平上皮癌細胞の薬剤耐性と初期転写調節因子
2003年04月 - 2004年04月
日本学術振興会 特別研究員奨励費
岡村 裕彦