共同研究・競争的資金等の研究 - 岡田 俊輔
-
実効原子番号画像の歯科法医学的利用を目指したフォトンカウンティングCTの応用研究
2024年09月 - 2025年09月
公益社団法人 岡山県診療放射線技師会 公益社団法人 岡山県診療放射線技師会 令和6年度 学術研究助成
淺原孝, 林裕晃, 岡田俊輔
担当区分:研究分担者
-
口腔衛生を統合する新たな母子継続ケアモデル:早産・低体重児出産の予防効果の評価
研究課題/領域番号:24K02702 2024年04月 - 2028年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
安岡 潤子, 菊地 君与, 柴沼 晃, 名西 恵子, 竹下 洋平, 岡田 俊輔
配分額:18330000円 ( 直接経費:14100000円 、 間接経費:4230000円 )
-
光子計数型X線撮影による被写体の定量分析技術の開発と骨強度の定量指標の導出
研究課題/領域番号:24K03306 2024年04月 - 2027年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
林 裕晃, 金澤 裕樹, 羽場 友信, 後藤 聡汰, 前田 達哉, 山下 一太, 勝又 明敏, 岡田 俊輔, 小林 茂樹
配分額:18590000円 ( 直接経費:14300000円 、 間接経費:4290000円 )
-
最新鋭X線CT装置で生成可能な実効原子番号画像の法医学的な応用研究
2023年12月 - 2024年12月
鈴木謙三記念医科学応用研究財団 令和5年度調査研究助成
林 裕晃, 岡田俊輔, 淺原孝, 後藤聡汰
担当区分:研究分担者
-
口蓋形態の個体差を利用した新規個人識別法の開発
研究課題/領域番号:19K10443 2019年04月 - 2022年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
柳 文修, 岡田 俊輔, 岡田 亜由美
担当区分:研究分担者
配分額:4030000円 ( 直接経費:3100000円 、 間接経費:930000円 )
2021年度の研究計画における到達目標は,「識別能の確認と問題点の抽出・解決法の提案」,であった.
蓄積されたデータから成る生前資料データベースと,若干の形態変化を加えた仮想死後データを作成し,実際に照合を行うことで識別能の程度を検討するため,まずは生前資料データベースとなる相同モデル化データの作成,蓄積に着手した.相同モデル化する際には,STLデータとテンプレートの位置合わせを正確に行う必要があるが,口蓋部分のみでは位置合わせの指標となるレファレンスポイントの設定数が少なくなり,作成した相同モデルの再現性が非常に悪いものとなった.STLデータを使用して作成する相同モデルの形態再現性は後の照合作業の精度に大きくかかわるため,形態再現性を担保するための代替案として,歯槽骨を含む既存の相同モデルから口蓋部分を抽出する手法を考案した.歯槽骨を含む相同モデルを作成する場合はレファレンスポイントが多くなるため,形態再現性が高くなるものと考えられ,本手法を採用することとなった.
作成した相同モデルは口蓋部分のみの場合と比較し,大きなものとなるため,研究に必要な部分のみとなるよう,不要な部分を除外する必要がある.照合に用いる口蓋の範囲を決定には,形態変化の程度による識別能の変化を考慮することと,当初の目的である無歯顎の場合にでも対応できるよう,歯槽骨領域を除外することとした.照合に用いる口蓋部分の抽出作業はコンピュータ画面上で手動にて行うこととした.
社会実装を想定した際の本研究課題の問題点である,相同モデル作成の標準化(テンプレート,基準点,STLデータ画一化)と相同モデル作成に要する処理時間,画像・統計処理用PCのスペック等の詳細な検討は次年度以降に行うこととなった. -
Gumbel法を用いた遠隔で運用可能な新規歯科的個人識別法の開発
研究課題/領域番号:19K19329 2019年04月 - 2022年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 若手研究
岡田 俊輔
担当区分:研究代表者
配分額:3770000円 ( 直接経費:2900000円 、 間接経費:870000円 )
身元確認のための個人識別法の一つとして歯科所見によるものがあり、遺体の口腔内から得られた治療痕などの記録を生前情報と照合することで身元確認を行 う。本研究では、近年急速に普及している死後CTを利用し、画像上の金属アーチファクトを解析することで、口腔内の治療に用いられた材料を類推する新たな個 人識別法の開発を目的としている。また、この方法では、死後CTデータから口腔内の情報を得ることができるため、遠隔地からの個人識別の可能性を提示するも のである。
2021年度における研究計画では、2020年度までに作製を行なったファントムと、金属6種(チタン、パラジウム、コバルトクロム、銀合金、白金加金タイプ3、白金加金タイプ4)および非金属6種(硬質レジン、コンポジットレジン、ハイブリッドレジン2種、セラミック2種)の計12種の歯科材料の円柱を用いて、画像撮影ならびに解析を行う予定であった。
しかしながら、各歯科材料の収縮率や円柱の作製方法の違いにより、それぞれの歯科材料の断面の形態にわずかな差異が生じてしまい、2020年度に作製したファントムでは全ての歯科材料について画像撮影ならびに解析を行うことは困難であった。2021年度は、金属6種(チタン、パラジウム、コバルトクロム、銀合金、白金加金タイプ3、白金加金タイプ4)および非金属1種(セラミック1種)についてのみ撮影を行なった。また、本年度は撮影できなかった非金属種5種(硬質レジン、コンポジットレジン、ハイブリッドレジン2種、セラミック)についても撮影できるようファントムを新たに作製した。 -
エクソソームを指標とする体液診断型口腔癌予後予測法の開発
研究課題/領域番号:16K11722 2016年04月 - 2020年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
村上 純, 岡田 俊輔, 竹中 文章, 江口 傑徳
担当区分:研究分担者
配分額:4550000円 ( 直接経費:3500000円 、 間接経費:1050000円 )
抗EGFRモノクローナル抗体であるセツキシマブは、癌細胞のEGFRと結合することで抗癌作用を示す有用な抗癌薬であるが、セツキシマブ耐性症例が報告されている。近年、癌細胞が放出する細胞外小胞(EV)が抗癌剤耐性に関与することが明らかとなってきたが、口腔癌の放出するEGFR含有細胞外小胞(EGFR-EV)とセツキシマブの関連性についての報告はほとんどない。そこで、口腔癌細胞株HSC-3が放出するEGFR-EVがセツキシマブ排出に関与している可能性を考え、HSC-3が放出するEVとセツキシマブの関連性について研究を行った。
HSC-3を無血清培地で培養し、EGFおよびセツキシマブを添加した条件で行った。上記の培養上清からEV抽出試薬を用いてEVを回収し、回収したEVを粒子径分布解析、電子顕微鏡解析およびウェスタンブロッティング(WB)解析により評価した。セツキシマブの抗癌作用に関しては細胞形態変化および悪性性質変化を検討した。粒子径解析では、160nmの範囲に粒子が存在し、電子顕微鏡解析では脂質二重膜に囲まれた球形の粒子が確認でき、EVの定義と一致した。HSC-3ではEGF刺激によりEGFR-EVの放出が促進された。セツキシマブを投与すると、EV放出量に変化は見られず、EV画分にセツキシマブが検出された。細胞形態変化および悪性性質変化が誘導されたHSC-3にセツキシマブを投与すると、細胞形態変化および性質変化は認めず、効果は不完全であった。同条件の上清からEVを回収し、WB解析を行ったところ、EV画分にセツキシマブが検出された。
上記の結果から、HSC-3はEVを介してセツキシマブを排出する可能性が示唆された。本研究は、口腔癌細胞のセツキシマブ排出機序の一部を解明した初めての報告であり、今後の癌治療における臨床応用への手がかりとなる重要な知見を含んだ内容である。 -
相同モデル化理論を応用した歯列石膏模型のデータ化による個人識別法の開発
研究課題/領域番号:15K11447 2015年04月 - 2019年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
柳 文修, 河合 泰輔, 谷尻 豊寿, 岡田 俊輔, 岡田 亜由美
配分額:3900000円 ( 直接経費:3000000円 、 間接経費:900000円 )
本研究課題は身元確認時の照合資料として、歯科医院にて大量に作製・廃棄される歯列石膏模型を使用し、照合方法として、数値的に形状比較を可能にする相同モデル化理論を応用することで、個人識別における新たな一手法を開発し、その可能性と有用性を検討したものである。データの各加工段階において、至適条件を検討・設定し、照合作業を行った結果、本手法は良好な識別精度を有することが確認された。社会実装に向けての課題はあるものの、国内外の学会でも高い評価を受けた。
-
3次元CT(3D-CT)の下顎角を用いた日本人の年齢推定の検討
研究課題/領域番号:15K11446 2015年04月 - 2019年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
久富 美紀, 浅海 淳一, 村上 純, 柳 文修, 岡田 俊輔
配分額:4420000円 ( 直接経費:3400000円 、 間接経費:1020000円 )
法医学的に個人識別は大規模災害時に重要である。われわれは歯科的な個人識別として、下顎角に着目し、医療用に撮影されたCTを3次元構築することにより得られる下顎角と年齢との相関を調査することを目的とした。
下顎底と下顎枝後縁のなす下顎角の角度は、新生児において鈍角であるが徐々に鋭角化し、成人で110°~125°を示し、その後は加齢とともに再度鈍角化していくと予想であったが、明らかな結果は得られなかった。個人差があまりに大きいことが一因と推測された。 -
口腔癌のBRAF変異スクリーニングに基づくセツキシマブ・BRAF阻害療法の開発
研究課題/領域番号:26463069 2014年04月 - 2017年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
此内 浩信, 村上 純, 岡田 俊輔, 竹中 文章, 畦坪 輝寿, 久富 美紀
配分額:4810000円 ( 直接経費:3700000円 、 間接経費:1110000円 )
セツキシマブは、頭頸部癌のEGFR標的抗癌剤である。申請者は、EGFR伝達経路のBRAF阻害によるセツキシマブの抗腫瘍増強効果を計画し、ヒト口腔癌由来細胞株9株を対象に、BRAF,KRAS,NRAS,PIK3CA遺伝子変異解析した。BRAF変異はなく、2株にてPIK3CA変異を認めた。PIK3CA変異を有し、PET にてEGFR著高発現株担癌マウスはセツキシマブ奏効しなかった。これはPIK3CA 遺伝子E542K変異に由来すると考えられた。今回、口腔癌におけるセツキシマブ奏効を妨げるEGFR伝達経路としてPI3K/Akt経路を対象とすればセツキシマブ感受性増強を期待できることを示唆した。