2025/09/30 更新

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フジオカ ハルナ
藤岡 春菜
FUJIOKA HARUNA
所属
環境生命自然科学学域 助教
職名
助教
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学位

  • 学術 ( 2020年3月   東京大学 )

研究キーワード

  • 動物行動学

  • 時間生物学

  • 社会性昆虫

  • アリ

  • 概日リズム

  • 日周リズム

  • 栄養交換

経歴

  • 岡山大学   大学院環境生命自然科学研究科

    2024年 - 現在

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  • 岡山大学   大学院環境生命科学研究科   助教

    2021年10月

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    国名:日本国

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  • 大阪市立大学   日本学術振興会 特別研究員CPD

    2020年10月 - 2021年9月

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  • 大阪市立大学   日本学術振興会 特別研究員PD

    2020年3月 - 2020年10月

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  • 東京大学   大学院総合文化研究科   日本学術振興会 特別研究員(DC2)

    2018年4月 - 2020年3月

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論文

▼全件表示

共同研究・競争的資金等の研究

  • 進化する女王アリの育児戦略:組織分解物を利用した給餌物生産の機構

    研究課題/領域番号:23K05937  2023年04月 - 2027年03月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    宮崎 智史, 藤岡 春菜, 林 良信

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    配分額:4680000円 ( 直接経費:3600000円 、 間接経費:1080000円 )

    トビイロケアリの蟄居型創設女王は6週間に及ぶコロニー創設の過程で、少なくとも3-6週目に、胸嚢に黄色の液体を貯蔵していることを明らかにした。そのコロニー創設の過程で創設女王の胸嚢から貯蔵液体を実験的に除去したところ、子供の数が減少した。この結果は胸嚢に貯蔵された液体の除去が育児に負の影響を及ぼすことを意味しており、胸嚢貯蔵物が幼虫の餌として利用されるとする仮説を支持するものであった。この研究成果は日本昆虫学会第84回大会・ 第68回日本応用動物昆虫学会 合同大会にて報告された。また、除去した胸嚢貯蔵物の成分分析の準備を進めている。
    蟄居型創設過程を通したトランスクリプトームデータを取得することができ、それらのデータ解析も進めている。
    蟄居型創設種の比較対象となる非蟄居型創設種の中から、モデル種の一つとしてヒメアギトアリを選定した。その繁殖様式を調べたところ、少なくとも飼育条件下では新女王が未受精のままメスを生産することが確かめられた。これはアリ科 (Foricidae) の雌性単為生殖としては20例目の報告例であり、ハリアリ亜科 (Ponerinae) としては2例目、ハリアリ亜科の95%の種を擁する主要なグループであるPonerini族としては初めての報告であった。この研究成果をまとめた論文はAsian Myrmecology誌に掲載された。またこの研究成果は、ヒメアギトアリは新女王を未受精のまま隔離することで非蟄居型創設を誘導できる可能性を示している。ほとんどのアリ種において人工条件下での交配が容易ではないことを考慮すると、この方法は本研究課題を推進する上で非常に有効であると考えられる。

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  • アリの常時活動性を生み出す分子基盤の解明

    研究課題/領域番号:23K14228  2023年04月 - 2026年03月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  若手研究

    藤岡 春菜

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    配分額:4290000円 ( 直接経費:3300000円 、 間接経費:990000円 )

    ほとんどの生物は、24 時間周期で繰り返される昼夜サイクルに適応した、概日リズムを備えている。この概日リズムに影響を与えるのは、光や温度などの非生物的な環境要因だけでなく、個体間の相互作用など生物的要因も含まれる。しかし、この生物的要因がどのように個体の概日リズムに影響を与えるかは未解明な点が多い。近年、アリやミツバチなどの社会性昆虫において、概日リズムと社会的環境が強く関連する個体間の同調現象に加え、繁殖や育児さらに成虫間相互作用に関連して起こる概日リズムの消失が報告されている。
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    本研究課題では、概日活動リズムの表現型が既知のトゲオオハリアリを材料に、常時活動性が概日時計が止まることで引き起こされるのか、概日時計の下流にある系が変化することで引き起こされるのかを明らかにすることを目的とする。トゲオオハリアリでは、未成熟個体との相互作用によって、常時活動性へと行動が変化する。この常時活動時に概日時計が動いているのかを明らかにするため、概日リズムを生み出す中核となる時計遺伝子と時計タンパク質の日周的発現振動を解析する。さらに、概日時計が動いているにもかかわらず、常時活動性が起こる場合を考慮し、概日時計の下流で働く2つの神経伝達物質の局在と日周的発現振動も調べることで、概日時計と被駆動系の双方から、常時活動性を生み出す分子機構の解明を目指す。

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  • スズメバチにおける栄養交換の機能解析

    2022年

    八雲財団 

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    担当区分:研究代表者 

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  • 時空間からみた社会性昆虫の分業メカニズム:全個体トラッキングによるアリの行動解析

    研究課題/領域番号:18J13369  2018年04月 - 2020年03月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  特別研究員奨励費

    藤岡 春菜

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    配分額:1700000円 ( 直接経費:1700000円 )

    社会性昆虫では、ワーカー(働きアリ)が巣内の育児や掃除、防御、採餌などさまざま仕事について、分業が行われている。どの個体がどの仕事を行うかという担当は、日齢によっておおまかに決まるが、コロニー(巣)内の状況により、仕事量は変動する。その変動に柔軟に対応するため、個体間相互作用による仕事の割り当てや働く時間の調整がなされていると考えられる。しかし、技術的な問題から、社会性昆虫の集団レベルでの定量的な行動観察はほとんど行われていなかった。本研究は、コロニーレベルでトゲオオハリアリ(Diacamma sp. from Okinawa)の行動を定量的に測定し、各個体の仕事内容がどのように決まるのかという、分業メカニズムの解明をめざした。
    本年度は、継時的な飼育により各個体の日齢を把握している、計11コロニーを観察し、どの個体が、いつ何をしているのかを解析した。位置情報から自動的に巣内と巣外の滞在時間を個体ごとに計算し、外勤活動率を調べた。従来の報告通り、老齢の個体が外勤活動を盛んに行なっていたものの、同じ齢でも個体差が大きいことを発見した。このことから、採餌個体は、日齢だけではなく、生理状態や経験など、複数の要因によって、影響を受けることが示唆された。さらに、1日の中で、採餌など外勤活動や育児活動には、変動がなく、昼夜問わず仕事をしていることがわかった。この成果について、論文化に向け準備中である。

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メディア報道

  • トゲオオハリアリ 餌「飲む」「つかむ」粘度で使い分け 新聞・雑誌

    山陽新聞  2023年8月3日

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    執筆者:本人以外 

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  • 粘度 アリなら「つかんで」運ぶ

    朝日新聞(岡山)  2023年6月17日

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    執筆者:本人以外 

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