共同研究・競争的資金等の研究 - 萩谷 英大
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国際的課題となっている感染性疾患を対象とした疾病負荷研究のデータサイエンス・プラットフォームの創出
2024年04月 - 2025年03月
大山健康財団 大山健康財団研究助成金
小山 敏広
担当区分:研究代表者
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Global Burden of Disease study (GBD) 解析に基づく感染症疾病負荷の国際比較
2023年12月 - 2024年11月
ファイザーヘルスリサーチ振興財団
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新興感染症の早期診断を目的とした包括的ゲノム疫学解析のためのプラットフォーム構築
2023年09月 - 2024年08月
寺岡記念育英会 研究活動費助成事業
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VR/AR技術で手指衛生行動改善のための新たな教育ツールを模索する
2023年04月 - 2024年03月
公益財団法人 医学教育振興財団
担当区分:研究代表者
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医療データサイエンスによる高齢者医療の疾病構造に関する臨床疫学研究
研究課題/領域番号:22K10415 2022年04月 - 2025年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
小山 敏広, 萩谷 英大, 座間味 義人, 樋之津 史郎
配分額:4030000円 ( 直接経費:3100000円 、 間接経費:930000円 )
本研究では高齢者医療の向上における問題点に対して,医療ビッグデータの解析基盤と臨床疫学的な統計手法を融合したデータサイエンスにより,高齢者特有の重要疾患の変化を長期時系列分析により解明することを目的としている。これまで高齢者を対象に全国民の医療ビッグデータを活用した研究として、対象となりうる疾患を明らかにしてきた。高齢者で重篤になりえる感染症として、医療関連感染症であるClostridium Dificcile 感染症、市中感染による呼吸器感染症のinfluenza感染症、再興感染症の梅毒を特定した。さらに、高齢者特有の神経疾患として認知症、医療に関連する要因として副作用についても研究の実施が可能であることを明らかにした。
本研究は申請者がこれまでに蓄積してきた医療ビッグデータ解析技術および臨床疫学的な手法と高齢医学分野のこれまでの実績を融合させ、日本における高齢者を対象とした梅毒に関する研究を国際学術誌に掲載した。
また、高齢者が受療中に経験した副作用に関連する死亡率についても長期的なデータをもとに死亡率が増加していることを明らかにし、現在、国際学術誌に投稿中である。副作用に関連した研究として、すでに日本を含めた欧米各国における主要先進国から同様のデータを収集している。次年度以降には、分析に着手することができるよう準備が進んでいる。
再興感染症としての結核や認知症についても、日本人以外の国際的データを対象にした研究について過去20年間の死亡者数等のデータを分析することにより、各国において多様な現状があることを明らかにした。。
このように本年度の研究実績は、当初予定した研究計画に沿って滞りなく進行しており、先行して次年度の研究の準備も進めた。次年度以降も日本国内の高齢者医療と先進各国の高齢者医療の分析をもとに国際社会にも貢献するための研究成果を発信していく予定である。 -
ミャンマー人留学生・医療人の継続的な研修制度構築のための実践研究
2021年12月 - 2022年11月
公益財団法人 岡山医学振興会
担当区分:研究代表者
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新型コロナウイルス感染症の包括的ゲノム疫学解析のためのプラットフォーム構築
2021年10月 - 2022年03月
岡山大学 研究推進機構 学術研究推進本部 令和3年度岡山大学次世代研究育成グループ
担当区分:研究代表者
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VR(バーチャル・リアリティ)技術×手指衛生~最新技術で感染対策スキルを社会実装する~
2021年02月
公益財団法人西川医療振興財団 2020年度医学研究活動費助成事業
担当区分:研究代表者
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地域在住の高齢者ドライバーにおける交通事故リスクの現状を多面的に評価する
2020年10月 - 2021年12月
公益財団法人 総合健康推進財団 研究助成金 (2019)
担当区分:研究代表者
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岡山県全域を対象としたカルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CPE)の分子疫学解析調査~薬剤耐性菌対策のための医療・行政ネットワークの形成を目指して~
2020年10月 - 2021年09月
公益財団法人 両備てい園紀念財団 研究助成金「生物学研究奨励賞」
担当区分:研究代表者
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海外輸入されたReady-to-Eat食品における薬剤耐性菌を用いた分子疫学解析
2020年09月 - 2021年08月
公益財団法人 寺岡記念育英会 研究活動費助成事業(2020年度)
担当区分:研究代表者
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海外輸入されたReady-to-Eat食品の薬剤耐性菌調査~カルバペネム耐性腸内細菌科細菌に注目して~
2020年01月
浦上食品・食文化振興財団 研究助成金 (2019)
担当区分:研究代表者
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畜産由来検体におけるCRE保菌状況の調査、およびReady-to-Eat食品(食材が調理され、食べられる状態で食卓に並んでいる食品)におけるCRE汚染状況の調査
2020年
日本病院総合診療医学会 アプサラハート賞(2020)
担当区分:研究代表者
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ミャンマーのカルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌を分子疫学・地政学的視点で解明する
研究課題/領域番号:19K10599 2019年04月 - 2022年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
萩谷 英大, 濱口 重人, 朝野 和典, 明田 幸宏, 菅原 庸
配分額:4290000円 ( 直接経費:3300000円 、 間接経費:990000円 )
本研究は、ミャンマーにおけるCPE(カルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌)の拡散状況を全ゲノム解析に基づくアプローチで解明することで、世界的なCPE蔓延への具体的対応策を模索することを目指すものである。サンプル収集はミャンマー主要都市で行うことを予定していたが、共同研究機関との調整が難航しており、現在のところ最大都市ヤンゴン及び首都ネピドで畜産検体を収集する方向で調整している。
カウンターパートナーであるDr. Than Sein (President, People's Health Foundation, Retired Director (WHO-SEARO)), Dr. Than Hla (Advisor, Myanmar Livestock Federation), Dr. Dr Htay Htay Tin (Deputy Director-General, National Laboratory and Head of National Laboratory Institute)とのキックオフミーティングは2020年1月に終了した。しかし、世界に猛威を振るう新型コロナウイルス感染症のため、その後の渡航予定の目途が立たず、現在状況変化を待っている状態である。 -
医療ビッグデータの活用による高齢者医療の疾病構造と質評価に関する臨床疫学研究
研究課題/領域番号:19K10533 2019年04月 - 2022年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
小山 敏広, 萩谷 英大, 座間味 義人, 樋之津 史郎, 狩野 光伸
配分額:4290000円 ( 直接経費:3300000円 、 間接経費:990000円 )
本研究は全国民を対象とする医療ビッグデータの活用と臨床疫学的な手法の統合により,高齢者医療の実態を長期的な視点で分析することを目的としている。これまで高齢者を対象に全国民の医療ビッグデータを活用した研究として、対象となりうる疾患を明らかにしてきた。高齢者で重篤になりえる感染症として、医療関連感染症であるclostridium dificcile 感染症、市中感染による呼吸器感染症のinfluenza感染症、再興感染症のheaptitis C感染症を特定した。さらに、高齢者特有の神経疾患として認知症、医療に関連する要因として副作用についても研究の実施が可能であることを明らかにした。
本研究は申請者がこれまでに蓄積してきた医療ビッグデータ解析技術および臨床疫学的な手法と高齢医学分野のこれまでの実績を融合させ、日本人を対象とした認知症に関連する死亡率および認知症患者が終末期医療を受療する環境に関する研究を国際学術誌に掲載した。
また、高齢者が受療中に経験した副作用に関連する死亡率についても長期的なデータをもとに死亡率が増加していることを明らかにし、現在、国際学術誌に投稿中である。副作用に関連した研究として、すでに日本を含めた欧米各国についても同様のデータを収集している。次年度以降には、分析に着手することができるよう準備が進んでいる。
再興感染症としてのhepatitis Cについても、日本人を対象にした研究について過去20年間の死亡者数等のデータを分析することにより、大幅に減少傾向にあることを明らかにし、現在国際学術誌に投稿中である。
このように本年度の研究実績は、当初予定した研究計画に沿って滞りなく進行しており、先行して次年度の研究の準備も進めた。次年度以降も日本国内の高齢者医療と諸外国の高齢者医療の分析をもとに国際社会にも貢献するための研究成果を発信していく予定である。 -
CRE感染症に対するカルバペネム・サルベージ治療の開発
2017年04月 - 2019年03月
文部科学省 科学研究費助成事業
萩谷 英大
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
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研究課題/領域番号:17K16223 2017年04月 - 2019年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B) 若手研究(B)
萩谷 英大, 朝野 和典, 石井 良和, 明田 幸宏, 山本 倫久, 青木 弘太朗
配分額:3640000円 ( 直接経費:2800000円 、 間接経費:840000円 )
本研究は、昨今問題となっている薬剤耐性菌のうちカルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE) に対する既存抗菌薬のリバイバル使用の有効性を検討することを目的とした。本研究を通して、日本国内の臨床では広く使用されているセフメタゾール(セファマイシン系抗菌薬)はカルバペネム系薬剤と併用することでシナジー効果を発揮し、IMP型・KPC型・NDM型カルバペネマーゼを産生するCRE感染症の治療に有効である可能性が示唆された。
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研究課題/領域番号:16H06946 2016年08月 - 2018年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 研究活動スタート支援 研究活動スタート支援
菅原 庸, 萩谷 英大
配分額:2600000円 ( 直接経費:2000000円 、 間接経費:600000円 )
カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)は、使用可能なほぼ全ての抗菌薬に対して耐性をもち、その蔓延が世界で大きな問題となっている。本研究ではタイおよびミャンマーにおいて優勢なカルバペネム耐性菌株の性状を明らかにすることを目的とした。これらの地域で採集されたCRE株においては、カルバペネム耐性を付与する遺伝子の一つであるNDM遺伝子が蔓延しており、おもにミャンマー由来株の解析の結果、NDM遺伝子を搭載する2つのタイプのプラスミドが優勢であった。これら2つのプラスミドは異なる伝播パターンを示し、それに関連して薬剤耐性やプラスミドの伝達性において異なる特徴を持つことを明らかにした。
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研究課題/領域番号:16H05499 2016年04月 - 2019年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
田崎 修, 田島 吾郎, 竹川 良介, 朝野 和典, 嶋津 岳士, 松本 直也, 清水 健太郎, 山野 修平, 小倉 裕司, 廣瀬 智也, 平尾 朋仁, 明田 幸宏, 山本 倫久, 萩谷 英大
配分額:17420000円 ( 直接経費:13400000円 、 間接経費:4020000円 )
重症病態の一つである外傷の概要を把握するため、長崎医療地域の外傷数、分類、死亡率を評価し、外傷センター開設前後で地域の外傷死亡率が減少していることを明らかにした。
NETsとの関連が示唆されている静脈血栓塞栓症のスクリーニング法および予防法を開発し、臨床患者で有用であることを明らかにした。
マウスの広範囲熱傷モデル、および敗血症モデルを開発し、両モデルにおいて自然免疫受容体、その下流のシグナル分子群、およびNETsの放出に重要なPAD4の遺伝子発現が有意に変化することを明らかにした。両モデルにPAD4阻害薬であるCI-Amidineを投与したが、遺伝子発現には変化がみられなかった。 -
耐性菌時代における既存抗菌薬のリバイバル使用の検討
2015年04月 - 2017年03月
文部科学省 科学研究費助成事業
萩谷 英大
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
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研究課題/領域番号:15K19585 2015年04月 - 2017年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B) 若手研究(B)
萩谷 英大
配分額:2990000円 ( 直接経費:2300000円 、 間接経費:690000円 )
薬剤耐性菌の台頭は世界の公衆衛生に対する脅威である。新規抗菌薬の開発が滞る中、我々は既存抗菌薬のリバイバル使用による新たな薬剤耐性菌治療の可能性を模索した。本研究ではカルバペネム耐性腸内細菌科細菌に注目し、セファマイシン系抗菌薬であるセフメタゾールがカルバペネマーゼに対する囮として機能し、カルバペネム(メロペネム)の有効性を維持できるかどうかという点を検討した。その結果、NDM型のカルバペネム耐性腸内細菌科細菌について実験系内では併用効果が期待されることが判明した。今後、動物実験、臨床研究等を通して実際に臨床的な有効性が期待できるか検討していく予定である。
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研究課題/領域番号:26461502 2014年04月 - 2017年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
吉田 寿雄, 竹川 良介, 濱口 重人, 山本 倫久, 朝野 和典, 明田 幸宏, 関 雅文, 萩谷 英大
配分額:4940000円 ( 直接経費:3800000円 、 間接経費:1140000円 )
肺炎の正確な診断は現在でも困難である。我々は光学顕微鏡で観察するために肺炎患者から採取した喀痰のグラム染色スライドをスペクトルデータを詳細に解析することができる専用のカメラを用いて観察した。このカメラにより、好中球中の画像を光の波長の400nm~1000nmの範囲で5nm毎に分割するデータを得ることが出来た。得られたデータを専用ソフトで解析することで、人間の目では判別できない色調の違いを区別することができる。色の違いが好中球の活性化の違いとして区別し分類出来る可能性が示された。
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研究課題/領域番号:25293366 2013年04月 - 2017年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
田崎 修, 田島 吾郎, 朝野 和典, 嶋津 岳士, 山野 修平, 小倉 裕司, 廣瀬 智也, 小島 将裕, 竹川 良介, 萩谷 英大, 松本 直也, 関 雅文, 濱口 重人, 入澤 太郎, 山本 倫久
配分額:17680000円 ( 直接経費:13600000円 、 間接経費:4080000円 )
本研究においては、重症患者におけるNETsの動態を明らかにした。まず、吸引痰中のNETsの長さが感染症発症日(0病日)から1病日にかけて有意に増加し、6~8病日では1病日と比較して有意に減少することを明らかにした。また、挿管された重症患者の集中治療室入室時の血液を採取し、NETs、およびNETsの形成過程でみられるシトルリン化ヒストンH3(Cit-H3)の存在を評価した。NETsあるいはCit-H3は、吸引痰中に細菌がみられた症例で高頻度に認められた。上記の結果は、臨床病態においてNETsが感染制御に関連していることや、NETsあるいはCit-H3の制御による重症病態の治療の可能性を示した。