共同研究・競争的資金等の研究 - 山岡 聖典
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放射線と環境酸化ストレスに対する生体応答の相違性の解明
2024年04月 - 2028年03月
日本学術振興会 科学研究費補助事業 基盤研究(C)
片岡隆浩, 山岡聖典
担当区分:研究分担者
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放射線と複数ストレス曝露が及ぼす組織への影響とその予防効果の検証
研究課題/領域番号:21K04943 2021年04月 - 2024年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
片岡隆浩, 山岡聖典
担当区分:研究分担者
配分額:4160000円 ( 直接経費:3200000円 、 間接経費:960000円 )
今まで,マウスへの低線量・低線量率(3.0mGy/h,総線量0.5Gy)のγ線照射が強制水泳試験(FST)に伴う酸化ストレスに及ぼす効果に関して検討してきた。その結果,抗酸化物質の活性・量の変化特性から,脳や腎臓はFSTに対して,肝臓は照射とFSTの相加に対して各々弱く,肺はこれらに対して強いなど,臓器に大きく依存していることが示唆してきた。そこで本研究課題では,低線量・高線量率X線照射(約1.2Gy/m,総線量0.5Gy)とFST後に,アルコール投与により肝臓に酸化ストレスを負荷した場合の肝障害の程度について検討した。BALB/cマウスに0.5GyのX線(線量率 約1.2Gy/m)を照射した。対照には擬似(sham)照射をした。その4時間後に,10分間のFST(直径10cm,高さ25cmの円筒形の筒に25±1℃の水を入れ,マウスを強制水泳させる。マウスを水の入った円筒に入れた際,足・尾が水底につかない程度の水深とする)をした。FSTは5回(1日1回)実施した。5回目のFST終了直後に50%エタノール(5g/kg体重)を腹腔投与した。その6時間または24時間後にマウスを安楽死させ,血液を採取した。なお,本実験は岡山大学動物実験委員会の承認を得て実施した。その結果,肝機能の指標であるglutamic oxaloacetic transaminase(GOT)や glutamic pyruvic transaminase(GPT)活性は,アルコール投与に伴い増加した。FSTとアルコールを投与した場合,0.5Gy照射のGOT活性とGPT活性はsham照射のそれに比べそれぞれ40%,25%高かったが有意な差はないことがわかった。
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ラドン療法による新型コロナウイルス感染症の予防と症状改善に関する基礎的研究
2020年04月 - 2026年03月
岡山大学 学都基金研究助成事業
山岡聖典, 片岡隆浩
担当区分:研究代表者
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創造的健康増進プランによる三朝地区の地域再開発
2018年04月 - 2022年03月
岡山大学 理事裁量経費
山岡聖典, 片岡隆浩
担当区分:研究代表者
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低線量放射線の健康不安対策としての被曝と精神的ストレスによる脳への影響の比較評価
研究課題/領域番号:18K04994 2018年04月 - 2021年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
山岡聖典, 片岡隆浩, 野村崇治
担当区分:研究代表者
配分額:4160000円 ( 直接経費:3200000円 、 間接経費:960000円 )
本研究課題では,低線量X線または低線量率γ線照射による強制水泳(FST)に伴う無動時間の抑制効果と酸化ストレスを評価した。低線量X照射した結果,0.5Gy X線の事後照射は脳の酸化ストレスを軽減することにより,FSTに伴う無動時間を抑制することが示唆できた。低線量率γ線を事前照射した結果,3.0mGy/h照射により肝臓中のsuperoxide dismutase活性が有意に減少した。他方,肺中のカタラーゼ活性は3.0mGy/h照射により有意に増加した。これより,強制水泳試験と低線量X線またはγ線照射の照射はFST誘導無動時時間を抑制するが,酸化ストレスの程度は臓器により異なることが示唆できた。
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住居制限区域解除に向けた低線量放射線の健康影響評価の基礎的検討
研究課題/領域番号:16K18349 2016年04月 - 2019年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B)
片岡隆浩, 山岡聖典
担当区分:研究分担者
配分額:3770000円 ( 直接経費:2900000円 、 間接経費:870000円 )
本研究の目的は,X線照射後の脳の酸化ストレス状態を評価することである。本実験結果から,低線量X線照射は酸化ストレスの指標である過酸化脂質量を減少し,抗酸化酵素であるスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)活性を増加することがわかった。また,0.5Gy照射とアスコルビン酸投与の併用はLPO量を有意に減少させたことから,抗酸化の複合効果も示唆できた。
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原子力防災・危機管理のための安全技術者育成講座他
2016年04月 - 2018年03月
経済産業省 安全性向上原子力人材育成委託事業
鈴木和彦, 山岡聖典他
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酸化ストレスに着目した生活環境因子と低線量放射線との健康影響の比較
研究課題/領域番号:26420872 2014年04月 - 2017年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
山岡聖典, 片岡隆浩
担当区分:研究代表者
配分額:4940000円 ( 直接経費:3800000円 、 間接経費:1140000円 )
低線量放射線の健康不安を払拭するため,生活環境因子であるアルコールと放射線の肝臓への影響を比較した。分析した肝機能と抗酸化機能の結果を,自己組織化マップを用いてデータ解析した。その結果,2000Bq/m3以下のラドン24時間吸入や2Gy以下のX線全身照射では,0.5g/kg体重のアルコール投与に相当することが明らかとなり,クラスタリングによってそれらの酸化ストレスの特徴に差があることがわかった。以上のことから,低線量放射線被曝の影響は非常に複雑だが,受ける酸化ストレスは極微量であったと言える。
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研究課題/領域番号:25820449 2013年04月 - 2016年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B)
片岡隆浩, 山岡聖典
担当区分:研究分担者
配分額:4160000円 ( 直接経費:3200000円 、 間接経費:960000円 )
本研究では,ラドン吸入による抗酸化機能の亢進を定量評価するため,ラドン吸入とアスコルビン酸投与による抑制の程度を比較・検討した。スナネズミに,ラドン(2000Bq/m3)吸入を24時間施した。他方,100,300,500 mg/kg体重のアスコルビン酸を腹腔内投与した。その後,定法に従い一過性脳虚血を負荷した。その結果,一過性脳虚血に伴う海馬CA1領域の細胞の損傷は,ラドン吸入やアスコルビン酸投与により抑制した。ラドン吸入による抑制効果は500mg/kg体重アスコルビン酸投与によるそれに相当することもわかった。これは,ラドン吸入による抗酸化機能の亢進が関与していることも示唆できた。
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三朝ラドン温泉を活用した未来型健康増進プランの構築
2012年04月 - 2014年03月
岡山大学 機能強化戦略経費大型研究推進支援
山岡聖典, 片岡隆浩
担当区分:研究代表者
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天然ラドン健康増進製品の試作と健康効果の基礎的検討
2009年04月 - 2010年03月
岡山県産業振興財団 研究補助金
山岡聖典
担当区分:研究代表者
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低線量放射線環境安全・安心工学の研究教育の推進
2008年04月 - 2018年03月
文部科学省 特別教育研究経費事業
鈴木和彦, 山岡聖典他
担当区分:研究分担者
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極微量ウラン影響効果試験
2007年04月 - 2026年03月
日本原子力研究開発機構 共同研究
山岡聖典, 片岡隆浩他
担当区分:研究代表者
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天然ラドンミスト発生装置開発事業
2006年04月 - 2007年03月
岡山県産業振興財団 研究補助金
山岡聖典
担当区分:研究代表者
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カタラーゼ遺伝子の変異を指標とした有害物理化学環境に対するリスク評価法の開発
研究課題/領域番号:14570299 2002年04月 - 2004年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
汪 達紘, 山岡聖典他
担当区分:研究分担者
配分額:3500000円 ( 直接経費:3500000円 )
この研究ではカタラーゼ遺伝子を直接の指標とする有害物理化学環境に対する新しいリスク評価方法の開発を目指している。今年度はその基礎的実験条件の検討を目的とし、以下の成績を得た。
1.14年度では岡山大学で系統保存しているカタラーゼ変異マウス-アカタラセミアマウス(Cs^b)、ヒポカタラセミアマウス(Cs^c)及びその正常マウス(Cs^a)に由来するカタラーゼ変異遺伝子をカタラーゼ欠損の大腸菌(UM255)に導入し、世界で初めてカタラーゼ活性の異なる大腸菌の系を確立した。H15年度より、各形質転換菌のカタラーゼ比活性を測定し、たんぱく質の定量は牛の血清アルブミンを標準液としてBiuret法を用いて測定した。その結果、各形質転換菌のカタラーゼ比活性はCs^a>Cs^c>Cs^b>UM255の順であった。
2.Ames試験で変異原性陰性と判定された幾つの化学物質(pyrogallol、L-Dopa、anisidine、hydroquinone、など)をこれらの菌株に暴露させると酸化的ストレスによる細胞障害を示され、しかもその障害が各菌株のカタラーゼ活性とは関連があることが明らかとなった。
3.コロニーの形成能の計測及び感受性デスク法を用いて、同程度の細胞毒性を引き起こすための化学物質(pyrogallol、hydroquinone、L-Dopa、など)、の量は各菌株のカタラーゼ活性と負の相関であることが認められた。
4.抗酸化作用を有する物質(catalase、ascorbic acid、など)で前処理されたカタラーゼ活性の異なる大腸菌を、pyrogallol、hydroquinone、L-Dopa、などの化学物質に曝露し、これらの物質による細胞毒性をcatalase及びascorbic acidの添加によって完全にブッロクされた。
5.カタラーゼの異なる各菌株を無機水銀、クロム、カドミウム、ヒ素、ニッケル、鉄、銅などの重金属化合物と反応させると、各菌株の増殖抑制はカタラーゼ活性と負の相関となり、Cs^b>Cs^c>Cs^aの順となっていたことが認められた。
本研究によって得られた菌株を、化学物質に曝露させることより生ずる培地上のコロニー数の差異或いは阻止円の有無から、毒性発現が酸化的ストレスによるか否かを評価することができるようになったため、この技術は有害化学物質の新しいスクリーニング手法への可能性を示していると思われる。 -
低線量放射線の健康影響と医療応用に関する研究Ⅱ
2001年04月 - 2027年03月
12機関(24件) 奨学寄付金
山岡聖典
担当区分:研究代表者
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低線量放射線に応答する生体機能に関する研究
1999年04月 - 2007年03月
電力中央研究所 共同研究
山岡聖典
担当区分:研究代表者
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低線量放射線の健康影響と医療応用に関する研究Ⅰ
1984年04月 - 1999年03月
岡山大学,理化学研究所,東京大学他 共同研究
山岡聖典, 森昭胤, 二木鋭雄他
担当区分:研究代表者
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低レベル廃棄物の分別管理システムに関する検討
1983年04月 - 1985年03月
科学技術庁 依頼研究
山岡聖典, 根本和泰, 尾崎幸男, 讃井敏光
担当区分:研究代表者
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紫外部チェレンコフ光による使用済燃料集合体の確認法に関する検討
1982年04月 - 1984年03月
科学技術庁 依頼研究
中岡章, 山岡聖典, 栗原雅幸, 福島政法
担当区分:研究分担者