共同研究・競争的資金等の研究 - 宮本 浩治
-
読書行為の多様性に対応する発達モデルに基づく包括的学習支援アプローチの開発と検証
研究課題/領域番号:24K00417 2024年04月 - 2028年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
住田 勝, 幾田 伸司, 寺田 守, 中西 淳, 山元 悦子, 砂川 誠司, 宮本 浩治, 冨安 慎吾, 中井 悠加, 上山 伸幸, 植山 俊宏, 上田 祐二, 守田 庸一, 坂東 智子, 河野 智文, 山元 隆春, 若木 常佳, 長岡 由記, 辻村 敬三
-
自律的な教師の自己成長に培う教師教育者の専門性開発と育成に関する研究
研究課題/領域番号:24K05688 2024年04月 - 2027年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
若木 常佳, 清水 凌平, 宮本 浩治, 矢野 博之
-
論理を教える国語の先生をどう育てるか:国語科教育学研究者によるセルフスタディ
研究課題/領域番号:21K02456 2021年04月 - 2024年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
幸坂 健太郎, 宮本 浩治, 難波 博孝, 青山 之典, 吉川 芳則, 篠崎 祐介, 本渡 葵
配分額:1950000円 ( 直接経費:1500000円 、 間接経費:450000円 )
本研究の目的は,国語科論理教育を領域として,大学に所属する国語科教育学研究者が行う効果的な教師教育実践の開発を目指したセルフスタディ(研究者自身が,自分の実践を検討する研究スタイル)を行うことである。本研究では,【PJ①】方法確立,【PJ②】仮説形成,【PJ③】大学実践,【PJ④】小中高実践という四つのプロジェクトを進めている。
初年次は,計画通り,特に【PJ①】を中心に進めた。セルフスタディはまだ日本に十分浸透しておらず,主に英語で書かれた文献からその理論を学ばねばならない。初年次は,セルフスタディに関する文献を海外から収集した。そして,それらの文献から,セルフスタディを国語科論理教育の領域で行う上での要件や,具体的な進め方について検討した。また,セルフスタディを推進しようとしている研究会に参加して情報収集を行った。
また,文献を検討するだけではなく,これまでに行っていた研究を,セルフスタディの枠組みから再検討し,価値づける作業も行った。研究代表者・研究分担者は,2020年度までの数年間で,既に研究チームとして国語科の論理的な読みに関する研究を行っていた。その研究は概ね順調に進んだが,その中で「論理的な読み」観がチーム内で対立し,自分たちの信念や価値観を見直さざるを得ない状況になった。この時に行われた私たち自身のやりとりや議論自体をデータとして取り上げ,自分たちの「論理的な読み」観を明らかにする検討を本年度行った。この検討は,まさに自分たち自身を対象として行うセルフスタディの試みであった。この検討により,文献で学んだセルフスタディをより実践的な形で行うことができ,2年次以降に行う【PJ②~④】の足掛かりとすることができた。 -
自己探究に基づくリフレクションへの志向性の形成を促すカリキュラムの開発
研究課題/領域番号:20K02430 2020年04月 - 2023年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
若木 常佳, 宮本 浩治, 矢野 博之, 藤原 顕
配分額:4290000円 ( 直接経費:3300000円 、 間接経費:990000円 )
継続して2021年度は,学部・教職大学院・学校現場のそれぞれの特性を意識し,連続性のある〈リフレクションへの志向性の形成を促すカリキュラム〉の具体を模索し,主として2つのことを行なった。1点目は,昨年度からカリキュラムの核となる理論である「対話的自己」をどのように学生や院生に意識させるかということ 2点目はカリキュラムのイメージと具体内容の追究である。
メンバー全員の共同による研究としては,「対話的自己」の考え方を核とし,「対話シート」を活用する実践と考察の追究であり,そのために講師を招聘した専門的知識の提供と協議を三度実施した。研究結果は日本教師教育学会(2021年10月)で発表した。発表題目は「自己探究に向かう教師のリフレクション-「対話的自己」を観点としたカリキュラム開発の試み-」である。
並行してメンバーの所属機関の特性を踏まえ,①【リフレクション自体についての学習】②【志向性形成のための学習】③【実習場面で生じてくる違和感と葛藤に対する対応】④【自己を知り,生かす方法を探るための自己探究】⑤【今後の学校現場での教師のリフレクション力育成への寄与】についての研究,実践を行った。個々の研究内容の発表は,次のものがある。
論文:藤原顕「若手教師の成長に関する研究動向の検討-実践知の形成に焦点化して-」福山市立大学教育学部研究紀要 10号 85-97ページ 論文:若木常佳「教師養成期間における実習に関する研究-自己探究に基づくリフレクションを位置付けた実習内容の提案-」福岡教育大学紀要71号4分冊 285-295 学会発表:若木常佳「「リフレクションの継続的実施の課題と手がかり」日本教師学学会 2022年3月(ここでは,カリキュラム案として「併走型カリキュラム」の提案も行った。) -
国語科における「創造的・論理的思考力」育成のための言語パフォーマンス評価の開発
研究課題/領域番号:20K02765 2020年04月 - 2023年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
宮本 浩治
配分額:3510000円 ( 直接経費:2700000円 、 間接経費:810000円 )
本研究の目的は,高等学校国語科において,「創造的・論理的思考力」を継続的に育成するための学習評価モデルの具体として,言語パフォーマンス評価のあり方を開発することにある。具体的には,本研究では,次の3点についての検討を行うことを目的とした。①「創造的・論理的思考力」の内実とその関連についての具体を明らかにする。②論理論証教育,とりわけ国語科授業における「創造的・論理的思考力」を育成するための学習評価モデルとして,言語パフォーマンスの質に着目し,パフォーマンス評価方法の具体を開発する。③開発した言語パフォーマンス評価方法を実際に試行し,修正していくことによって,高等学校の教育現場で実現可能で,有効なパフォーマンス評価の具体を構築する。
当該年度は,実際に学習者の言語行為に着目して,「めあて」や実際に試行する言語パフォーマンスを意識した実験的な取り組みを行った。モデルとなる教室において,めあての中に言語行為を位置付け,実際に言語パフォーマンスを誘発する取り組みを行うことによって,学習の質的深まりを見出すことができることが確認された。
ただし,言語行為の提示が固定的なものとなる傾向があり,結果として学習者の学習がパターン化してしまう傾向が存在すること,そのことで学習は習熟するが,意欲に欠ける場面が存在するようになることが明らかになった。
こうした研究の展開から,言語行為のバージョンやバリエーションの広がりを志向することが重要となること,そしてそうした広がりが学習を質的に変容させる可能性があるのではないかということを仮説として提示することができた。 -
読書行為の多様性に対応する発達モデルに基づいた包括的学習支援アプローチの開発
研究課題/領域番号:19H01670 2019年04月 - 2023年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
守田 庸一, 田中 智生, 幾田 伸司, 寺田 守, 中西 淳, 山元 悦子, 稲田 八穂, 砂川 誠司, 村井 万里子, 宮本 浩治, 住田 勝, 冨安 慎吾, 中井 悠加, 上山 伸幸, 植山 俊宏, 上田 祐二, 原田 大樹, 坂東 智子, 河野 智文, 山元 隆春, 若木 常佳, 長岡 由記, 辻村 敬三
配分額:17160000円 ( 直接経費:13200000円 、 間接経費:3960000円 )
本年度の研究においては、読書行為の多様性を探索するための基礎的な調査を行い、その結果を分析・考察した。
これまでに追究されてきた【中心・求心的な傾向としての読解力発達モデル】を、いかにして具体的な学習者の読みの実態を記述する【個別的かつ多様・多層な読解力発達モデル】へと拓いていくかが、本研究の大きな問題意識である。そこでまず着手すべきことは、子どもたちのテクストの読みを支えている具体的な読みのストラテジーの多様性を、実態として把握することであった。そのために、小学校・中学校・高等学校・大学における説明的な文章や文学的な文章等の読み方を把握するための調査を設計し、テクストの読みにおいて重視されている「愛好する読みの戦略」のバリエーションの析出やそのカテゴライズを試みた。調査で得られたデータに基づきながら、テキストマイニング等の質的研究の手法を用いて、読者反応の類型性を見いだすことに取り組んだ。またそれと並行して質的研究の方法に関する知見を深め広げた。
以上の研究実績の概要に記した調査は、次年度に行う予定であるより大規模な実態調査をデザインするための基礎的な調査として位置づけられる。本年度は、研究代表者・研究分担者が集う研究会合を計3回開催するとともに、その間における各自の調査実施及びその分析等によって研究を進めた。研究会合の最終回には、次年度における調査の内容とその計画についても検討した。 -
論理教育におけるレトリックの評価に関する研究
研究課題/領域番号:18K02624 2018年04月 - 2021年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
難波 博孝, 青山 之典, 宮本 浩治, 吉川 芳則, 幸坂 健太郎, 篠崎 祐介, 本渡 葵
配分額:3900000円 ( 直接経費:3000000円 、 間接経費:900000円 )
本研究は、論理的思考力と記述との関係を探るために設定されたものだが、研究をすすめるに連れ、教師が、学習者の文章からどのような論理的思考を読み取るか、また、どのような思考の有り様や記述の有り様が「よい」と考えるか、つまり教師の内面化された「論理」についての規準が、授業に大きな影響を与えていることがわかった。そのため、この研究に関わっている研究者が、それぞれ内面化された「論理」に関する個人個人の規準を出し合うことを行った。それらを共同で検討している中で、いくつかの指標があり、その指標の大部分は共通化されている一方で、各個人の重み付けが異なることも見えてきた。その指標とは以下のものである(まだ仮説段階である)。
・具体的な読者像の設定・・・「読者像」の類推(あるいは、「読者の立場」の類推)/「読者像」への共感
・具体的な筆者像の設定・・・「筆者像」の類推(あるいは、「筆者の立場」の類推)/「筆者像」への共感
・筆者が設定している「読者像」の設定・・・筆者が設定している「読者像」の類推(あるいは、筆者が設定している「読者の立場」の類推)/筆者が設定している「読者像」への共感
・具体的な学習者像の表象・・・「学習者像」の類推(類推できる「学習者像」が表象していること)/「学習者像」への共感(共感できる「学習者像」が表象していること) ・回答の文章自体の適切さ、妥当性(あるいは、「評価者(教師)像の設定) -
高等学校国語科における論理論証教育の実践モデル,学習評価モデルの開発
研究課題/領域番号:17K04789 2017年04月 - 2020年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
宮本 浩治, 難波 博孝, 青山 之典, 吉川 芳則, 幸坂 健太郎, 篠崎 祐介
配分額:3250000円 ( 直接経費:2500000円 、 間接経費:750000円 )
本研究では,高等学校の論理論証教育の実践モデル,学習評価のモデルを開発することである。とりわけ,説明的文章を読むことの学習を中心として,理解と表現の関連指導のあり方に関する研究を行った。研究協力者と協働して,論証を扱う先駆的な取り組みの内実を明らかにしつつ,授業を構想し,授業を実践した。そして,授業の観察と分析を通して,授業モデルとして類型化し,有効性を確かめることができた。
-
レトリックに着目した学力の関連性に基づく初等中等国語科授業モデルの構築とその検証
研究課題/領域番号:15K04425 2015年04月 - 2019年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
守田 庸一, 宮本 浩治, 間瀬 茂夫, 谷口 真美子, 大村 政茂, 飯田 真未
配分額:4680000円 ( 直接経費:3600000円 、 間接経費:1080000円 )
本研究課題では、小学校・中学校・高等学校における国語科教育を一貫したものとしてとらえ、レトリックに着目して、理解・表現における国語学力の関連性について検討した。そしてそのことをふまえて、国語学力を系統的に育てるために、各校種の国語科教科書に掲載されている、または掲載されていた説明的文章教材を取り上げて、そのレトリックを扱った国語科(特に読むこと)の授業とそのモデル化について具体的に分析、考察した。
-
学習者の自律的な論理的思考を促すための国語科学習評価サイクルの実践的開発
研究課題/領域番号:15K17400 2015年04月 - 2018年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B) 若手研究(B)
幸坂 健太郎, 宮本 浩治, 難波 健悟
配分額:2730000円 ( 直接経費:2100000円 、 間接経費:630000円 )
本研究の成果は、(1)学習者の自律的な論理的思考を促すためには、学習者の〈自分ごと〉認識が重要であることを理論的に示した点、(2)特に自律的な論理的思考力の育成が期待される中等教育段階の論説・評論の読みの指導における、論説・評論に〈自分ごと〉認識を持つ学習者を育てるための方法論を示した点、(3)実際の年間実践を通して、学習者の論説・評論に対する〈自分ごと〉認識を評価する学習評価サイクルを開発した点、である。
-
国語科における小中高を通した論理教育カリキュラムと実践プランの策定
研究課題/領域番号:26381209 2014年04月 - 2017年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
難波 博孝, 青山 之典, 宮本 浩治, 吉川 芳則, 幸坂 健太郎, 篠崎 祐介
配分額:4550000円 ( 直接経費:3500000円 、 間接経費:1050000円 )
本研究では、小中高を通した論理教育カリキュラムと実践プランの策定のために、2回にわたり小中高の学習者に大規模な調査を行った。その結果、説明文を読むためには、世界認識、筆者認識、自己(=読者)認識、一般的読者認識、言語認識、感情(情動)などが明瞭に区分され、必要なときに呼び出されるように、有機的に関連付けされてネットワーク化されていなければならないこと、しかし、学習者の現状はそうなっておらず、また、筆者認識と自己認識とを交差させることが弱いことがわかった。そのため、各認識を交差させるカリキュラムと実践プランを策定することが必須であることがわかった。
-
国語科教育改善のための言語コミュニケーション能力の発達に関する連携的・実案的研究
研究課題/領域番号:25285246 2013年04月 - 2016年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
植山 俊宏, 田中 智生, 三浦 和尚, 幾田 伸司, 寺田 守, 中西 淳, 山元 悦子, 稲田 八穂, 砂川 誠司, 宮本 浩治, 住田 勝, 冨安 慎吾, 上田 祐二, 守田 庸一, 坂東 智子, 櫻本 明美, 河野 順子, 山元 隆春, 若木 常佳, 辻村 敬三
配分額:18330000円 ( 直接経費:14100000円 、 間接経費:4230000円 )
言語コミュニケーション能力の発達の解明を通して、国語教育の諸領域ごとの独自性と国語科以外の教科との連携について、実案的提案ができるように考究した。文学領域では、ヴィゴツキースペースを用いた汎用性のある読みの内実の解明を図り、国語科独自の領域の特性を見出した。また説明的文章領域では、科学的読み物(国語教材)と科学報告(自然科学の報告文章)という二種類の文章を用意し、その共通点と相違点について、教員のアンケート、中学校生徒の読みとりの違い、読むときの意識について調査、実験授業を行い、一定の提案的な知見を得ることができた。話すこと・聞くこと領域は、グループによる話し合いの生産性意識について調査した。
-
中等国語科教材のレトリックへの焦点化による関連型学力・授業モデルの構築とその検証
研究課題/領域番号:24531116 2012年04月 - 2015年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
守田 庸一, 間瀬 茂夫, 宮本 浩治, 澤口 哲弥, 矢倉 真宏, 奥田 義経
配分額:5200000円 ( 直接経費:4000000円 、 間接経費:1200000円 )
本研究では、授業分析を中核とした調査の実施とその考察によって、後期中等教育(高等学校段階)の国語科教科書(国語総合・現代文)に掲載されている説明的文章教材におけるレトリックに着目し、読むことの授業における立場性の意識化と立場の往還によって成り立つ、理解と表現の関連型国語学力および授業モデルを構築した。また、構築した関連型国語学力と授業モデルの、国語科教師およびその授業実践に対する有効性を検証した。
-
中等国語科における生産的な読み手育成のための読解力・授業力診断評価システムの開発
研究課題/領域番号:24330246 2012年04月 - 2015年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
間瀬 茂夫, 山元 隆春, 竹村 信治, 佐藤 大志, 川口 隆行, 小西 いずみ, 河野 智文, 高旗 浩志, 守田 庸一, 宮本 浩治, 武久 康高, 冨安 慎吾, 小谷 充, 辻 尚美, 舟橋 秀晃, 竹村 信治
配分額:17810000円 ( 直接経費:13700000円 、 間接経費:4110000円 )
本研究では,「生産的な読み手」を育成するための,学習者と授業者の評価システムの開発を行うことを目的として研究を行い,次のような成果が得られた。1)「生産的な読み手」の読解モデルを提示することができた。2)モデルに沿って,5領域(評論・小説・古文・漢文・言語事項)の高次読解力を測定する評価問題と,ルーブリックを実態調査を通じて作成することができた。3)国語科の高校教師および教員免許取得学生に対して,診断評価システムを用いた授業力の評価・育成する研修や授業を実施し,有効性を確かめることができた。4)研究成果を教師向けのハンドブックとして教材化するとともに,ウェブ・システムに集約することができた。
-
小・中学生の「言語力」を育成・評価する方法の実証的・実践的研究
研究課題/領域番号:23531176 2011年04月 - 2015年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
松友 一雄, 宮本 浩治, 大和 真希子, 牧戸 章
配分額:5070000円 ( 直接経費:3900000円 、 間接経費:1170000円 )
本研究では、小・中学生の言語パフォーマンスの質に関して以下の3つの関係性の質として分析考察を進めた。
①教師と学習者の関係を観点とした研究グループにおいては教師のインターベンションとその効果を類型化し、学習者の言語パフォーマンスの質の向上に与える影響を明らかにした。②学習者相互の関係性を観点とした研究グループでは学習者相互の対話を収集し、それらが個人の言語パフォーマンスの質に及ぼす影響を明らかにした。③学習者自身との関係性を観点とした研究グループにおいては、学習過程の構成方法や課題の提示方法などに着目して、学習者自身の教材理解の質と言語パフォーマンスの質の関係を明らかにした。 -
国語科教育改善のための言語コミュニケーションの発達に関する連携的・提案的研究
研究課題/領域番号:22330246 2010年 - 2012年
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
植山 俊宏, 田中 智生, 幾田 伸司, 寺田 守, 中西 淳, 山元 隆春, 山元 悦子, 守田 庸一, 住田 勝, 櫻本 明美, 村井 万里子, 三浦 和尚, 冨安 慎吾, 間瀬 茂夫, 坂東 智子, 稲田 八穂, 若木 常佳, 河野 順子, 宮本 浩治, 上田 祐二
配分額:18070000円 ( 直接経費:13900000円 、 間接経費:4170000円 )
研究組織を5 つのグループに分けて活動した。幼小連携班は、幼稚園児の観察から会話能力の実態把握を行った。話すこと班は、小学校児童の話し合いが探究的に進化する発達の実相を明らかにした。読むこと班は、中学校生徒の話し合いが社会的実践として機能する発達の実相を明らかにした。書くこと班は、書く活動における話し合いの機能を分析した。メディアコミュニケーション班は、小規模ながら授業観察、授業開発を行った。
-
コミュニケーション能力育成のための演劇的方法を用いたカリキュラムの開発研究
研究課題/領域番号:22530979 2010年 - 2012年
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
難波 博孝, 幾田 伸司, 森 美智代, 寺田 守, 原田 麻詠(永田麻詠), 原田 大介, 稲田 八穂, 宮本 浩治, 牧戸 章, 渡辺 貴裕, 小田中 章浩, 若木 常佳
配分額:4160000円 ( 直接経費:3200000円 、 間接経費:960000円 )
1年目の2010年度は、国語科教育学や演劇学など諸学問を精査してコミュニケーション能力を定義付け、諸学問の精査と諸外国のコミュニケーション教育の知見を生かして、コミュニケーション能力育成の目標設定を行った。2年目の2011年度は、国語科教育や演劇教育などで行われてきた演劇的方法によるコミュニケーション育成の方法を探求してきた。3年目の2012年度は、ここまでの研究成果を生かし学会でのラウンドテーブルや論文などで成果を発表した。
-
中等国語科における論証を軸とした表現・理解力の学習と発達に関する実証・実践的研究
研究課題/領域番号:21530938 2009年 - 2011年
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
間瀬 茂夫, 守田 庸一, 宮本 浩治, 小迫 洋子, 澤口 哲弥, 小笠原 成章
配分額:4550000円 ( 直接経費:3500000円 、 間接経費:1050000円 )
本研究では,中学校,高校の説明的文章の読みの授業における論証の理解と表現の関連指導に関する研究を行った。中学生は,筆者の推論に対して批判的になる一方,暗黙の前提を補って理解し表現することは難しいことが明らかになった。また,先駆的な授業の観察・分析を通して,論証を扱う授業モデルを次の4つに類型化し,有効性を確かめた。A生活世界における理解・表現の授業,B説明的文章の推論的理解・表現の授業,C説明的文章のクリティカルな理解・表現の授業,Dカリキュラム展開による理解・表現の授業実践。