2024/02/02 更新

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カタギリ マスミ
片桐 真澄
KATAGIRI Masumi
所属
社会文化科学学域 准教授
職名
准教授
外部リンク

学位

  • 修士(文学) ( 1987年3月   神戸大学 )

 

書籍等出版物

  • 日本語新発見 : 世界から見た日本語 : 国立国語研究所第5回NINJALフォーラム

    国立国語研究所, 角田, 太作, 片桐, 真澄, 金, 廷珉, Bugaeva, Anna, 河内, 一博

    国立国語研究所  2013年6月  ( ISBN:9784906055302

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    総ページ数:56p   記述言語:日本語

    CiNii Books

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MISC

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共同研究・競争的資金等の研究

  • タガログ語における人魚構文の類型論的研究

    研究課題/領域番号:21K00527  2021年04月 - 2024年03月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

    片桐 真澄

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    配分額:2990000円 ( 直接経費:2300000円 、 間接経費:690000円 )

    本年度は、研究課題に関する先行研究や関連文献資料の整理整理を中心に研究を行った。当初行う予定であった現地調査および現地調査で収集する言語資料の整理と分析は、新型コロナウィルス感染拡大による渡航制限等のため実施できなかった。
    人魚構文に関する先行研究については、体言締め文に関する研究を含め限られているものの、Tsunoda ed.(2020)を中心として文献の整理を行い、世界の多様な言語の状況を把握した。筆者のこれまでの研究により、タガログ語の人魚構文は、定形タイプと不定形タイプの二タイプに大きく分かれることがわかっているが、そのような分岐を見せる言語は、日本語をはじめ他の言語には少ないことがわかった。このような分岐が何を動機とするものかということについて、それぞれのタイプを要求する名詞の種類を中心に考察する必要がある。また、人魚構文のほとんどはSOV型の述語末尾言語に見られ、中国語や英語のような述語中央言語にはほとんど観察されない。述語初頭言語については筆者の研究によるタガログ語のみが報告されているが、人魚構文の「動詞節+名詞述語」という(少なくとも表層的な)構造上、他の述語初頭言語にもあることが予測される。類型論的な観点から、語順と人魚構文の相関関係を明らかにするために、タガログ語以外のフィリピン諸語や他のVSO, VOS言語についても調査することが望ましいため、それらの言語についての文献資料にも今後あたる必要がある。
    今後の新型コロナウィルス感染症の状況をふまえ、今年度の研究についても、当初の現地調査中心から、上記で述べたような文献調査を中心にシフトしていく可能性もある。また、言語資料の収集と分析をコーパス資料などを中心に進めていく。

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  • ルカイ語と関連諸語のフォーカス体系に関する実証的研究

    研究課題/領域番号:21520439  2009年 - 2011年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

    片桐 真澄

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    配分額:4030000円 ( 直接経費:3100000円 、 間接経費:930000円 )

    台湾原住民諸語のひとつであるルカイ語および、他の台湾原住民諸語やフィリピン諸語、インドネシア諸語などの関連諸語について、そのフォーカス体系の実態を調査した。その結果、豊富な文交替を許す、いわゆるフィリピン・タイプのフォーカス体系のあり方には差異が見られ、例えばタガログ語(フィリピン)やパイワン語(台湾)がフィリピン・タイプの典型だとすると、ルカイ語は一見対格型体系に近い、非常に限られたフォーカス体系を有することがわかった。これは、バリ語(インドネシア)にも類似した現象が見られ、フォーカス体系の縮小という観点で捉えることによってフィリピン・タイプの諸言語を統一的に捉えることができることを示唆した。

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  • 台湾原住民諸語の普遍性と多様性に関する類型論的研究

    研究課題/領域番号:18520317  2006年 - 2008年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

    片桐 真澄

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    配分額:3870000円 ( 直接経費:3300000円 、 間接経費:570000円 )

    本研究において、台湾のオーストロネシア系原住民族によって話される諸言語の形態・統語上の多様性について、類型論的観点から実証的研究を行った。その結果、特に、そのヴォイス体系や能格性に関しては多様性が見られ、「フィリピン・タイプ」と呼ばれる豊富なヴォイス体系を持ち強い能格性を呈する言語から、一見限定的なヴォイス体系で対格的な様相を呈する言語まで多様性が見られた。この多様性を統一的に捉えるべく、台湾原住民諸語の他、フィリピン諸語やインドネシア諸語などの関連諸語との比較対照を行い、その結果これらの諸言語がヴォイスの縮小という観点から統一的に捉えられることを見た。

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  • 台湾原住民諸語の形態・統語に関する類型論的研究

    研究課題/領域番号:14510622  2002年 - 2005年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

    片桐 真澄

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    配分額:3629000円 ( 直接経費:3629000円 )

    本研究においては、台湾原住民諸語の文献・記述資料の整理を行うとともに、現地調査による資料収集を重点的に行い、ルカイ語を中心にその形態・統語に関する分析・記述・考察を行った。そのうえで、他の台湾原住民諸語、および系統的・類型的関係の深いフィリピン諸語との比較・対照を通して、これらの言語のヴォイスと能格性に関する普遍性と相違性に関する統一的な説明を試みた。具体的な研究実績は以下のとおりである。
    (1)台湾原住民諸語の概要の調査
    台湾原住民諸語に関する文献資料および記述資料(日本統治時代のものも含む)を収集し、その言語学的および社会言語学的状況について概観した。その結果、台湾原住民諸語のうち、特にルカイ語は他の諸語に比べ少数言語であり記述資料が不足していること、ヴォイス交替や能格性などの点において他の諸語と顕著な類型的相違があると見られることがわかった。
    (2)台湾原住民諸語の形態・統語に関する言語資料の収集と整理・分析および記述
    台湾原住民諸語のうち、特にルカイ語について、その形態と統語法に関する言語資料を現地での質問調査法により収集し、その整理と記述を行った。
    (3)フィリピン型諸言語との比較・対照による台湾原住民諸語の類型化
    系統的・類型的関係の深い、いわゆるフィリピン型諸言語との比較・対照を通して、台湾原住民諸語言語におけるヴォイスや能格性に関する考察と類型化を行った。その結果、ルカイ語は他の台湾原住民諸語と異なり、フィリピン型ヴォイス交替がなく、能動・受動の対格型ヴォイス体系に近い形であるということが観察された。
    (4)台湾原住民諸語およびフィリピン型諸言語のヴォイスや能格性に関する統一的理論化の試み
    台湾原住民諸語におけるヴォイスや能格性に関する相違を統一的に説明する理論化の試みを行ったが、この点については、より大きな枠組みの中で捉える必要があり、今後の課題として残った。

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  • 消滅に直面した言語の調査方法

    研究課題/領域番号:12039105  2000年 - 2002年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 特定領域研究  特定領域研究

    西光 義弘, 栗林 裕, CHANDRALAL Dileep, 柴谷 方良, 桐生 和幸, 片桐 真澄

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    配分額:6000000円 ( 直接経費:6000000円 )

    西光は挨拶言葉による対人関係の役割を探り、危機言語の調査のための基盤を構築した。また自動詞・他動詞構文の研究において語用論的枠組みを必要性を説いた。
    柴谷は前年度に引き続いて、ヴォイス現象を中心に危機言語記述の理論的枠組みの構築を進めた。対照言語学的研究における類型論的方法論の位置づけや、使役現象の記述的枠組みの精緻化に大いなる進展が見られた。
    栗林はイランのトルコ系少数言語であるカシュカイ語について現地調査を行い基礎語彙と関係節を中心とする統語法の調査を行った。またアゼルバイジャン科学アカデミーの研究者と学術交流をおこない、次年度の調査のための準備を行った。さらにカシュカイ語の言語と文化についての基礎資料の収集をフランス国立図書館等で行った。
    Chandralalは前年度に引き続き、スリランカのGovernment ArchivesにおいてIndo (Sri Lanka)-Portuguese Creoleに関する資料収集と調査を行った。
    片桐はフィリピン型諸言語のうち、特にオーストロネシア祖語の文法的特徴を保っていると言われる台湾原住民諸語の形態・統語に関する調査・記述・分析と並行して、台湾原住民諸語のおかれた社会的状況や、台湾における近年の多言語主義政策の現状と問題点に関する調査・研究を行った。近年の多言語主義政策の下・台湾原住民やその諸言語を取り巻く社会的・政治的環境は、1990年代以降の民族アイデンティティー回復運動の高まりと共にかつてないほど好転しており、過去10年間の原住民の人口の増加率も台湾全体の人口増加率に比べて顕著である。しかしながら、そのことが諸言語の母語話者数の増加に結びついておらず、むしろ減少している現状やその要因について、「台湾原住民諸語を巡る諸問題と言語共生への方策」(印刷中)にまとめた。
    桐生はネワール語の調査の総括として、文法と語彙集をまとめた。またタイ語の否定と完了との相互関係を考察した。

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  • フィリピン型諸言語のヴォイスと能格性に関する言語類型論的研究

    研究課題/領域番号:12710283  2000年 - 2001年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 奨励研究(A)  奨励研究(A)

    片桐 真澄

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    配分額:2100000円 ( 直接経費:2100000円 )

    本年度の研究においては、前年度の研究によって得られた知見及び仮説を検証し発展すべく、さらに広範囲のフィリピン型諸言語、特に台湾原住民諸語のヴォイスと能格性に関する現地調査とその分析を行った。その結果、以下のような知見が得られた。
    前年度の研究において、フィリピン諸語を中心とした調査と分析に基づき、フィリピン型のヴォイス体系を「流動型-分裂型-能格型/対格型」という連続体によって統一的に捉えるようなモデルを仮説として提案した。本年度の研究においては、この仮説を検証し発展させることに主眼を置き、前年度から継続的に、よりオーストロネシア祖語に近い文法体系を保持しているとされる台湾原住民諸語の現地調査と資料収集による言語データ収集とその分析を行った。その結果、台湾原住民諸語の中でもそのヴォイス体系と能格性には大きな多様性が認められ、方言によってはフィリピン型のヴォイス交替を示さないと見られるものもあったが、概ね上記のモデルによる統一的な説明が可能であることが検証され、さらに、上記モデルの通時的な応用の可能性が示唆された。そして、これらの成果を"Typological positions of Philippine-type languages and their voice systems"(「フィリピン型諸言語とそのヴォイス体系の類型的位置」)と題した論文にまとめ、第9回国際オーストロネシア言語学会(オーストラリア国立大学.2002年1月)にて発表した。
    上記のモデルは、フィリピン型諸言語のヴォィス体系と能格性に関する共時的な差異を統一的に捉えることを目的としたものであり、オーストロネシア祖語からの通時的な言語変化を説明することを意図したものではないが、能格性・対格性の発達基盤を説明する上で重要な示唆を与えている可能性がある。その関連性を確かめるためには通時的な観点からの検証が必要であり、このことを今後の課題とする。

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担当授業科目

  • 人文学入門演習(言語文化学) (2023年度) 第3学期  - 水1~2

  • 人文学概説(言語学) (2023年度) 1・2学期  - 月5~6

  • 実践演習(言語学2) (2023年度) 3・4学期  - 月5~6

  • 形態統語類型論 (2023年度) 特別  - その他

  • 形態統語類型論演習1 (2023年度) 特別  - その他

  • 形態統語類型論演習2 (2023年度) 特別  - その他

  • 特別演習2(日本・アジア文化専攻) (2023年度) 前期  - その他

  • 言語類型論演習2 (2023年度) 後期  - 火3

  • 言語類型論2 (2023年度) 前期  - 火3

  • 課題演習(言語学) (2023年度) 第2学期  - 火7~8

  • 課題演習(言語学) (2023年度) 3・4学期  - 月7~8

  • 課題演習(言語学) (2023年度) 3・4学期  - 火7~8

  • 課題演習(言語学) (2023年度) 1・2学期  - 月7~8

  • 人文学入門演習(言語文化学) (2022年度) 第3学期  - 水1~2

  • 人文学講義(言語学2) (2022年度) 1・2学期  - 月5~6

  • 基礎演習2(日本・アジア文化専攻) (2022年度) 前期  - その他

  • 実践演習(言語学2) (2022年度) 3・4学期  - 月5~6

  • 形態統語類型論 (2022年度) 後期  - その他

  • 形態統語類型論演習1 (2022年度) 前期  - その他

  • 形態統語類型論演習2 (2022年度) 前期  - その他

  • 特別演習1(日本・アジア文化専攻) (2022年度) 前期  - その他

  • 特別演習1(日本・アジア文化専攻) (2022年度) 後期  - その他

  • 特別演習2(日本・アジア文化専攻) (2022年度) 前期  - その他

  • 特別演習2(日本・アジア文化専攻) (2022年度) 後期  - その他

  • 言語類型論演習1 (2022年度) 後期  - 火3

  • 言語類型論1 (2022年度) 前期  - 火3

  • 課題演習(言語学) (2022年度) 第2学期  - 火7~8

  • 課題演習(言語学) (2022年度) 3・4学期  - 月7~8

  • 課題演習(言語学) (2022年度) 3・4学期  - 火7~8

  • 課題演習(言語学) (2022年度) 1・2学期  - 月7~8

  • 人文学の基礎 (2021年度) 1・2学期  - [第1学期]水2, [第2学期]水1

  • 人文学の基礎A (2021年度) 1・2学期  - [第1学期]水2, [第2学期]水1

  • 人文学入門演習(言語学・現代日本語学) (2021年度) 第3学期  - 水2

  • 人文学概説(言語学) (2021年度) 1・2学期  - 月5~6

  • 実践演習(言語学2) (2021年度) 3・4学期  - 月5~6

  • 形態統語類型論 (2021年度) 特別  - その他

  • 形態統語類型論演習1 (2021年度) 特別  - その他

  • 形態統語類型論演習2 (2021年度) 特別  - その他

  • 言語類型論演習2 (2021年度) 後期  - 火3

  • 言語類型論2 (2021年度) 前期  - 火3

  • 課題演習(言語学) (2021年度) 第1学期  - 火7~8

  • 課題演習(言語学) (2021年度) 3・4学期  - 火3~4

  • 課題演習(言語学) (2021年度) 3・4学期  - 火7~8

  • 課題演習(言語学) (2021年度) 1・2学期  - 火3~4

  • 人文学の論点 (2020年度) 第2学期  - 火7

  • 人文学入門演習(言語学・現代日本語学) (2020年度) 第4学期  - 水1

  • 人文学講義(言語学2a) (2020年度) 第1学期  - 月3,月4

  • 人文学講義(言語学2b) (2020年度) 第2学期  - 月3,月4

  • 基礎演習1(日本・アジア文化専攻) (2020年度) 後期  - その他

  • 基礎演習2(日本・アジア文化専攻) (2020年度) 後期  - その他

  • 実践演習(言語学2a) (2020年度) 第3学期  - 月3,月4

  • 実践演習(言語学2b) (2020年度) 第4学期  - 月3,月4

  • 形態統語類型論 (2020年度) 特別  - その他

  • 形態統語類型論演習1 (2020年度) 特別  - その他

  • 形態統語類型論演習2 (2020年度) 前期  - その他

  • 言語学演習2 (2020年度) 3・4学期  - 月3,月4

  • 言語学講義2 (2020年度) 1・2学期  - 月3,月4

  • 言語科学課題演習 (2020年度) 1・2学期  - 月5,月6

  • 言語科学課題演習 (2020年度) 1・2学期  - 火3,火4

  • 言語類型論演習1 (2020年度) 後期  - 火3

  • 言語類型論1 (2020年度) 前期  - 火3

  • 課題演習(言語学) (2020年度) 第1学期  - 月5,月6

  • 課題演習(言語学) (2020年度) 第4学期  - 火3,火4

  • 課題演習(言語学) (2020年度) 第4学期  - 月5,月6

  • 課題演習(言語学) (2020年度) 第3学期  - 火3,火4

  • 課題演習(言語学) (2020年度) 第3学期  - 月5,月6

  • 課題演習(言語学) (2020年度) 第2学期  - 火3,火4

  • 課題演習(言語学) (2020年度) 第2学期  - 月5,月6

  • 課題演習(言語学) (2020年度) 第1学期  - 火3,火4

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