共同研究・競争的資金等の研究 - 阿部 真理子
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音読を用いた英熟語学習に個人差が与える効果の検証:個別最適な指導法と教材開発
研究課題/領域番号:25K04291 2025年04月 - 2028年03月
音読を用いた英熟語学習に個人差が与える効果の検証:個別最適な指導法と教材開発 基盤研究(C)(一般)
山形悟史, 阿部真理子
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縦断的データに基づいた高校生向け英語スピーキング能力の発達指標の開発と評価
研究課題/領域番号:24K00086 2024年04月 - 2029年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
阿部 真理子, 近藤 悠介, 小林 雄一郎, 小泉 利恵, 印南 洋
配分額:18460000円 ( 直接経費:14200000円 、 間接経費:4260000円 )
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日本語母語英語学習者の第二言語処理運用能力の発達:習得から習熟へ
研究課題/領域番号:24K00084 2024年04月 - 2029年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
杉浦 正利, 江口 朗子, 阿部 真理子, 村尾 玲美, 古泉 隆, 阿部 大輔
配分額:18590000円 ( 直接経費:14300000円 、 間接経費:4290000円 )
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日本語母語英語学習者の英語産出能力の発達研究
研究課題/領域番号:20H01281 2020年04月 - 2025年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
杉浦 正利, 江口 朗子, 阿部 真理子, 村尾 玲美, 古泉 隆, 阿部 大輔
配分額:17550000円 ( 直接経費:13500000円 、 間接経費:4050000円 )
令和3(2021)年度は、本調査の初年度であり、前年度の予備調査に基づき作成したタスクセットを使い、学習者コーパスデータを収集するとともに、前年度の予備調査で収集したデータを使用し、横断的に中学1年から3年までの発話データと作文データを、語彙サイズテスト結果及びTOEFL Primary Speaking Test (TPST) のスコアと比較しながら、分析を行った。
まず、初年度に開発した6セット分のスピーキングタスクの予備調査の分析を行い、年2回3年分のタスクに偏りがないようにタスクのセットを決定した。次に、3月に収集した第2回予備調査のデータの書き起こし・整形作業を行い、コーパスデータ化した。
スピーキングデータの収集は、第1回目を7月下旬、第2回目を3月上旬に行った。スピーキング能力の外在指標としてのTOEFL Primary Speaking Testは、1月中旬に行った。また、語彙サイズテストは、第1回目のスピーキングデータ収集時に行い、ライティングデータの収集は、第2回目のスピーキングデータ収集時に行った。
データの収集と並行して、前年度収集した予備調査から得られた中学1年から3年までのデータを横断的に各学年間の比較を行った。外在指標としてのTOEFL Primary Speaking Testのスコアおよび語彙サイズテストで学年間の差を確認したとともに、統語発達指標の一つであるIPSynを使い、スピーキングデータにおいてもライティングデータにおいても学年間で同様な統語発達が見られることを確認した。 -
縦断的コーパスを用いたスピーキング力の発達プロセスと発達要因に関する実証的研究
研究課題/領域番号:20K00813 2020年04月 - 2023年03月
文部科学省 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
阿部 真理子, 小林 雄一郎, 近藤 悠介, 藤原 康弘
資金種別:競争的資金
配分額:4290000円 ( 直接経費:3300000円 、 間接経費:990000円 )
2021年度は引き続き研究文献の網羅的な収集と整理を行った。それと並行して、データの収集と総点検が完了しているデータのうち、①高校生の発話を3年間にわたって継続的に収集した縦断的スピーキング学習者コーパス (Longitudinal Corpus of Spoken English: LOCSE)の分析を行った。もう一方のデータ、②学習者に関するメタ情報は、研究の進行状況を見ながら、これから進める予定である。
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全国の中学・高等学校の英語教員が主な読者層であると想定される『英語教育』(大修館書店)に研究成果を全6回の連載記事(スピーキング力と関わる言語項目の発達、スピーキングにおける流暢さと複雑さの変化、スピーキングの自動採点など)としてまとめた。またこの連載では、本科研の研究成果を鑑みながら、スピーキング指導上のポイント(例えば、理由を述べるために使用する'so'を、発話の沈黙を埋めたり、考える時間を作ったりするために使わないようにするなど)を提案した。
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国際学会において1件の発表、国内研究会において2件の発表を行った。また英語学習者のスピーキングに関する研究に取り組んでいる他の科研チームと共同シンポジウム(オンライン)を開催し、本科研も研究成果を発表した。そしてこのシンポジウムに合わせ、LOCSEホームページの整備も行った。雑誌投稿論文が1本出版される予定であり、この論文では、L2スピーキングにおける産出語数の増加メカニズムについての分析を行った。その結果、産出語数の増加、つまりはスピーキング能力の発達を予測できる指標として、従属接続詞、等位接続詞、強調詞、名詞、前置詞句、現在形などがあげられることが明らかになった。 -
縦断的コーパスの構築と日本人高校生の英語スピーキング力の発達過程の解明
研究課題/領域番号:16H03455 2016年04月 - 2020年03月
文部科学省 科学研究費補助金(日本学術振興会・文部科学省)-基盤研究(B) 基盤研究(B)
阿部 真理子, 小林 雄一郎, 藤原 康弘
資金種別:競争的資金
四年間の研究期間内に、高校生の発話を3年間にわたって継続的に収集した縦断的スピーキング学習者コーパス (Longitudinal Corpus of Spoken English: LOCSE) を完成させた。同時に複数の調査方法を使って収集した学習者に関するメタ情報を用いて、高校生のスピーキング力の発達に影響を及ぼす要因を分析できるように、そのデータ整備を行った。さらには、英語スピーキング力の発達過程を解明するための記述研究と発達に寄与する要因を特定するための実証的研究を開始した。
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言語処理技術と多変量解析を用いた中間言語の全体像の解明―新しい研究手法の確立
研究課題/領域番号:24520631 2013年04月 - 2015年03月
文部科学省 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
阿部 真理子
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第二言語ライティング研究の現代的課題と解決のための将来構想―東アジアからの発信―
研究課題/領域番号:24320101 2012年04月 - 2016年03月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
大井 恭子, 田中 真理, 成田 真澄, 阿部 真理子, 保田 幸子, 板津 木綿子, ホーン ベバリー, 小林 雄一郎
配分額:17030000円 ( 直接経費:13100000円 、 間接経費:3930000円 )
本研究は日本、韓国、台湾、香港という東アジアに位置する4か国がする英語ライティング教育に関して、アンケート調査によって実態を浮き彫りにし、そして互いが一堂に会することで実態を比較しあい、問題点などを共有し、今後の展望などに関して国際シンポジウムとして意見交換ができたことが一番の成果と言える。さらに、学習者コーパスを精査することにより、4か国・地域の学生の書く英語の諸相が明らかにされた。最終成果物として『EFL Writing in East Asia: Practice, Perception and Perspectives』を刊行し、多くの方と共有できたことで、この分野の進展につながった。
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パラレルコーパスによる多言語教育DDLに向けて
研究課題/領域番号:21320107 2009年 - 2012年
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
中條 清美, アントニ L. E., 田辺 和子, 西垣 知佳子, 内山 将夫, 内堀 朝子, 阿部 真理子, 井上 史雄, 伊藤 健人
配分額:17550000円 ( 直接経費:13500000円 、 間接経費:4050000円 )
パラレルコーパスを利用した多言語教育DDL(Data-DrivenLearning:データ駆動型学習)の普及に向けて,フリーウェアのバイリンガルコーパス検索サイトとスタンドアローンの多言語検索ツールを開発・公開した。また,日英パラレルコーパスを利用した英語・日本語教育の教材開発を行い,指導実践によってそれらの学習効果を検証し,外国語教育現場でのコーパスの実践的利用を推進した。
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コーパスを利用した習熟度別日本人英語学習者のエラー研究
研究課題/領域番号:17720137 2005年04月 - 2007年03月
文部科学省 科学研究費補助金(日本学術振興会・文部科学省)-若手研究(B) 若手研究(B)
阿部 真理子
資金種別:競争的資金
平成18年度に完成した日本人英語学習者の話し言葉と書き言葉のデータ収集を続行し,学習者コーパスの規模を拡大させた。その上で,そのデータを利用した研究を行った。
1.日本人英語学習者の書き言葉の概観的な分析は『日本人中高生1万人の英語コーパスJEFLL Corpus-中高生が書く英文の実態とその分析-』の中で,中間言語のエラー分析の部として出版された。品詞別のエラーの傾向について,中学1年から高校3年までのデータを学年別にエラータイプ(脱落、過剰、置換)の観点から記述した。また同書籍の中で,日本人英語学習者が誤りやすいとされる"come to do/become to do"という項目について,British National Corpusを用い,母語話者と学習者の使用状況はどのような点において,どの程度違いがあるかについて分析し,教育現場での指導についての提言を行った。
2.PacSLRF2008,The 3^<rd>National Symposium on SLA,Beijing大会(2008年3月23日)において,研究成果を発表した。国内外の第二言語習得研究やコーパス言語学の研究者が参加するこの学会では,学習者データの分析方法,および中国人英語学習者コーパスを用いた最新の研究動向について,様々な情報と新たな知見を得た。以下は,研究結果の内容についてである。(1)動詞の相,および形の選択に関しては,時間的制約が少なく,学習者がその項目に注意を向けることが出来れば,誤答率が下がる。(2)名詞の単複のように規則が単純であっても,日本語には存在しない項目は,時間的制約が少なく注意を向けることができる状況においても,誤答率が上がる。(3)主語、動詞の人称、数の不一致は,学習者の注意に関係なく,習熟度が上がれば,誤答率が下がる。(4)語彙や時制など,学習者の注意にも,習熟度にも影響されることがない項目がある。 -
日本人英語学習者コーパスのエラータグ付与に関する総合的研究
研究課題/領域番号:17320088 2005年 - 2007年
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
投野 由紀夫, 阿部 真理子
配分額:12840000円 ( 直接経費:11700000円 、 間接経費:1140000円 )
本研究では、日本人英語学習者の英作文を大量に電子コーパスとして収集したJEFLL Corpusをもとに、そのコーパスに学習者の犯したエラー情報をコードとして付与する際のさまざまな技術的・理論的な問題点を検討する基礎研究として行った。特に以下の点に関して、それぞれ具体的な研究成果を挙げた:
(1) エラータグ付与のための基礎データの作成
英作文1万件に関してネイティブ・スピーカーによる修正データを整備した
(2) エラータグセットの整備と検討
既存のエラータグセットの評価を行い、今回の修正データのタグ付与上の問題点を検討した
(3) エラータグ付与ソフトの試作品の開発
XMLタグ付与ソフトとしてMMAX2を基に、JEFLL専用のタグ付与セットおよび汎用タグ付与ツールのプロトタイプを開発した。
以上の3点に関して基礎研究を進めると共に、投野・阿部の両名でJEFLLから抽出されたエラー分析データを基にした第2言語習得研究の発表を精力的に行った。