所属学科・講座など 【 表示 / 非表示

医学部・医学科・病理学(免疫病理)

職名 【 表示 / 非表示

准教授

専門分野(科研費分類) 【 表示 / 非表示

乳がん

研究分野・キーワード 【 表示 / 非表示

炎症とがん、ケモカイン、マクロファージ

研究課題 【 表示 / 非表示

  • 研究課題名:癌微小環境における癌・非癌細胞間の相互作用

    研究課題概要:腫瘍細胞と腫瘍内に浸潤した白血球を含む非腫瘍細胞の間には複雑なクロストークが存在し、その結果産生されるサイトカイン・増殖因子は腫瘍の増殖、進展のための腫瘍微小環境を形成する。白血球浸潤のメカニズムとして我々はケモカイン、特にMCP-1に注目して研究を行っている。更に、leukotrien B4, formyl peptideなど、いわゆるClassical chemotactic factorとそのレセプターも白血球の局所への正確な誘導(浸潤)に欠かせない。そこで我々は腫瘍壊死細胞から遊離される物質を認識するFormyl peptide receptors (FPR)1と2の役割にも注目している。本研究を通して新しい癌治療のターゲットを発見することを期待している。

  • 研究課題名:癌微小環境における癌・非癌細胞間の相互作用

  • 研究課題名:癌微小環境における癌・非癌細胞間の相互作用

 

写真

氏名

吉村 禎造 (ヨシムラ テイゾウ)

YOSHIMURA Teizou

所属専攻講座

医歯薬学総合研究科

職名

准教授

性別

男性

研究分野・キーワード

(日)炎症とがん、ケモカイン、マクロファージ

(英)Cancer and inflammation, chemokine, macrophage

出身学校 【 表示 / 非表示

  • 学校名:熊本大学

    学校の種類:大学

    学部名:医学部

    卒業年月:1979年03月

    卒業区分:卒業

    所在国:日本国

出身大学院 【 表示 / 非表示

  • 大学院名:熊本大学

    研究科名:医学研究科

    修了課程:博士課程

    修了年月:1983年03月

    修了区分:修了

    所在国:日本国

取得学位 【 表示 / 非表示

  • 学位名:医学博士 (Medical Doctor)

    学位の分野名:実験病理学 (Experimental pathology)

    学位授与機関名:熊本大学 (Kumamoto University)

    取得方法:課程

    取得年月:1983年03月

学内職務経歴 【 表示 / 非表示

  • 職務遂行組織:医歯薬学総合研究科

    経歴名:准教授 (Associate Professor)

    職務期間:2015年09月 ~ 継続中

学外略歴 【 表示 / 非表示

  • 所属(勤務)先:熊本大学医学部第一病理

    経歴名:助手

    経歴期間:1984年04月 ~ 1987年03月

  • 所属(勤務)先:病院病理

    経歴名:未設定

    経歴期間:1983年04月 ~ 1984年03月

所属学会・委員会 【 表示 / 非表示

  • Americal Association of Immunologists /  アメリカ合衆国 ( 1987年04月 ~ 継続中 )

  • 日本病理学会 /  日本国 ( 2016年10月 ~ 継続中 )

    活動内容:2018年の学会参加・英語発表。その他、共著者としてポスター発表。

  • マクロファージ分子細胞生物学会 (Molecular Cell Biology of Macrophage)  /  日本国 ( 2016年02月 ~ 継続中 )

    活動内容:2018年の学会でポスター発表の予定であったが、大阪地震により会が取り止めになった。

  • 日本免疫学会 /  日本国 ( 2018年09月 ~ 継続中 )

    活動内容:2018年の総会への参加・発表

専門分野(科研費分類) 【 表示 / 非表示

  • 乳がん (Breast cancer)

  • 実験病理学 (Experimental pathology)

専門分野(researchmap分類) 【 表示 / 非表示

  • 免疫性疾患,アレルギー性疾患

  • 基礎腫よう学

研究経歴 【 表示 / 非表示

  • 研究課題名:癌微小環境における癌・非癌細胞間の相互作用 (Interaction of tumor cells with non-tumor cells in tumor microenvironment)

    キーワード:炎症、白血球遊走因子、癌微小環境 (Inflammation, chemotactic factors, tumor microenvironment)

    研究態様:国内共同研究

    研究制度:共同研究

    研究期間:2016年04月 ~ 継続中

    専門分野(科研費分類):実験病理学 、免疫学 、外科学一般

    専門分野(researchmap分類):基礎腫よう学 、免疫性疾患,アレルギー性疾患

    研究内容:Formylpeptide receptorの乳癌進展への関与を調べるために、2018年8月に米国立がん研究所へ行きFPR欠損マウスを用いて研究を行った。

  • 研究課題名:癌微小環境における癌・非癌細胞間の相互作用 (Interaction of tumor cells with non-tumor cells in tumor microenvironment)

    キーワード:炎症、白血球遊走因子、癌微小環境 (Inflammation, chemotactic factors, tumor microenvironment)

    研究態様:国際共同研究

    研究制度:共同研究

    研究期間:2016年04月 ~ 継続中

    専門分野(科研費分類):実験病理学 、免疫学 、外科学一般

    専門分野(researchmap分類):基礎腫よう学 、免疫性疾患,アレルギー性疾患

    研究内容:Formylpeptide receptorの乳癌進展への関与を調べるために、2018年8月に米国立がん研究所へ行きFPR欠損マウスを用いて研究を行った。

  • 研究課題名:癌微小環境における癌・非癌細胞間の相互作用 (Interaction of tumor cells with non-tumor cells in tumor microenvironment)

    キーワード:炎症、白血球遊走因子、癌微小環境 (Inflammation, chemotactic factors, tumor microenvironment)

    研究態様:国内共同研究

    研究制度:共同研究

    研究期間:2016年04月 ~ 2017年03月

    専門分野(科研費分類):実験病理学 、免疫学

    専門分野(researchmap分類):基礎腫よう学 、免疫性疾患,アレルギー性疾患

 

担当授業科目 【 表示 / 非表示

  • 年度:2019年度

    授業科目:病理病態学

    担当期間:2019年04月 ~ 2020年03月

    授業形式:

  • 年度:2019年度

    授業科目:病理学(免疫病理)I(演習・実習)

    担当期間:2019年04月 ~ 2020年03月

    授業形式:

  • 年度:2019年度

    授業科目:病理学(免疫病理)II(演習・実習)

    担当期間:2019年04月 ~ 2020年03月

    授業形式:

  • 年度:2019年度

    授業科目:病理学(免疫病理)I(講義・演習)

    担当期間:2019年04月 ~ 2020年03月

    授業形式:

  • 年度:2019年度

    授業科目:病理学(免疫病理)II(講義・演習)

    担当期間:2019年04月 ~ 2020年03月

    授業形式:

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担当授業科目(その他) 【 表示 / 非表示

  • 年度:2019年度

    科目名:病理病態学

    担当期間:2019年05月

    講義内容またはシラバス:疾病についての基本的な概念を教授し,疾病の発生機序,進展,予後に関する知識を与え,診断,治療の原 理を考える。

  • 年度:2019年度

    科目名:基礎病態演習

    担当期間:2019年04月

    講義内容またはシラバス:疾患の発症機構を分子レベルまで掘り下げて理解することを課題とし、複数の方策を取り入れた能動学習により達成する。英語班を担当し、全て英語を使って行う。

  • 年度:2018年度

    科目名:病理病態学

    担当期間:2018年05月

    講義内容またはシラバス:疾病についての基本的な概念を教授し,疾病の発生機序,進展,予後に関する知識を与え,診断,治療の原 理を考える。

  • 年度:2018年度

    科目名:基礎病態演習

    担当期間:2018年04月

    講義内容またはシラバス:疾患の発症機構を分子レベルまで掘り下げて理解することを課題とし、複数の方策を取り入れた能動学習により達成する。英語班を担当し、全て英語を使って行う。

 

論文(総説以外) 【 表示 / 非表示

  • 論文題目名:Deficiency in Fpr2 results in reduced number of Lin-c-Kit+Sca1+ myeloid progenitor cells.

    記述言語:英語

    掲載種別:学術雑誌

    掲載誌名:The Journal of Biological Chemistry

    発行年月:2018年07月

    著者氏名(共著者含):Chen, K., Singh, V. K., Tang, P., Bao, Z., He, T., Xiang, Y., Gong, W., Yoshimura, T., Le, Y., Tessarollo, L., Chen, X., Wang, J. M.

    共著区分:共著

    DOI:10.1074/jbc.RA118.002683

  • 論文題目名:The anti-microbial peptide CRAMP is essential for colon homeostasis by maintaining microbiota balance

    記述言語:英語

    掲載種別:学術雑誌

    掲載誌名:The Journal of Immunology200巻 6号 (頁 2174 ~ 2185)

    発行年月:2018年03月

    著者氏名(共著者含):Yoshimura T, McLean MH, Dzutsev A, Yao X, Chen K, Huang J, Gong W, Zhou J, Xiang Y, Badger JH, O’hUigin C, Tessarollo L, Durum SK, Trinchieri G, Bian X, Wang JM

    共著区分:共著

    担当部分:研究の計画、実験、論文作成

    DOI:10.4049/jimmunol.1602073

  • 論文題目名:Spred2 Deficiency Exacerbates D-Galactosamine/Lipopolysaccharide -induced Acute Liver Injury in Mice via Increased Production of TNFα

    記述言語:英語

    掲載種別:学術雑誌

    掲載誌名:Scientific Report8巻 1号 (頁 188 ~ )

    発行年月:2018年01月

    著者氏名(共著者含):Yang X, Fujisawa M, Yoshimura T, Ohara T, Sato M, Mino M, San Thar Htet, Gao T, Kunkel S. L, Matsukawa A

    共著区分:共著

    担当部分:結果の解析、論文作成

    DOI:10.1038/s41598-017-18380-0

  • 論文題目名:Spred2-deficiecy Protects Mice from Polymicrobial Septic Peritonitis by Enhancing Inflammation and Bacterial Clearance

    記述言語:英語

    掲載種別:学術雑誌

    掲載誌名:Scientific Reports7巻 1号 (頁 87 ~ 92)

    発行年月:2017年12月

    著者氏名(共著者含):Junya Itakura,Miwa Sato,Toshihiro Ito ,Megumi Mino,Soichiro Fushimi,Sakuma Takahashi,Teizo Yoshimura*,Akihiro Matsukawa*

    共著区分:共著

    DOI:10.1038/s41598-017-13204-7

  • 論文題目名:Molecular subtypes of breast cancers from Myanmar women

    記述言語:英語

    掲載種別:学術雑誌

    掲載誌名:Asian Pacific Journal of Cancer Prevention, Asian Pacific journal of cancer prevention : APJCP18巻 6号 (頁 1617 ~ 1621)

    発行年月:2017年06月

    著者氏名(共著者含):Thar Htet San,Masayoshi Fujisawa*,Soichiro Fushimi,Lamin Soe,Ngu Wah Min,Teizo Yoshimura*,Toshiaki Ohara*,Myint Myint Yee,Shinsuke Oda,Akihiro Matsukawa*

    共著区分:共著

    DOI:10.22034/APJCP.2017.18.6.1617

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総説・解説記事 【 表示 / 非表示

  • 題目:The critical role of the antimicrobial peptide LL-37/CRAMP in protection of colon microbiota balance, mucosal homeostasis, anti-inflammatory responses, and resistance to carcinogenesis

    記述言語:英語

    掲載種別:学術雑誌

    掲載誌名:Critical Reviews in Immunology39巻 2号 (頁 83 ~ 92)

    出版機関名:Begell House

    発行年月:2019年07月

    著者氏名(共著者含):

    共著区分:共著

    DOI:10.1615/CritRevImmunol.2019030225

  • 題目:Chemokines in homeostasis and diseases

    記述言語:英語

    掲載種別:学術雑誌

    掲載誌名:Cellular and Molecular Immunology15巻 (頁 324 ~ 334)

    出版機関名:

    発行年月:2018年01月

    著者氏名(共著者含):Chen K, Bao Z, Tang P, Gong W, Yoshimura T, Wang JM

    共著区分:共著

    担当部分:総説の著作

    DOI:10.1038/cmi.2017.134

  • 題目:Regulation of inflammation by members of the formyl-peptide receptor family.

    記述言語:英語

    掲載種別:学術雑誌

    掲載誌名:Journal of Autoimmunity

    出版機関名:

    発行年月:2017年07月

    著者氏名(共著者含):Chen, K, Bao, Z., Gong, W., Tang, P., Yoshimura, T., Wang J. M.

    共著区分:共著

    DOI:10.1016/j.jaut.2017.06.012.

  • 題目:The production of monocyte chemoattractant protein-1 (MCP-1)/CCL2 in tumor microenvironment.

    記述言語:英語

    掲載種別:学術雑誌

    掲載誌名:Cytokine

    出版機関名:Elsevier

    発行年月:2017年02月

    著者氏名(共著者含):Teizo Yoshimura

    共著区分:単著

    DOI:10.1016/j.cyto.2017.02.001

  • 題目:New development in studies of formyl-peptide receptors: critical roles in host defense.(共著) ( New development in studies of formyl-peptide receptors: critical roles in host defense."jointly worked")

    記述言語:英語

    掲載種別:学術雑誌

    掲載誌名:J. Leukoc. Biol.99巻 (頁 425 ~ 435)

    出版機関名:

    発行年月:2015年12月

    著者氏名(共著者含):Li, L., Chen, K., Xiang, Y., Yoshimura, T., Su, S., Zhu, J., Bian, X. W., Wang, J. M.

    共著区分:共著

    DOI:doi: 10.1189/jlb.2RI0815-354RR

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学術雑誌編集委員 【 表示 / 非表示

  • 年度:2019年度

    学術雑誌名:Frontiers in Immunology

    委員長/委員等の種類:委員

  • 年度:2018年度

    学術雑誌名:Frontiers in Immunology

    委員長/委員等の種類:委員

  • 年度:2017年度

    学術雑誌名:Frontiers in Immunology

    委員長/委員等の種類:委員

  • 年度:2016年度

    学術雑誌名:Frontiers in Immunology

    委員長/委員等の種類:委員

論文査読 【 表示 / 非表示

  • 年度:2016年度

    件数:1件

    学術雑誌名:PLoS ONE

  • 年度:2016年度

    件数:1件

    学術雑誌名:Journal of Leukocyte Biology

学会等における発表 【 表示 / 非表示

  • 会議区分:国内会議

    発表の種類:学会発表

    会議名称:The 47th Annual Meeting of The Japanese Society for Immunology

    開催場所:福岡

    開催期間:2018年12月

    題目又はセッション名:The antimicrobial peptide CRAMP is critical for colon inflammation, cancer and microbial homeostasis

  • 会議区分:国内会議

    発表の種類:学会発表

    会議名称:第107回日本病理学会総会

    開催場所:ロイトン札幌、ニトリ文化ホール、さっぽろ芸文館、札幌

    開催期間:2018年06月

    題目又はセッション名:4T1マウス乳癌の進展におけるがん細胞由来GM-CSFの果たす役割

  • 会議区分:国内会議

    発表の種類:学会発表

    会議名称:第107回日本病理学会総会

    開催場所:ロイトン札幌、ニトリ文化ホール、さっぽろ芸文館、札幌

    開催期間:2018年06月

    題目又はセッション名:肺腺がんにおけるSpred-2の役割の解明

  • 会議区分:国内会議

    発表の種類:学会発表

    会議名称:第107回日本病理学会総会

    開催場所:ロイトン札幌、ニトリ文化ホール、さっぽろ芸文館、札幌

    開催期間:2018年06月

    題目又はセッション名:ブレオマイシン肺線維症モデルにおけるSpred-2の役割

  • 会議区分:国内会議

    発表の種類:学会発表

    会議名称:第107回日本病理学会総会

    開催場所:ロイトン札幌、ニトリ文化ホール、さっぽろ芸文館、札幌

    開催期間:2018年06月

    題目又はセッション名:MicroRNA 200b-3a may play a rone in angiogenesis of hepatocellular carcinoma by targeting ERG

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科研費(文科省・学振)獲得実績 【 表示 / 非表示

  • 研究種目名:基盤研究(C)

    研究題目:Formyl peptide receptor阻害の乳癌治療への応用

    研究期間:2018年04月 ~ 継続中

    資金支給機関:文部科学省

    研究内容:腫瘍細胞と腫瘍内に浸潤した白血球を含む非腫瘍細胞の間には複雑なクロストークが存在し、その結果産生されるサイトカイン・増殖因子は腫瘍の増殖、進展のための腫瘍微小環境を形成する。白血球浸潤のメカニズムとしては我々を含め多くの研究者がケモカインとそのレセプターに注目して研究を行ってきたが、leukotrien B4, formyl peptideなど、いわゆるClassical chemotactic factorとそのレセプターも白血球の局所への正確な誘導(浸潤)に欠かせない。申請者は腫瘍壊死細胞から遊離される物質を認識するFormyl peptide receptors (FPR)1と2の役割に注目している。本研究の目的は、FPRとそのリガンドの腫瘍進展における役割を、ヒトの乳癌研究に非常に有用なマウス4T1乳癌をモデルとし、FPR1単独欠損、FPR2単独欠損、FPR1,2両欠損の3種類の遺伝子欠損マウスを使用することにより網羅的に解析し、新しい癌治療のターゲットを発見することである。

その他競争的資金獲得実績 【 表示 / 非表示

  • 資金名称:金沢大学がん進展制御研究所共同研究

    研究題目:4T1マウス乳癌モデルにおけるケモカインMCP-1/CCL2の産生機序の解析

    研究期間:2016年04月 ~ 2019年03月

    資金支給機関:金沢大学がん進展制御研究所

    研究内容:腫瘍組織は腫瘍細胞とその中に浸潤もしくは増殖した非腫瘍細胞により構成される。腫瘍細胞ががん治療の直接的ターゲットではあるが、最近腫瘍内に存在する非腫瘍細胞が腫瘍促進効果を持つことが明らかとなり、この腫瘍環境を変えることが治療に大切であることが明確となった。この腫瘍環境の形成には腫瘍細胞と非腫瘍細胞との間のクロストークにより産生されるサイトカインや増殖因子の影響が少なくない。

     申請者はケモカインmonocyte chemoattractant protein-1 (MCP-1/CCL2)が乳癌の進展にどのような役割を果たしているのか、マウス4T1乳癌モデルを用いて研究を行って来た。その結果、非腫瘍細胞により産生されるMCP-1が4T1細胞の肺転移を促進していることを明らかにした(Yoshimura et al., PLoS One, 8:e58791, 2013 )。更に4T1腫瘍内での腫瘍細胞と非腫瘍細胞間のクロストークのメカニズムをマクロファージに焦点を当てin vitroで解析したところ、4T1細胞から産生されるgranulocyte-macrophage colony-stimulating factor (GM-CSF)がマクロファージを強く活性化し、MCP-1のみならず他のケモカインやサイトカインの産生を促す働きがあることがわかった。そこで、in vivoで抗GM−CSF抗体を用いてGM-CSF活性を中和したところ、予想に反し血清中のMCP-1濃度あるいは4T1細胞の肺転移に全く効果はなかったが、移植した腫瘍細胞の局所での増殖が有意に減少した。これらの新しい結果から、腫瘍内MCP-1の産生に関してはGM-CSF非依存性のメカニズムが働いているが、腫瘍の局所での増殖にはGM-CSFで刺激されたマクロファージより産生されるMCP-1以外のケモカインやサイトカインがかかわっているのではないかと推測された(Yoshimura et al., Front. Immunol. 7:2, 2016. doi:10.3389/fimmu.2016.00002.)。

     4T1細胞により産生されるGM-CSFがどのようなメカニズムで腫瘍環境の樹立に貢献しているかを検討するために、平成28、29年度に向田直史教授と共同研究を行った。その結果、4T1細胞は単一の細胞ではなく種々の性格を持った細胞が混在していること、それぞれの細胞が異なったレベルのGM-CSFを産生しそのマウス生体内での増殖・進展にはGM-CSFは直接関与していないことなどを明らかにした(論文準備中)。

     本共同研究の目的は、腫瘍内でのMCP-1産生細胞をIn situ hybridizationあるいは免疫染色を用いて明確にし、非腫瘍細胞により産生されるMCP-1の産生機序を更に解析することである。4T1乳癌モデルはヒトの乳癌の進展機序を解析する上で有用なモデルであり、この共同研究から得られる結果はがん治療の新しい標的を明らかにする上で重要な情報になると考えられる。

  • 資金名称:金沢大学がん進展制御研究所共同研究

    研究題目:乳癌細胞由来の内在性GM-CSFが癌微小環境に与える影響の検討

    研究期間:2016年04月 ~ 2018年03月

    資金支給機関:金沢大学がん進展制御研究所

    研究内容: 腫瘍組織は腫瘍細胞とその中に浸潤もしくは増殖した非腫瘍細胞により構成される。腫瘍細胞ががん治療の直接的ターゲットではあるが、最近腫瘍内に存在する非腫瘍細胞が腫瘍促進効果を持つことが明らかとなり、この腫瘍環境を変えることが治療に大切であることが明確となった。この腫瘍環境の形成には腫瘍細胞と非腫瘍細胞との間のクロストークにより産生されるサイトカインや増殖因子の影響が少なくない。

     申請者はケモカインmonocyte chemoattractant protein-1 (MCP-1/CCL2)が乳癌の進展にどのような役割を果たしているのか、マウス4T1乳癌モデルを用いて研究を行っている。その結果、非腫瘍細胞により産生されるMCP-1が4T1細胞の肺転移を促進していることを明らかにした(Yoshimura et al., PLoS One, 8:e58791, 2013 )。更に4T1腫瘍内での腫瘍細胞と非腫瘍細胞間のクロストークのメカニズムをマクロファージに焦点を当てin vitroで解析したところ、4T1細胞から産生されるgranulocyte-macrophage colony-stimulating factor (GM-CSF)がマクロファージを強く活性化し、MCP-1のみならず他のケモカインやサイトカインの産生を促す働きがあることがわかった。そこで、in vivoで抗GM−CSF抗体を用いてGM-CSF活性を中和したところ、予想に反し血清中のMCP-1濃度あるいは4T1細胞の肺転移に全く効果はなかったが、移植した腫瘍細胞の局所での増殖が有意に減少した。これらの新しい結果から、腫瘍内MCP-1の産生に関してはGM-CSF非依存性のメカニズムが働いているが、腫瘍の局所での増殖にはGM-CSFで刺激されたマクロファージより産生されるMCP-1以外のケモカインやサイトカインがかかわっているのではないかと推測された(Yoshimura et al., Front. Immunol. 7:2, 2016. doi:10.3389/fimmu.2016.00002.)。

     4T1細胞により産生されるGM-CSFがどのようなメカニズムで腫瘍環境の樹立に貢献しているかを検討するために、平成28年度に向田直史教授と共同研究を行った。そして、GM−CSFを中和することにより種々のサイトカイン・ケモカイン遺伝子の腫瘍内での発現に変化が起こることを明らかにした。また、CRISPR/Cas9 systemを用いてGM-CSFを産生しない4T1細胞株を樹立した。その際、4T1細胞が単一の細胞株だという前提で研究を進めていたが、予想に反し4T1細胞は形態的にまたGM-CSFの産生に関して単一の細胞株ではなく数種の細胞が混合したものであることを発見した。そこで、新たに単一の4T1細胞クローンを用いてのGM-CSF非産生細胞の作成が必要である。さらに、混在した種々の4T1細胞クローンの性格を明らかにし、その役割を解析することが必要である。この共同研究から得られる結果は乳癌の微小環境を理解する上で不可欠であり、がん治療の新しい標的を明らかにする上で重要な情報になると考えられる。

  • 資金名称:金沢大学がん進展制御研究所共同研究

    研究題目:乳癌細胞由来の内在性GM-CSFが癌微小環境に与える影響の検討 (The effect of GM-CSF endogenously produced by breast cancer cells on tumor microenvironments)

    研究期間:2016年04月 ~ 2017年03月

    資金支給機関:金沢大学がん進展制御研究所

    研究内容:腫瘍組織は腫瘍細胞とその中に浸潤もしくは増殖した非腫瘍細胞により構成される。腫瘍細胞ががん治療の直接的ターゲットではあるが、最近腫瘍内に存在する非腫瘍細胞が腫瘍促進効果を持つことが明らかとなり、この腫瘍環境を変えることが治療に大切であることが明確となった。この腫瘍環境の形成には腫瘍細胞と非腫瘍細胞との間のクロストークにより産生されるサイトカインや増殖因子の影響が少なくない。

     申請者は以前よりケモカイン、特にmonocyte chemoattractant protein-1 (MCP-1/CCL2),に注目して研究を行ってきており、腫瘍内で産生されるMCP-1が乳がん細胞の肺転移に貢献していることをマウス4T1乳がんモデルで明らかにした(Yoshimura et al., PLoS One, 8:e58791, 2013 )。興味深いことに、このモデルではヒトの乳がん組織の場合と同様(Fujimoto et al., Int. J. Cancer, 125:1276-1284, 2009)、非腫瘍細胞がMCP-1の主な産生細胞であり、この非腫瘍細胞由来のMCP-1が4T1細胞の肺転移を促進している。最近更に4T1腫瘍での腫瘍細胞と非腫瘍細胞間のクロストークのメカニズムをマクロファージに焦点を当てin vitroで解析したところ、4T1細胞から産生されるgranulocyte-macrophage colony-stimulating factor(GM-CSF)がマクロファージを強く活性化し、MCP-1のみならず他のケモカインやサイトカインの産生を促す働きがあることがわかった。そこで、in vivoで抗GM−CSF抗体を用いてGM-CSF活性を中和したところ、予想に反し血清中のMCP-1濃度あるいは4T1細胞の肺転移に全く効果はなかったが、移植した腫瘍細胞の局所での増殖が有意に減少した。これらの結果から腫瘍内MCP-1の産生に関してはGM-CSF非依存性のメカニズムが働いているが、腫瘍の局所での増殖にはGM-CSFで刺激されたマクロファージより産生されるMCP-1以外のケモカインやサイトカインがかかわっているのではないかと推測される(Yoshimura et al., Front. Immunol. 7:2, 2016. doi:10.3389/fimmu.2016.00002.)。

    本研究の目的は4T1腫瘍内で産生されたGM-CSFがどのようなメカニズムで腫瘍の増殖を促進するかを、GM−CSF刺激によりマクロファージから産生されるケモカイン・サイトカインに焦点を当てて明らかにしようとするものである。GM-CSFはこれまで体外投与により抗腫瘍免疫効果を高めるサイトカインとしての役割が注目されてきたが、内在性のGM-CSFがどのように腫瘍の進展に寄与しているかは未だ明確ではない。この共同研究から得られる結果によりがん治療の新しい標的が明らかになると思われる。

共同研究希望テーマ 【 表示 / 非表示

  • 共同研究希望テーマ:癌微小環境内での細胞間クロストークの解析とその阻害

    共同研究実施形態:産学連携、民間を含む他機関等との共同研究等を希望する

    産学連携協力可能形態:共同研究

 

他機関等における教育支援 【 表示 / 非表示

  • 年度:2018年度

    他機関名:国立大学法人鳥取大学

    活動内容:学生に講義し、そのほか研究員と一対一の討論を行った。

  • 年度:2016年度

    他機関名:熊本大学大学院

    活動内容:大学院セミナーを英語で担当した。

その他 【 表示 / 非表示

  • 年度:2018年度

    2018年度第一回岡山応用動物科学セミナーでの招待演者

 

所属部局等の実績(委員等) 【 表示 / 非表示

  • 年度:2018年度

    委員会等の名称:動物資源部門鹿田施設利用協議会

    役職:委員

  • 年度:2017年度

    委員会等の名称:動物資源部門鹿田施設利用協議会

    役職:委員

 

提供可能な資源 【 表示 / 非表示

  • タイトル:各種ケモカインcDNA

    内容:以前クローニングしたヒトあるいは動物由来のケモカインcDNA