共同研究・競争的資金等の研究 - 神田 秀幸
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循環器病・認知症予防に向けた、機械学習による新因子の解明と個別最適化モデルの開発
研究課題/領域番号:25K02888 2025年04月 - 2029年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
神田 秀幸, 久松 隆史, 福田 茉莉, 絹田 皆子
配分額:18720000円 ( 直接経費:14400000円 、 間接経費:4320000円 )
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オーラルフレイルーゼロ次予防における日常の発声の意義
研究課題/領域番号:24K14140 2024年04月 - 2028年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
阿部 世史美, 三重野 英子, 小野 光美, 神田 秀幸
配分額:4420000円 ( 直接経費:3400000円 、 間接経費:1020000円 )
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腸内細菌叢と認知機能・動脈硬化・フレイルに関する東西4コホート統合疫学研究
研究課題/領域番号:23K27855 2024年04月 - 2027年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
久松 隆史, 矢野 裕一朗, 有馬 久富, 絹田 皆子, 大久保 孝義, 児島 克英, 佐藤 敦, 福田 茉莉, 佐藤 倫広, 神田 秀幸, 三浦 克之
配分額:12610000円 ( 直接経費:9700000円 、 間接経費:2910000円 )
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腸内細菌叢と認知機能・動脈硬化・フレイルに関する東西4コホート統合疫学研究
研究課題/領域番号:23H03165 2023年04月 - 2027年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
久松 隆史, 矢野 裕一朗, 有馬 久富, 絹田 皆子, 大久保 孝義, 児島 克英, 佐藤 敦, 福田 茉莉, 佐藤 倫広, 神田 秀幸, 三浦 克之
配分額:18460000円 ( 直接経費:14200000円 、 間接経費:4260000円 )
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健康診査・保健指導における効果的な実施に資する研究
研究課題/領域番号:22FA1006 2022年04月 - 現在
厚生労働科学研究費補助金
担当区分:研究分担者 資金種別:競争的資金
( 直接経費:550000円 )
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外国にルーツを持つ子どものヘルスリテラシー向上を目指すシステム構築
研究課題/領域番号:22K11062 2022年04月 - 2026年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
土江 梨奈, 神田 秀幸, 福田 誠司, 中島 千惠, 柏木 智子, 久松 隆史, 福田 茉莉
配分額:4160000円 ( 直接経費:3200000円 、 間接経費:960000円 )
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壮年期を対象とした伴走型血圧管理支援事業の役割と評価:社会的処方の観点から
研究課題/領域番号:22K11085 2022年04月 - 2026年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
福田 茉莉, 神田 秀幸, 久松 隆史, 中畑 典子, 絹田 皆子
配分額:4160000円 ( 直接経費:3200000円 、 間接経費:960000円 )
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特定健康診査および特定保健指導における問診項目の妥当性検証と新たな問診項目の開発研究
研究課題/領域番号:21FA1004 2021年04月 - 現在
厚生労働科学研究 厚生労働科学研究費補助金
担当区分:研究分担者
配分額:250000円
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お酒の科学財団研究助成金
2021年04月 - 現在
公益財団法人 お酒の科学財団 研究助成金
配分額:2000000円
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高校生eスポーツアスリートにおける心身の健康実態の解明
研究課題/領域番号:21K10470 2021年04月 - 2024年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
神田 秀幸, 宮崎 亮, 絹田 皆子, 久松 隆史, 津村 秀樹, 福田 茉莉
配分額:4160000円 ( 直接経費:3200000円 、 間接経費:960000円 )
eスポーツは競技を目的にして行うゲームプレイを指し、若者を中心に世界規模で広がりをみせている。さらに、オンライン上で完結するため、COVID-19流行下で、その競技人口は急速に増加している。一方で、ゲーム障害による健康影響は、精神的影響のみならず、手指・腰痛など身体的影響が指摘されている。特に、成長期にある高校生では、体格や視力を含め、多くの精神的、身体的な健康影響が懸念されている。
本研究は、高校eスポーツ部に所属する部員(高校生eスポーツアスリート)の身体的・精神的な健康実態を、と同じ高校に通う他部員と比較して、彼らの健康状態などを明らかにする。今後拡大していくであろう新たな健康問題に対して、関連要因を明らかにすることは予防医学上、重要な意味をもつ。
令和3年度は、岡山県内の高校において、高校生eスポーツアスリートと一般高校生に対して、質問票調査および健康診断結果、生理機能検査(身長・体重・体組成等)を行った。
高校生eスポーツアスリートは、同じ高校に通う一般高校生と比べ、ゲーム利用時間が長く、利用するゲームの種類数は多かった。しかしながら、ゲーム障害のスクリーニング指標であるIGDT-11によるゲーム障害に該当する者は1人しかいなかった。また高校生eスポーツアスリートの体格は、やせもしくは過体重の割合が一般高校生より高く、極端な体格になりがちであることが分かった。これはゲーム利用によって身体活動量が減ることによる体格への影響が生じていることが考えられた。
当該年度の研究で、高校生eスポーツアスリートの健康課題が徐々に明らかにできた。今後は、新入生を加えた横断的な調査を実施すると同時に、学年進行をふまえた変化に着目した縦断的な調査を行っていく予定である。 -
特定健康診査および特定保健指導における問診項目の妥当性検証と新たな問診項目の開発研究
研究課題/領域番号:21FA1004 2021年04月 - 2024年03月
厚生労働省 厚生労働科学研究費補助金 循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業 循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業
中山健夫, 田原康玄, 陳和夫, 高橋由光, 岡村智教, 三浦克之, 三浦宏子, 松尾恵太郎, 神田秀幸, 山岸良匡, 立石清一郎, 宮地元彦, 赤松利恵, 杉田由加里
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地域住民における飲酒状況と家庭血圧の両変動およびその関連要因に関する研究
2021年04月 - 2023年03月
お酒の科学財団 2021年度研究助成 公衆衛生学領域
神田秀幸、久松隆史、福田茉莉、絹田皆子、中畑典子、谷口かおり
担当区分:研究代表者
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地域住民における測定値自動送信技術を用いた家庭血圧管理状況と血圧変動要因に関する探索的研究
2020年04月 - 現在
オムロンヘルスケア株式会社 共同研究
担当区分:研究代表者
配分額:26000000円 ( 直接経費:20000000円 、 間接経費:6000000円 )
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家庭血圧の長期縦断研究からみた血圧変動の共振現象及び無症候性脳血管障害との関連
研究課題/領域番号:20K10529 2020年04月 - 2023年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
久松 隆史, 神田 秀幸, 三浦 克之
配分額:4290000円 ( 直接経費:3300000円 、 間接経費:990000円 )
研究代表者らは、平成29年から島根県益田市の地域住民約1500名(20-74歳)を対象にIoT技術を活用した最長5年間にわたる家庭血圧測定・管理に関するコホート研究(益田研究)を実施中である。本申請研究では、3年超継続して血圧を測定している者を対象として、蓄積された血圧データをもとに血圧変動に関する解析を実施し、頭部MRI検査を追加した。
前年と同様に、益田地域医療センター医師会病院において頭部MRI検査を実施した。頭部MRI検査は、3DT1・T2強調画像、T2-STAR、FLAIR、3D-MRAの多彩な撮影方法を用いた。撮影画像をもとに、放射線科医1名が無症候性脳血管障害(ラクナ梗塞・白質病変・微小出血・脳動脈狭窄)の読影を行った。これまでに160名の撮影を終了した。
記録された血圧データ(毎日、起床後・就寝前・就寝中午前2・3・4時に測定)にもとづき、変動指数として変動係数、最高-最低値差、平均変動幅、等を用いて、時間的(季節・曜日・時間帯など時間的な偏り)および量的(最大値・変動幅等)な側面から年間・季節・日間・日内の血圧変動を評価した。また、異なる時相の血圧変動に対して時間的・量的特徴から重ね合わせを行い、共振による増幅効果を定量的に描出した。
血圧変動解析・頭部MRI検査が完了次第、データクリーニングを行った。血圧変動データ、頭部MRI検査所見、および益田研究データベースを統合したデータベー
スを完成させた。統合データベースをもとに、年間・季節・日間・日内の血圧変動の実態・関連要因について、横断的な解析を行った。 -
アルコール依存症の早期介入から回復支援に至る切れ目のない支援体制整備のための研究
研究課題/領域番号:20GC1015 2020年04月 - 2022年03月
厚生労働科学研究 厚生労働科学研究費補助金
神田秀幸, 湯本洋介, 杠岳文, 森田展彰, 吉本尚, 加賀谷有行, 佐久間寛之
担当区分:研究分担者
配分額:8930000円
本研究班は、(1)外来でのアルコール治療プログラムの開発とその治療効果の検証、(2)飲酒量低減の治療目標が健康障害の改善に寄与するかのエビデンスを集めること、(3)専門治療施設における心理社会的治療のエビデンス収集と実態調査、(4)女性・高齢者や災害・救急医療におけるアルコール問題の課題を明らかにすること、(5)プライマリケア、自助グループでの支援についてのエビデンス収集を目的としている。
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飲酒や喫煙等の実態調査と生活習慣病予防のための減酒の効果的な介入方法の開発に関する研究
研究課題/領域番号:201809016A 2018年04月 - 2022年03月
厚生労働科学研究 厚生労働科学研究費補助金
担当区分:研究分担者
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日本の乳幼児死亡率等改善の歴史を活用した国際保健教材の開発
研究課題/領域番号:18K10520 2018年04月 - 2021年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
高橋 謙造, 中村 安秀, 小林 潤, 神田 秀幸, 豊川 紀子, 福田 茉莉
配分額:4290000円 ( 直接経費:3300000円 、 間接経費:990000円 )
2021年度(2021/4-2022/3)は、引き続き新型コロナの影響があり、研究班では明らかにしえた研究結果の発信が滞っている。
研究代表者高橋は、公開データとしては歴史的資料以外に入手しえない昨年度データベース化し得た助産婦のデータを活用し、多変量解析に着手している。しかし、論文としての上梓には未だ至っていない。一方で、本研究班で活用した質的研究法に関する創設的なEditorial、学校保健関連の論文痘を上梓している。また、保健医療人材(専門職としての保健婦、助産婦、ボランティアとしての愛育班、母子保健推進員)等の活動を中心とした教材は、今年度も、帝京大学大学院講義(地域保健学)等に活用し、また、JICAのアフリカ圏母子保健研修において“How Japan’s MCH was established?Grass root actors’ contribution to Continuum of Care and Universal Health Coverage”として質疑応答を福田講義資料として活用している。
研究分担者小林らは、学校保健関連の歴史的検証の研究を継続している。新たな論文も複数上梓している。研究分担者神田らは、新型コロナ禍の影響により、インタビューが再開できていない状況のため、研究は滞っている。
研究分担者中村、當山らは、母子健康手帳関連の書籍を上梓した。 -
インターネット依存における頸性うつをターゲットとした身体的精神的影響の解明
研究課題/領域番号:18K10103 2018年04月 - 2021年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
神田 秀幸, 高橋 謙造, 鈴木 雅子, 津村 秀樹, 中村 幸志, 菅谷 渚
配分額:4420000円 ( 直接経費:3400000円 、 間接経費:1020000円 )
インターネット普及に伴い、インターネット依存による昼夜逆転やうつ状態などの精神的問題が世界中で報告されている。また、スマートフォンなどの使用による頭部前傾の影響によって、頸椎の早期摩耗や破損、変形に関与する可能性が示唆されている。さらに、近年新しく提案されてきた疾病概念に、頸性うつ状態がある。新しい時代の健康課題として、インターネット依存と抑うつ状態、頸部負荷の関係性の解明に際し、特に過労状況になりやすい学校教職員において、これらの関連を明らかにすることは予防医学上、重要な意味をもつ。
平成30年度は、全国調査に向けた予備調査を行った。隣接する2つの県をモデルとし、両県内で中学校・高校を全数に対し、所属する全教職員を対象に、インターネット使用状況と頸部障害および抑うつ状態の実態に関するプレテストを行い、インターネット依存や頸性うつ状態などの有病率を予備的に明らかにすることを目的とした。
調査票の回収状況は、モデル2県の中学校・高校総数241校に対し、119校より協力が得られた(学校回答率49.4%)。教職員個別の質問票回収状況は、対象者9990人に対し、回答3314人であった(回答率33.2%)。私用目的でのインターネット使用状況として、平日利用時間は30分未満が最多であったが、休日の利用時間は30分以上59分未満が最多となり、6時間以上の利用者が13.0%みられた。続いて、頸部痛に関連する項目として、自覚的な頸部痛の有訴率は32.6%であり、物の持ち上げ・読書・車運転への影響がある者は約15%程度にみられた。抑うつにつながる勤労意欲に関する項目では、仕事への活力や熱心さなどの項目において、およそ20%前後に自身の意欲を感じないことがあることが分かった。
本研究で、インターネット依存や頸性うつ状態などの有病率を予備的に明らかにできた。今後詳細な検討を加える予定である。 -
地域包括ケアシステムにおける高齢者の終末期を支える看取りケアモデルの開発
研究課題/領域番号:17K12396 2017年04月 - 2021年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
小野 光美, 竹田 裕子, 原 祥子, 神田 秀幸, 森 万純, 三重野 英子
配分額:4550000円 ( 直接経費:3500000円 、 間接経費:1050000円 )
本研究の最終目的は,地域包括ケアシステムおいて介護老人保健施設(以下,老健とする)を核として地域の中で最期までをその人らしく生き抜くことを支える看取りケアモデルの開発である。
昨年度に引き続き,今年度は3事例について検討を重ねた<研究課題1>。検討するにあたり,次の4点について意図的に振り返り,分析をした【1.高齢者本人と家族の状況を初回入所(サービス利用開始)から経時的に整理する,2.疾患や障害による身体の変化,ADLの変化をみる(変化をみながら,加齢による影響も分析),3.看取りの時期であると判断した状況・時期を捉える,4.高齢者本人や家族に対し誰がどのようなかかわりを行ったのか実際を整理する】。
3事例は80歳代~90歳代で,地域の中で(いつもの暮らしの中で)老健(通所リハ,ショートステイ,入所)を活用しながら生活をしていた。夫婦で生活していた事例もあったが,最期は全員が独り身であった。徐々に身体が衰えても,自宅で生活する可能性を多職種で検討し,帰るタイミングを探っていた。老いや疾患に対する体調管理,退所前訪問/退所後訪問により福祉用具・医療機器の導入や移動・排泄動作などの確認・練習,緊急時の連絡・対応方法の確認等を行い,本人・家族の心配事や困り事に対処していた。老健内での過ごし方は様々であり,誰とどのように過ごしていたのかは重要な視点であることを確認した。
1事例は,夜間の急変により病院で亡くなっており,看護職・介護職に後悔がみられた。①看護師の判断,②病院スタッフとのコミュニケーションの内容(本人の意思の反映,治療による回復の見通し等),③老健の受け入れ状況,④看取り後のカンファレンスの持ち方について,課題が見いだされた。
今後は,事例検討とアクション・リサーチを重ね,「高齢者の看取りケア指標」の要素を抽出し,指標の考案,調査に繋げる予定である<研究課題2>。 -
中小運送ドライバーの健康管理推進に向けての新たな支援モデルの開発
研究課題/領域番号:16K12317 2016年04月 - 2020年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
島本 さと子, 錦戸 典子, 三橋 祐子, 神田 秀幸
配分額:4680000円 ( 直接経費:3600000円 、 間接経費:1080000円 )
本研究は、第13次労働災害防止計画上も重点業種としても挙げられている陸上貨物運送業のうち、中小規模の運送業のドライバーの健康支援を目的として、支援のためのしくみやモデルを構築することを目指している。特に運行管理者に着目した支援モデルを想定して進めている。2018年度は、以下の研究活動を行った。
1.首都圏の3か所のトラック協会及び産業保健総合支援センターの協力を得て、主には運行管理者を対象としたアンケート調査を実施した(期間:2018年7月~2019年2月)。アンケート300部回収(回収率62.4%)し、運行管理者の健康支援に繋がる関わりの程度や困難感について分析を行った。運行管理者はコミュニケーションを密にとりながら積極的にかかわっている実態が明らかになり、かなりドライバーへの支援的な役割を担っていることがわかった。また一方で、支援的な役割を担いながらも、具体的な助言や対応への困難感が強いことも明らかになった。運行管理者負担軽減や問題対応支援の為にも外部支援者との円滑な連携が大きな課題であることが示唆された。(島本ら,2018:調査の一部報告)
2.1の結果をもって、50人未満の事業所の産業保健の支援を担う、地域産業保健推進センターの保健師や、中小企業の健康支援を行う開業産業医と意見交換を行った。教育の内容や現実的な課題について具体的な意見交換になった。2019年度以降に構築する、支援ツールや支援モデル開発へ反映させる予定である。 -
インターネット依存を主とした新しい健康リスクに関する全国学校職員調査研究
研究課題/領域番号:15K08735 2015年04月 - 2018年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
神田 秀幸, 高橋 謙造, 坪井 聡, 菅谷 渚, 津村 秀樹, 中村 幸志
配分額:4940000円 ( 直接経費:3800000円 、 間接経費:1140000円 )
本研究は、中学校及び高校における学校教職員のインターネット依存とその関連する要因に関して明らかにした。
学校教職員のうち、約5%にインターネット依存の可能性を有する者がみられた。また、「思っていたより長時間インターネットをすることがある」という回答が約4割強みられ、インターネットへの依存が高い者が一定数存在することを明らかにした。他方、本研究によって、仕事に対する自覚的ストレスが高いものの、教職員としての仕事の適性や内容、意義については半数以上の者が肯定的な回答をしていた。教職員のメンタルヘルス対策とともに、インターネットの適正使用の普及啓発が必要であると考えられた。 -
毛髪を用いた飲酒履歴モニタリング手法の確立
研究課題/領域番号:24790589 2012年04月 - 2015年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B) 若手研究(B)
辻 雅善, 福島 哲仁, 早川 岳人, 熊谷 智広, 各務 竹康, 日高 友郎, 森 弥生, 伊藤 央奈, 神田 秀幸, 尾崎 米厚
配分額:4420000円 ( 直接経費:3400000円 、 間接経費:1020000円 )
本研究は、正確な飲酒量および飲酒頻度の把握のため、毛髪内エチル脂肪酸を用いたモニタリングシステムの確立を目指した。その成果として、毛髪内エチル脂肪酸が飲酒量および飲酒頻度を反映していることを示すことができた。さらに、毛髪内エチル脂肪酸の中でEthyl palmitateが最も有用な指標であることが示され、正確な飲酒量または飲酒頻度の把握のため、毛髪内Ethyl palmitateを用いたモニタリングシステムの可能性を示唆した。この指標を使うことで、アルコール依存症の患者や妊産婦への健康支援に役立てることができるため、大変意義深い研究となった。
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「大洋州メラネシア島嶼における乳児のマラリア初感染と感染防御」の研究
研究課題/領域番号:23406026 2011年04月 - 2014年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
谷畑 健生, 金 子明, 神田 秀幸
配分額:4810000円 ( 直接経費:3700000円 、 間接経費:1110000円 )
23年度三日熱マラリアによって男児童の体重が少ないのはアンバエ島での栄養状態が悪いと考えるのが妥当である。24年度児童が強い発熱(38.5℃以上、振戦、冷汗等)を起こしたとき、保健師の居るヘルスセンターに1割行くことが殆どで有り、ここでマラリアと抗マラリア剤の投与と薬の持ち帰りが行われる。蚊帳使わない家庭が10%居り,減らす必要がある。25年度マラリア対策を行うことによって、労働力が増加し、村の安定は期待できると酋長らは認識している。しかしアンバエ島では、物々交換を継続することが前提としており、蚊帳の値段は高く,物々交換は難しい。酋長たちは資本主義的な経済発展を望んでないことが分かった。
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国際比較可能な学校における喫煙対策の実態に関する全国調査研究
研究課題/領域番号:22689023 2010年 - 2012年
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(A) 若手研究(A)
神田 秀幸
配分額:4550000円 ( 直接経費:3500000円 、 間接経費:1050000円 )
Global School Personnel Survey (GSPS) は、国際比較可能な学校および学校職員における喫煙対策を評価する調査がある。これをわが国で初めて中学校・高校の学校職員に対して実施し、全国規模の中学校・高校での喫煙対策の実態を明らかにすることをねらいとした。学校職員における喫煙に関する状況を国際比較すると、学校職員の喫煙率は国際的に低率であった。たばこに対する認識、喫煙の実際のルール、喫煙対策教育は国際的にみて高い割合で認識もしくは実施されていた。
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パ-キンソン病発症への重金属の関与を探る疫学及び実験研究
研究課題/領域番号:21590657 2009年 - 2012年
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
福島 哲仁, 神田 秀幸, 早川 岳人, 譚 曉東, 〓 〓〓, 〓 韵文
配分額:4550000円 ( 直接経費:3500000円 、 間接経費:1050000円 )
中国における患者対照研究による血中と尿中の重金属を比較した結果から、鉄と銅の過度の摂取、マンガンの蓄積、摂取におけるビタミン E と銅のアンバランス、さらに亜鉛欠乏によるビタミン B12 減少が、パーキンソン病の発症要因として関連し合っていることが示唆された。一方、ドーパミン作動性ニューロンの培養実験結果から、マンガンによってニコチンアミドメチル化酵素活性が亢進し、脳内のメチルニコチンアミドが増加することによって神経細胞死が引き起こされる可能性が示唆された。
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循環器疾患の登録を実施している地域住民の生活習慣と認知機能低下に関する追跡研究
研究課題/領域番号:20590515 2008年 - 2011年
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
早川 岳人, 武地 一, 福島 哲仁, 神田 秀幸, 上島 弘嗣, 喜多 義邦
配分額:4810000円 ( 直接経費:3700000円 、 間接経費:1110000円 )
地域に暮らしている高齢者の生活習慣と認知機能の関連を明らかにし、認知低下予防の公衆衛生的な対策を明らかにすることを目的とした。循環器疾患の登録を実施している地域の調査対象者を追跡し、生活習慣が将来の介護状況や死亡にどのように関連しているか明らかにした。
認知機能低下者の割合は85歳未満で男女とも5%であったが、85歳以上では男性28%に対し女性は38%であった。学歴は低学歴のほうが高学歴よりも認知機能低下者が多かった。循環器疾患の登録を行っていることから、脳卒中を原因として要介護に至ることにより、生活習慣がその後の介護度に影響を与え、また認知機能も低下しやすいことが分かった。 -
新しい喫煙依存度簡易質問票日本語版の作成と有効性・信頼性に関する研究
研究課題/領域番号:20790444 2008年 - 2009年
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B) 若手研究(B)
神田 秀幸
配分額:2340000円 ( 直接経費:1800000円 、 間接経費:540000円 )
簡便なニコチン依存のスクリーニングテストとしてHooked on Nicotine Checklist(HONC)をわが国に新たに導入するため、翻訳の妥当性の検討および作成したHONC日本語版の信頼性の検証を行った。国際的に標準化されたBrislinらの提唱する方法を用いてHONC日本語版を完成させ、これを用いたニコチン依存の評価スコアと生体試料との比較検討を行った。
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パ-キンソン病発症に関する栄養学的要因の日本中国共同研究
研究課題/領域番号:18590563 2006年 - 2008年
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
福島 哲仁, 神田 秀幸, 譚 曉東, 〓 濂〓, 〓 韵文
配分額:4250000円 ( 直接経費:3500000円 、 間接経費:750000円 )
中国でパーキンソン病の要因を探る患者対照研究を行った。血中マンガンと血清鉄レベルは、パーキンソン病患者において有意に高かった。血清銅と亜鉛、各令属の食物からの摂取量、血清ビタミンEとB12、各種ビタミン摂取量、各種アミノ酸摂取量の比較では有意な差は認められなかった。血中マンガンおよび鉄の濃度上昇は、飲料水あるいは大気汚染の影響も考えられ、パーキンソン病発症と関係していることが示唆された。
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壮年男性を対象とした早期心不全予防のための介入研究
研究課題/領域番号:18790399 2006年 - 2007年
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B) 若手研究(B)
神田 秀幸
配分額:3400000円 ( 直接経費:3400000円 )
本研究は,地域住民においてBタイプナトリウム利尿ペプチド(BNP)を用いて早期心不全危険要因すなわちBNP上昇要因を,薬や臨床的治療を行わず血圧管理指導等の保健介入のみによって排除出来るか,すなわち早期心不全状態を改善することが出来るかを介入研究によって検証することをねらいとしている。
平成19年度は,平成18年度に本研究に参加した地域一般壮年男性に対して,介入群・非介入群の割付に関わらず対象者全員に12ケ月後(平成19年7-8月)の時点でベースライン時と同様の健康診断検査および生活習慣に関する問診を行った。介入の評価として,メインアウトカムを両群におけるBNP平均値および高BNP者の頻度とし,サブアウトカムを血圧水準,高血圧の有病率,総コレステロール値,高コレステロール血症の有病率,喫煙率,多量飲酒者の割合,肥満度(BMI),生活習慣の変化,心不全に関する自覚症状とした。結果,メインアウトカムに関し,BNP平均値および高BNP者の頻度は,非介入群でBNP平均値の上昇,高BNP者の頻度の増加がみられる一方,介入群でBNP平均値の維持,高BNP者の頻度の維持の傾向がみられたが,統計的有意差を得ることは出来なかった。サブアウトカムについては今後詳細な分析を行っていく予定である。
また対象者のうち,平成18年度の割付で非介入群の中から血圧管理指導等の保健介入実施の強い要望が寄せられたため,cross-over designとし,介入群・非介入群を入れ替えて保健介入を行った。介入群には血圧管理に関する保健指導・生活指導を、非介入群には禁煙指導・メンタルヘルス指導を行った。 -
循環器疾患の予防疫学的研究
2001年
資金種別:競争的資金
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本態性(老人性)痴呆症発症の予防医学的研究
研究課題/領域番号:09470114 1997年 - 1999年
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
多田 學, 天野 宏紀, 神田 秀幸, 金 博哲
配分額:1500000円 ( 直接経費:1500000円 )
近年、本態性(老人性)痴呆症の発症や病態のメカニズムが明らかにされるにつれ、脳機能低下を予防させるために、より早期に精神機能の低下の兆候を特定することに注目が集まってきている。従来我が国において実施されてきた痴呆症対策は、痴呆がある程度のレベル以上に進行してしまっているため、改善が極めて困難な状態の痴呆症に対する医療・リハビリテーションによるケアであった。そこで、我々は島根県H町在住の初老期以降(50歳以上)の地域住民について、二段階方式診断法を用いた軽症痴呆症の評価法及び脳活性化対策の有効性を検討し、次のような結果が得られた。
1)性・年代別かなひろいテスト得点では、女性において加齢による得点の低下が見られた。
2)本研究では二段階方式診断法を用いて参加者58名のうち前痴呆8名、軽症痴呆4名であった。
3)かなひろいテストの得点とMMSの得点との相関係数は0.6868で、正の相関が認められた。
4)脳活性化対策実施後で60歳代男性を除いて全ての性・年代別で教室前のかなひろいテスト得点を上回った。
5)脳活性化対策の継続実施は教室前の状態に比べ痴呆状態を改善しうることが明らかになった。特に、対策開始後2年間継続によって、かなひろいテスト平均得点の上昇がピークに達することが分かった。
6)ライフスタイル調査では、重点対策前と対策開始1年後で参加者の日常生活に、ADLや対外的な行動に大きな割合の変化は無かった。
7)参加者の痴呆に関する意識では、対策開始後1年でアンケートに14名全てが「自分は痴呆にならないと思う」と回答した。