共同研究・競争的資金等の研究 - 中東 靖恵
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地域に暮らす外国人住民との共生社会実現に向けた「やさしい日本語」の活用と普及
2024年11月 - 2025年03月
文部科学省 大学の国際化によるソーシャルインパクト創出支援事業(SI)
中東靖恵
担当区分:研究代表者
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ATMご当地音声対応:岡山方言による「おもてなし」表現
2023年12月 - 2024年04月
株式会社イーネット 岡山大学 研究・イノベーション共創機構 産学連携(ノウハウ指導・技術指導) 技術指導
中東靖恵
担当区分:研究代表者
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『瀬戸内海言語図巻』の追跡調査による音声言語地図の作成と言語変容の研究
研究課題/領域番号:21H00530 2021年04月 - 2025年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
友定 賢治, 松田 美香, 村上 敬一, 峪口 有香子, 塩川 奈々美, 酒井 雅史, 大西 拓一郎, 脇 忠幸, 灰谷 謙二, 小西 いずみ, 又吉 里美, 小川 俊輔, 岩城 裕之, 有元 光彦, 岸江 信介, 中東 靖恵, 森 勇太, 白田 理人
担当区分:研究分担者
配分額:14820000円 ( 直接経費:11400000円 、 間接経費:3420000円 )
22年は、遅れている調査を進め、調査予定地点のデータを収集して、『瀬戸内海言語図巻』追跡調査による言語地図作成に取り掛かる予定であった。しかし、2020年3月以降、新型コロナ感染拡大によりフィールド調査ができない状況は、22年度も続いており、調査はごくわずかしか出来なかった。特に、本研究の調査対象地域は、医療施設が十分でない瀬戸内海島嶼部であり、話者は重症化リスクの高い高齢者で、調査時間は2時間以上かかるという条件のため、対面調査は考えられなかった。
そこで、22年度は、すでに調査が出来ている110地点ほどのデータをデータベース化する作業に注力した。対面で計画していた地図作成講習会が開催できず、地図作成作業に取り掛かることは出来なかった。それと、音声言語地図作成のための音声データのデータベース化も本格的に取り掛かり、音声言語地図の試作も始めた。
研究発表会は、2022年9月と2023年3月の2回実施、それぞれ研究発表1件、ゲストの講演1件で実施することができた、
本研究は、予定地点の調査が終わり、言語地図を作成しないと、目的である瀬戸内海地域の言語変容を考察するのは難しい。そのため本年度も論文等を書くことが出来ず、成果発表は、研究発表会での口頭発表にとどまった。
コロナをめぐる状況が変わり、23年度は、以前ほどは無理だとしても、調査ができる可能性は高いので、特に、兵庫県淡路島、香川県小豆島、愛媛県大三島、山口県周防大島の4島で集中的に調査するよう準備している。また、調査データのデータベース化をすすめ、言語地図、音声言語地図の作成に取り掛かる予定である。研究発表会は2023年9月と2024年3月の2回実施する。 -
総社市地域参加型生活サポート日本語教育事業
2015年04月 - 2019年03月
文化庁 「生活者としての外国人」のための日本語教育事業:地域日本語教育実践プログラム(B)
岡山県総社市, 中東靖恵(岡山県総社市日本語教育事業運営委員・コーディネーター)ほか
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南米日系人のトランスナショナルな移動と移民言語としての日本語の維持・変容
研究課題/領域番号:25370590 2013年04月 - 2016年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
中東 靖恵
配分額:3510000円 ( 直接経費:2700000円 、 間接経費:810000円 )
1990年代以後激化した「デカセギ」により生じたトランスナショナルな移動という南米日系人の新たな居住スタイルにより、移民言語としての日本語のあり方も変わりつつある。戦前移民を中心とするブラジルではすでに言語シフトが完了し、戦後移民を中心とするパラグアイでは日本語がまだ生活言語として維持されており、来日後の地域社会における言語生活や日本人住民との関係性、日本語教育の必要性などの点でも両者が異なっていることが明らかとなった。
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総社市地域参加型生活サポート日本語教育事業
2012年04月 - 2015年03月
文化庁 「生活者としての外国人」のための日本語教育事業:地域日本語教育実践プログラム(A)
岡山県総社市, 中東靖恵(岡山県総社市日本語教育事業運営委員・コーディネーター)ほか
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岡山県総社市における定住外国人の言語生活の実態
2010年04月 - 2011年03月
財団法人山陽放送学術文化財団 財団法人山陽放送学術文化財団研究助成金
中東 靖恵
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研究課題/領域番号:20720140 2008年 - 2011年
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B) 若手研究(B)
中東 靖恵
配分額:4160000円 ( 直接経費:3200000円 、 間接経費:960000円 )
日本人の集団移住開始から約100年の歴史を持つブラジルの日本語教育史を構築するため、ブラジル・日本で収集した日本語教育に関する書記資料および口述資料により、戦前・戦中・戦後・現代の各時代における日本語教育がどのようであったのか、ブラジル日系移民社会を取り囲む社会的背景や言語環境を踏まえ、教育実践の背景にある日本語教育の理念や言語観・子弟教育観と絡めながら記述・考察を行い、歴史的変遷を明らかにした。
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ボリビア日系社会における言語接触とコンフリクト
2007年04月 - 2009年03月
文部科学省 研究拠点形成費 大阪大学グローバルCOEプログラム「言語接触とコンフリクト」 大阪大学グローバルCOEプログラム「言語接触とコンフリクト」
中東 靖恵(連携研究員)
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『瀬戸内海言語図巻』の追跡調査による音声言語地図の作成と言語変容の研究
研究課題/領域番号:23K20466 2021年04月 - 2025年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
友定 賢治, 松田 美香, 青井 隼人, 村上 敬一, 峪口 有香子, 塩川 奈々美, 酒井 雅史, 大西 拓一郎, 久保 博雅, 脇 忠幸, 山本 空, 灰谷 謙二, 又吉 里美, 白田 理人, 小川 俊輔, 重野 裕美, 岩城 裕之, 有元 光彦, 岸江 信介, 中東 靖恵, 森 勇太, 小西 いずみ
配分額:14820000円 ( 直接経費:11400000円 、 間接経費:3420000円 )
23年度は、遅れている調査を進め、調査予定地点のデータを収集して、『瀬戸内海言語図巻』追跡調査による言語地図作成に取り掛かる予定であった。しかし、2020年3月以降、新型コロナ感染拡大によりフィールド調査ができない状況は、23年度前半まで続き、調査を本格化できたのは、年度後半期になってからであった。ただし、本研究の調査対象地域は、医療施設が十分でない瀬戸内海島嶼部であり、話者は重症化リスクの高い高齢者で、調査時間は2時間以上かかるという条件のため、対面調査は慎重に行った。23年度末時点で調査済地点は170地点ほどになっている。
そして、この170地点データのデータベース化する作業に取り掛かった。音声言語地図作成のための音声データのデータベース化も本格的に取り掛かり、音声言語地図の試作も始めた。研究発表会は、2023年9月と2024年3月の2回実施、それぞれ研究発表1件、ゲストの講演1件で実施することができた、
本研究は、予定地点の調査が終わり、言語地図を作成しないと、目的である瀬戸内海地域の言語変容を考察するのは難しい。そのため本年度も発表できた成果は限られ、論文1本と、国際学会での招待講演、並びに研究発表会での口頭発表にとどまった。
最終年度となる24年度は、愛媛県大三島での集中調査と、調査空白地点の補充調査を年度前半で実施し、後半では、調査データのデータベース化をすすめ、言語地図、音声言語地図の作成を進める予定である。また、研究発表会は2024年9月と2025年3月の2回実施し、最後の会は、公開で行うつもりである。 -
『瀬戸内海言語図巻』の追跡調査による音声言語地図の作成と言語変容の研究
研究課題/領域番号:17H02340 2017年04月 - 2022年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
友定 賢治, 松田 美香, 村上 敬一, 峪口 有香子, 酒井 雅史, 大西 拓一郎, 脇 忠幸, 灰谷 謙二, 小西 いずみ, 又吉 里美, 小川 俊輔, 岩城 裕之, 有元 光彦, 岸江 信介, 中東 靖恵, 森 勇太, 塩川 奈々美, 重野 裕美
配分額:16510000円 ( 直接経費:12700000円 、 間接経費:3810000円 )
研究開始の2017年から2019年までの3年間は、経年調査による言語地図作成のための調査を進めることである。2018年度は43地点で、調査済み地点数が計画よりもやや少なくなっている。瀬戸内島嶼部の激しい人口減のため、予定していた地点に該当者がいないことと、いろいろな機関に依頼した話者紹介も思い通りにはいかないことである。さらに、予期せぬこととして、2018年は西日本豪雨があった。調査対象地域の広い範囲で大きな被害が出て、とても調査に出かけられる状況ではなかった。さらに、自治体関係者も事後対策に追われ、話者紹介をお願いすることは無理であった。
ただ、LAS少年層話者に今年度は4名調査出来、昨年度の18名と合わせて20名を超えているのでで、個人の言語形成期以後の言語習得という目的にあうデータは予定どおりに集められた。そこで、大分県姫島の話者をケーススタディーとして、7月にリトアニアで開催される世界方言学者会議で発表し、論文にもした。
音声地図項目のデータ収録は、これまでの調査地点のほぼ全地点でできているが、まだ音声の切り取り作業をしているところで、具体的なものの作成は2020年以降の予定である。
年度末にミーティングを開催し、経年変化に関する講演と研究発表と、次年度に向けての協議を行った。
上記のように、2019年までは調査に重点を置いているので、2018年は国際学会での口頭発表1件と、論文は2編である。 -
方言の形成過程解明のための全国方言調査
2010年04月 - 2016年03月
人間文化研究機構 国立国語研究所 基幹型共同研究
大西 拓一郎 (プロジェクトリーダー)ほか
担当区分:研究分担者
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ブラジル日系社会における日本語教育のパラダイムシフトに関する記述的研究
研究課題/領域番号:17720125 2005年 - 2007年
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B)
中東 靖恵
配分額:2500000円 ( 直接経費:2500000円 )
本年度は、昨年度の研究成果の一部として「ブラジルにおける日本語教育の新たな潮流-ブラジル社会に開かれた日本語教育へ-」(『岡山大学文学部紀要』第47号、2007年7月)をまとめた。ブラジルにおける日本語教育に関する調査は、これまで国際交流基金・国際協力事業団(JICA)によるマクロレベルでの調査と、ブラジル国内にある日系団体などによるミクロレベルでの調査が数度行われている。それらを通観し、特に1990年代後半以降目覚しい公教育機関における日本語学習者(その大半が非日系)の増加、それと連動して主に日系団体が経営する日本語学校において見られる、非日系学習者・成人学習者の増加、学習者および教師の世代交代、国語教科書から外国人向け・現地学習者向け日本語教科書への移行の実態を述べた。
また、研究発表「ブラジル日系人にとっての「コロニア語」-ブラジル日系移民社会における言語接触の背景から-」(日本語教育史研究会、2008年3月22日、早稲田大学)では、ブラジル日系人らが「コロニア語」と呼ぶポルトガル語からの大量の借用語を含んだ方言交じりの日本語が形成された背景を、移民社会における言語接触の観点から考察し、1950年代に「コロニア語」と命名されるに至った歴史的背景と経緯を日系知識人らによる「コロニア語」の記述から分析、60年代における日系子弟のためにコロニア語で書かれたいわゆるコロニア版日本語教科書「にっぽんご」の作成と、その後、70年代、日本の日本語教育者らによって批判され日本語教育から「コロニア語」が排斥されていった経緯を通時的に示し、ブラジルの日本語教育をめぐる問題を論じる際、教授言語としての「コロニア語」の意味を再考する必要性と、移民社会における日本語の位置づけを考える重要性を指摘した。 -
ブラジル日系社会における言語の総合的研究および記録・保存事業
2003年04月 - 2007年03月
文部科学省 研究拠点形成費補助金 大阪大学21世紀COEプログラム「インターフェイスの人文学」 大阪大学21世紀COEプログラム「インターフェイスの人文学」
中東 靖恵(共同研究者)
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日本語学習者の発音とプロソディ:対照言語学的アプローチによる学習者音声の研究
研究課題/領域番号:13780166 2001年04月 - 2003年03月
文部科学省 科学研究費補助金 若手研究(B) 若手研究(B)
中東,靖恵
配分額:2000000円 ( 直接経費:2000000円 )
本年度は、中国人日本語学習者に対して撥音の読み上げ調査を行い、その結果を学習者音声の音声的バリエーションという観点から考察を行った。
インフォーマントは、日本に在住の中国人日本語学習者31人(男12人、女19人)。出身地、民族名、年齢、来日歴、日本語学習歴など学習者の属性のほか、中国で受けた日本語の発音教育や、日本語の撥音を発音する際の意識についても尋ねた。
調査は、以下に示すような撥音を含む258の単語と13の短文を用いて行った。
(1)両唇鼻音:インパクト、乾杯、看板、コンビニ、あんまり、運命、さんま、専門…
(2)歯茎鼻音:簡単、センター、半月、うんざり、金属、団地、本音、訓練、親類、コンロ…
(3)硬口蓋鼻音:カンニング、こんにゃく、三人、にんにく、般若、本人…
(4)軟口蓋鼻音:アンコール、単価、貧困、案外、音楽、言語、ジャングル、ハンガー…
(5)口蓋垂鼻音あるいは鼻母音:安全、本、禁煙、恋愛、神話、男性、チャンス、噴水…
調査の結果、学習者に見られる撥音の音声的バリエーションには、音環境ごとに一定の傾向が認められることが明らかになった。多くの場合、日本語母語話者と同様、後続する音の別により実現音声が決まるが、ゆれも見られ、その場合、撥音に先行する母音の別と、先行母音の調音位置が関係するという日本語母語話者にはない別の規則が働いている可能性が示唆された。
本研究は、従来、誤用の観点からしかあまり議論されてこなかった日本語学習者の撥音の実現音声について、計量的観察に基づき、音声的バリエーションという観点から考察することにより、これまで漠然としていた学習者音声の実態を明らかにすることができた。今後、他の言語を母語とする学習者にも調査を行い、日本語学習者に共通する規則性が見いだせるかどうか、そしてそれがあるとすれば互いに共通性があるのかどうか、検討する必要がある。