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氏名

吉岡 德枝 (ヨシオカ ノリエ)

YOSHIOKA Norie

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所属部局

岡山大学病院

所属学科・講座

口腔顎顔面外科学講座

専門分野

口腔外科

職名

講師

科研費細目番号 【 表示 / 非表示

  • 7406(外科系歯学)

研究課題 【 表示 / 非表示

  • 基礎研究

    血管新生蛋白であるangiogenin (ANG)は,血管内皮細胞の増殖に重要な役割を果たす.骨のリモデリングには骨芽細胞,骨細胞,破骨細胞間のクロストークのみならず,骨髄中に存在する多種の細胞から産生される因子との密接な相互作用(オステオネットワーク)が重要な役割を果たし,血管内皮細胞も関連している.本研究計画では,骨折治癒過程におけるANGの生物学的な役割について未解明の基礎的な問題を解決し,顎顔面領域の骨折治療,顎矯正手術,口腔癌切除後の顎骨再建における術後の早期骨修復過程にANGの関与の可能性を見いだすことにより,骨再生医療へのANGの応用を展開するための研究基盤を確立することを目的とした.マウスANGには4種のアイソフォームが存在するが,マウスANG -1 はヒトANGと相同性が最も高く,血管新生能をもつことから,ANG-1をノックアウトしてANG KOマウスを作製した. ANG KOマウスは外見上ほぼ正常に産まれ,特異な表現型は認めなかった. 7週齢ANG KOマウスの肋骨骨折モデルを作製し,経時的に肋骨を周囲組織と一塊にして摘出し,病理組織学的に検討した.骨折後3日目では骨折部位の骨膜肥厚と炎症性細胞の浸潤を認め,骨折後5日目では骨折断端部に紡錘形の線維芽細胞の増生や破骨細胞,骨芽細胞を認め,断端付近の骨膜には軟骨様細胞を認めた.骨折後7日目では骨折断端周囲に肥大軟骨細胞の形成を認めた.骨折28日目には層板骨の形成が見られた.これらの過程はHE染色ではANG KOマウスとWTで有意な差はみられなかった. in vitroにおいてはWTマウスの骨髄細胞にANGを添加して培養したところ,ANGは濃度依存的にTRAP陽性破骨細胞数を増加させ,骨吸収活性も促進することが明らかとなった.

  • 基礎研究

    血管新生蛋白であるangiogeninは,癌の進展過程において腫瘍血管のみならず癌細胞の増殖に重要な役割を果たしている.angiogeninの発現をノックダウンした口腔癌細胞株を用いて作製した骨破壊動物モデルでは,angiogenin をノックダウンした群は対照群と比較して骨破壊の抑制,骨浸潤部の破骨細胞数の減少,腫瘍血管新生の抑制を認めた.また,angiogeninは破骨細胞形成のみならず吸収活性をも促進し,angiogeninの発現を一時的に抑制すると破骨細胞形成は抑制された.作製したangiogeninノックアウトマウスの骨髄細胞や脾臓細胞から破骨細胞を形成させると,野生型と比べて破骨細胞形成が抑制された.以上の結果から,angiogeninが癌誘発の骨破壊の治療に対して新たな分子標的になりうる可能性が示唆された.

研究キーワード 【 表示 / 非表示

angiogenin, bone metabolism, fracture healing, cancer induced bone destruction, osteoclastic bone resorption, angiogenesis

代表的な研究成果 【 表示 / 非表示

Yoshioka N, Wand L, Kishimoto K, Tsuji T, Hu GF. A therapeutic target for prostate cancer based on angiogenin-stimulated angiogenesis and cancer proliferation. Proc Natl Acad Sci USA, 103: 14519-14524, 2006.

研究連携について 【 表示 / 非表示

ひとこと 【 表示 / 非表示