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氏名

鵜殿 平一郎 (ウドノ ヘイイチロウ)

UDONO Heiichiro

メールアドレス

所属部局

医歯薬学総合研究科

所属学科・講座

医歯薬学総合研究科 腫瘍制御学講座

専門分野

免疫学, 腫瘍免疫学

職名

科研費細目番号 【 表示 / 非表示

  • 6913(腫瘍免疫学)

研究課題 【 表示 / 非表示

  • 基礎研究

    内在性抗原提示の始動機構の全容解明。
    リボゾーム合成蛋白の約3%は、何らかの理由により正常な3次元構造をとれず凝集しやすい。この蛋白分子をDefective Ribosomal Products (DRiPs)と呼ぶ。3%という数値は蛋白合成装置が如何にお粗末であるか、ということを示唆する一方で、この不完全さが免疫監視においては完全な意味をもつ。即ち、DRiPsはユビキチン—プロテアソームによりペプチド断片となり、MHCクラスIにてCD8+T細胞(キラーT細胞)へ抗原提示される。つまり、DRiPsは意図的に免疫をアラーミングするために具備されたと考えられる。 DRiPsをユビキチン化する特定のE3ユビキチンリガーゼは存在するのか、その分子は何か、そもそもどのようにしてDRiPsを識別するのか、について一連の分子機構を明らかにし内在性抗原提示の始動機構の全容解明を目指す。

  • 基礎研究

    クロスプレゼンテーション機構の全容解明。
    外来性抗原は樹状細胞に貪食されエンドソームないしファゴソーム内にしばらく留まるが、その一部は小さな孔を通って細胞質へ移行する。抗原は本来の構造を維持できずヒモ状になって(DRiPs構造に近いかもしれない)孔を通過する。このとき細胞質Hsp90に抗原が認識され細胞質へ引っぱり出される。その孔は一体どのような分子から構成されているのか、そもそもどのようなメカニズムで外来性抗原だけを引っぱり出せるのかは不明である。この一連の分子機構を明らかにする。

  • 基礎研究

    腫瘍微小環境は抗腫瘍免疫応答を抑制する方向に傾いていることが明らかになっている。即ち大量のグルコースは腫瘍に消費される一方で、免疫細胞はその機能が酸化的リン酸化に依存する細胞集団の増殖が顕著である。しかし、癌を退縮に導くためにはエフェクター・メモリーという解糖系に依存するCD8T細胞の活性化と増殖が必須になる。しかし、腫瘍内のグルコース濃度が著しく低いために、機能はほとんど失活状態である。腫瘍とエフェクター・メモリーCD8T細胞の代謝バランスを改善し、抗腫瘍免疫応答の増強を可能にする原理と方法を解明する。

研究キーワード 【 表示 / 非表示

「抗原提示」「熱ショックタンパク質」「代謝免疫」「腫瘍免疫」「免疫疲弊解除」「ワクチン」

代表的な研究成果 【 表示 / 非表示

1.Kunisada Y, et al. Attenuation of CD4+CD25+regulatory T cells in the tumor microenvironment by metformin, a type 2 diabetes drug. EBioMedicine 25,154-164, 2017.
2.Eikawa S, et al. Immune-mediated anti-tumor effect by type 2 diabetes drug, metformin. PNAS. USA 112(6):1809-14, 2015.
3. Imai T, et al. HSP90 contributes to cytosolic translocation of extracellular antigen for cross-presentation by dendritic cells. PNAS. USA 108, 16363-16368, 2011.

研究連携について 【 表示 / 非表示

現在、T細胞の疲弊とその解除に関係する研究を行っております。腫瘍組織内で機能を消失したT細胞、又は薬剤等により機能を回復したT細胞、さらには制御性T細胞、ミエロイド抑制性マクロファージにおける、網羅的なプロテオーム解析、メタボローム解析、遺伝子発現、さらにはmiRNAの変動に関する研究を一緒にやって下さる協同研究者の方を探しております。

ひとこと 【 表示 / 非表示

癌を何とかして免疫の力で治癒させたいと考えています。そのためには腫瘍により変化させられた免疫系の本来の機能を蘇らせる必要があります。何故、腫瘍があれば免疫系が疲弊するのか、また、どうずれば免疫疲弊を解除できるのか、その分子機構を解明し、より本質的な癌治療の方向性を見いだして行きます。

代表的な論文 【 表示 / 非表示

  • 論文題目名:Monitoring multifunctionality of immune-exhausted CD8 T cells in cancer bearing patients.

    記述言語:英語

    掲載種別:学術雑誌

    掲載誌名:Methods in Mol Biol.1142号 (頁 11 ~ 17)

    発行年月:2014年04月

    著者氏名(共著者含):Eikawa S, Udono H.

    共著区分:共著