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氏名

北村 佳久 (キタムラ ヨシヒサ)

KITAMURA Yoshihisa

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所属部局

岡山大学病院

所属学科・講座

医歯薬学総合研究科 臨床薬剤学

専門分野

神経精神薬理学, 臨床薬学

職名

科研費細目番号 【 表示 / 非表示

  • 7002(応用薬理学)

研究課題 【 表示 / 非表示

  • 基礎研究

    現在、「がん」における薬物治療は、新規抗がん剤開発により急速な進歩を遂げており、インフォームドコンセントを前提とした「がん治療」が標準化されている。このがん治療において、外科的療法、放射線療法と合わせて、抗がん剤による化学療法が行われており、成果をあげている。しかし、がん治療において、患者の精神的負担は大きく、がん患者の 2~3 割は何らかの精神症状を示していると言われている。がんとその治療の際に生じる精神障害として、睡眠障害、うつ病・適応障害、希死念慮・自殺企図、不安障害、せん妄などの症状が問題とされている。
    そこで、本研究室では抗がん剤投与による精神機能の変化を動物で再現し、その病態解明および有効な予防策の構築を目標にしている。つまり、本研究の成果は、臨床において報告されるがん患者の精神症状発症防止のエビデンス構築、さらにがん患者の QOL 向上に貢献を目指す。

  • 基礎研究

    「精神疾患」の中でも「うつ病」の患者数は社会構造 の複雑化により年々増加しています。さらに、うつ病患者の約3割程度は既存の抗うつ薬に抵抗性を示す「治療抵抗性うつ病」であり、臨床上問題です。この 「治療抵抗性うつ病」に対する病態メカニズムおよび確実な治療法は未だ明らかにされておらず、基礎研究および臨床研究を駆使して科学的根拠に基づく適正な 薬物療法を確立することが緊急な課題となっています。私たちは、この課題を解決していく上で既存の抗うつ薬が反応しない動物モデルの開発は「治療抵抗性う つ病」の病態メカニズムの解明、さらには新しい治療薬・治療方法の開発につながり、極めて重要であると考え研究を行っています。その結果、これまでに報告 のなかった「治療抵抗性うつ病」の動物モデルを作製しました。病態像としては海馬における神経細胞新生およびアストロサイト活性の抑制を見出しました。ま た、新しい次世代の抗うつ薬としてドパミン作用薬およびセロトニン1A受容体作用薬の有用性を報告してきました。特に側坐核におけるドパミン神経活性化の 重要性を明らかにしました。現在、神経-内分泌-免疫系の相互作用に着目し、病態像の解明を行なっています。

  • 基礎研究

    うつ病や、認知症、パーキンソン病などの精神・神経疾患に共通する症状として、意欲の低下が知られています。また、健常な人でも労働意欲や生きる意欲が喪失し、ニートや自殺者が増加することで社会的な問題となっています。先に挙げた精神・神経疾患には抗うつ薬やパーキンソン病治療薬などの治療薬が用いられていますが、意欲低下を改善するための有効な治療薬は臨床上、存在しません。その理由として、意欲の脳内メカニズムが明らかでなく、創薬のターゲットを特定できないこと、さらには意欲改善薬の作用を評価し、意欲のメカニズムを解明するための実験手法が確立されていないことが挙げられます。私たちは、脳内自己刺激行動という、報酬や学習を評価する実験を応用した実験装置を作成し、この装置を用いた行動実験手法は動物の報酬に対する動機づけ(≒意欲)を評価する実験系として妥当であることを明らかにしました。さらに、脳内神経系のうちドパミン神経に対する薬物処置が動機づけ行動に大きな影響を与えることが分かりました。現在は、動機づけ行動を行った動物の脳内で生じている神経反応について、抑うつ状態や薬物依存状態等における神経反応との差異を特定し、動機付け行動に特異的な神経メカニズムの解明に取り組んでいます。

研究キーワード 【 表示 / 非表示

精神神経薬学

代表的な研究成果 【 表示 / 非表示

Kitamura Y., Hattori S., Yoneda S., Watanabe S., Kanemoto E., Sugimoto M., Kawai T., Machida A., Kanzaki H., Miyazaki I., Asanuma M., Sendo T. Doxorubicin and cyclophosphamide treatment produces anxiety-like behavior and spatial cognition impairment in rats: Possible involvement of hippocampal neurogenesis via brain-derived neurotrophic factor and cyclin D1 regulation. Behav. Brain Res. 292: 184-193, 2015

研究連携について 【 表示 / 非表示

ラットおよびマウスを用いた精神機能解析の設備、経験、実績があります。これまで、治療抵抗性うつ病のモデル動物の作製、抗がん剤投与による精神機能変化モデル、全身炎症による精神機能変化モデル等の作製を行ってきました。

ひとこと 【 表示 / 非表示